これが日本代表監督として最後の仕事に

 KONAMIおよびソニー・コンピュータエンタテインメントトジャパンアジアは、発売中のプレイステーション4用ソフト『ワールドサッカー ウイニングイレブン 2015』(以下『ウイイレ』)のキャンペーン“WORLD SOCCER Winning Eleven 2015 日本代表 Supported by PS4”を開催する。本キャンペーンでは、元日本代表監督である岡田武史氏が“ウイイレ日本代表監督”に就任した。その発表会の模様をお伝えしよう。

『ウイイレ』で岡田監督が日本代表監督に! 冷静な采配と分析が示された発表会をリポート_07

 本キャンペーンの内容は、『ウイイレ』日本代表決定のためオンライン予選と本選をそれぞれ実施し、大会を勝ち残ったプレイヤーの中から最強メンバー11名(+控えメンバー4名)を『ウイイレ』日本代表“ウイイレ岡田ジャパン”として招集。さらに2015年1月に、岡田監督率いるウイイレ岡田ジャパンが、世界の『ウイイレ』トッププレイヤーとエキシビションマッチを行うというもの。つまり、『ウイイレ』というゲームで、世界のトッププレイヤーどうしが戦うという、ワールドカップさながらのイベントとなっているのだ。

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▲岡田武史監督。

 『ウイイレ』の最新作では“監督”の要素が追加されたほか、戦術が指定できるなど、細かなプレイが再現できるのが特徴となっている。登壇した岡田監督は、監督として選手の采配を行うにあたって「パスをつないでいける、組織として流動するサッカーができるメンバーを選び、それぞれの個性やおもしろさが生かせるチームを作ってみたい。たとえばメッシなどの特別な選手がいたら、それを中心とするメンバーを作っていく」とイメージを語った。

 また、今回のキャンペーンでは、11人のプレイヤーが選手ひとりひとりを動かすことになる。このことに岡田監督は「11人みんなの意思疎通がシンプルに図れるようにようにする戦いかたが大事でしょう」と、プレイヤーどうしのコミュニケーションも重要視していた。

 岡田監督は自身が監督をしていた南アフリカワールドカップ時でも、日本代表のメンバーがよく『ウイイレ』をプレイしていたことを踏まえ「ゲームは本当にリアルに近づいてきていています。バーチャルとリアルは違うものではありますが、バーチャルのゲームがいろいろな人をつなぐコミュニケーションツールとして必要になっている」と『ウイイレ』の持つ可能性についても語っていた。

 ここからは、岡田監督は実際に『ウイイレ』で監督を務めることに。フォーメーションは4-2-1-3に決定した。岡田監督はこの采配について「日本人は25メートル以上のキックの精度はすごく悪いんですよ。だから、ショートパスでつないでいくようにしました」と語った。

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 試合中、岡田監督は「相手は守備が下手です」と相手チームの采配を気にしたり、「長友選手はものすごく上手いわけではないですが、彼のメンタルの強さとポジティブさは海外で重要です」と選手にコメントすることもあった。

 結果は岡田監督率いるACミランが1-0で勝利。岡田監督は成績を見て、パス成功率が86%であることには「まあまあだね」。ボール占有率が56%であることには「悪くない」、相手チームのシュート数が4、自チームのシュート数が2であることには「物足りない」と、細かく分析。また、「ゲームはもっとぎこちないものかと思っていましたが、すごくなめらかで本物かと見間違う動きが再現されていました。遠くから見ても選手の走りかたで誰かがわかることが驚きです」と改めて『ウイイレ』のクオリティーの高さを称賛した。

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 岡田監督は、これからオンライン予選に挑むプレイヤーに向けて「“おもしろいじゃん”と思える個性を強くアピールしてほしいです。ゲームで判断できることかどうかはわかりませんが、日の丸を背負って世界と戦うという誇りとメンタルを持つ人を選びたいと思います。いっしょに日本のサッカーを盛り上げるという気持ちで、ぜひチャレンジしてください」とメッセージを送った。

 ここからは、岡田監督へのミニインタビューをお届けする。

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――『ウイイレ』の代表監督に選ばれた率直な感想を教えてください。
岡田武史監督(以下、岡田) 日本代表監督はもう二度とやらない仕事だと思っていたので、正直ドキッとしたところはあります(笑)。これが日本代表監督として最後の仕事になるでしょう。しかし、最初にしっかり“ゲームの中で”という説明をしていただいたので、今回のオファーにはそれほど抵抗はありませんでした。かつてサッカーに関わっていた自分が、『ウイイレ』でも日本のサッカーを盛り上げられることができたらうれしいですね。

――監督として、どのような日本代表チームを作っていきたいでしょうか。
岡田 最後は世界チャンピオンとの試合ができるとのことなので、目標としているのはチャンピオンに勝つことです。ショートコースや、流動的なコンビネーションなど、日本人が得意とする戦いかたができるチームを作っていきたいです。

――今後、岡田監督ご自身がやってみたいことなどはありますか。
岡田 いま、愛媛県今治市で“FC今治”というチームのオーナーをやっていて、サッカーを今治という都市から発信していきたいと考えています。そうだ、今治にもみんなが集まって『ウイイレ』を遊べる場所を作っていただければいいかもしれないですね。

――今回のウイイレ岡田ジャパン代表監督への就任にあたり、意気込みをお願いします。
岡田 ゲームと言えども、“日本代表”として世界一と呼ばれる人たちと戦うので、やはり勝ちたいです。勝つことに対して執着心を見せるような戦い、“日本人らしい”試合ができるようにしたいと思います。そして、『ウイイレ』というゲームで、日本のサッカー全体が盛り上がるようになれば幸せです。

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 “WORLD SOCCER Winning Eleven 2015 日本代表 Supported by PS4”のオンライン予選会は2014年12月13日~12月21日を予定。12月27日、28日の本戦および2015年1月17日のエキシビションマッチの模様はUstreamとYouTubeで生中継が予定されている。詳細はキャンペーン特設ページを確認してほしい。