大盛況のイベント会場!

 2014年12月7日、セガは東京・秋葉原UDXのアキバ・スクエアにて、2015年3月12日発売のプレイステーション4、プレイステーション3用ソフト『龍が如く0 誓いの場所』のスペシャル体験イベントを開催した。2014年9月の東京ゲームショウでは、映像出展のみだった本作。実際にゲームを試遊できる初めての機会とあって、会場には朝から多くのユーザーが足を運び、大いに盛り上がりを見せていた。以下では、その様子をお届けする。

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▲スペシャル体験イベントの開催は、午前10時から。スタート前から長い待機列ができ、スタート直後にはすでに45分待ちの状態に。
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▲会場には、20台分の試遊コーナーのほか、グッズの物販コーナーや桐生、真島との並びショットが撮れる撮影スポットが設置。また、過去のナンバリング作が遊べるコーナーも。

街の作り込みとアクションの爽快感に驚愕!

 さて、注目の試遊内容だが、今回はふたりの主人公である桐生一馬と真島吾朗のいずれかを最初に選択し、東京・神室町、大阪・蒼天堀でのアドベンチャーパートを楽しめるというもの。ソファーが設けられた快適な試遊席で15分間ほどゲームを触ることができた。

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 ゲームを開始してまず驚くのは、“1988年”という物語の舞台に併せて新たに作られた街のクオリティー。ナンバリングシリーズをすべて遊んでいる記者だが、プレイステーション4のグラフィックで神室町を歩くのは初めて。画面いっぱいに広がる繁華街は、以前の作品よりも細部まではっきりと見ることができ、こだわりまくりの光彩や1988年が再現された看板などの効果も相まって、“雑踏感”の再現度が新次元に達していることを実感できた。絡んでくる街の不良や、ボディコンのお姉さんたちの様子も非常リアルで、街をうろうろと歩くだけでも十分に楽しい。
 
 アクション部分の見どころは、桐生と真島それぞれに実装されるバトルスタイルの変化だろう。桐生は、チンピラ(ベーススタイル)、壊し屋(パワースタイル)、ラッシュ(スピードスタイル)、真島は、喧嘩師(ベースタイル)、スラッガー(パワースタイル)、ダンサー(スピードスタイル)というように、それぞれ3つのスタイルを任意に変更可能。スタイルの切り替えは、方向キーを押すことで簡単に行える(シリーズファンの方は『龍が如く 維新!』の武器切り替えを想像いただければと)。それぞれのスタイルの操作感は、各スタイルのイメージ通りだが、短時間触ってみておもしろかったのは、真島のダンサー。一発の威力は弱いものの、スピーディなラッシュコンボから大技に至る、まさに“踊るような”流れは抜群の爽快感だった。

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▲チンピラ
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▲壊し屋
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▲ラッシュ
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▲喧嘩師
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▲スラッガー
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▲ダンサー

※上のゲーム画面は、週刊ファミ通掲載用写真を転載しています。

 試遊でのアクション部分の新発見は、ライフゲージの下にあるゲージ。“ギア”と呼ばれるこの仕様は、敵への攻撃ごとにゲージがチャージされていき、3段階用意されたゲージが満たされていくのに従って、攻撃の速さと威力が増していくというもの。重みのある攻撃の魅力も捨てがたいが、この“ギア”の仕様とラッシュ/ダンサースタイルとの組合わせが持つ爽快感は、本作の新たな楽しみになるに違いない。

 今回の体験イベントでは、プレイスポットは神室町ではディスコ(伝説の店舗“マハラジャ”を再現!)とテレクラ、蒼天堀ではカラオケを遊ぶことができたが、そのうちの神室町のふたつをプレイ。ごく短時間のプレイでは、その深い部分の魅力までを知るまでには至らなかったが、ビジュアル面の作り込み具合だけも必見の内容。とくにテレクラでの着信待機→女の子とのやり取りをする桐生の何やら神妙な(!?)面持ちには、思わず吹き出してしまった。

名越氏&横山氏へのインタビューはこちら!

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 当日、会場にはシリーズ総合監督の名越稔洋氏と、プロデューサーの横山昌義氏も来場した。以下では、囲み取材の様子をお届けしよう。

――今回の試遊イベントはユーザーさんが初めて『龍が如く0』を触る機会となりますが、そのことについて率直なお気持ちを教えてください。

名越稔洋氏(以下、名越) シリーズでは恒例のイベントではありますが、ユーザーの皆さんにどういうふうに感じていただけるか、受け止められかたが気になるところですね。本作の開発も佳境に入っていますが、体験版の反応を参考にしようというところもあります。楽しみというよりは、ドキドキした心境でしょうか。

横山昌義氏(以下、横山) ここに至るまで開発内部ではギリギリまで内容の調整を重ねてきましたが、やっぱりドキドキしますよね。朝から皆さんがプレイされいているところを見ていますが、皆さん、各主人公ごとに用意した3つのスタイルをしっかりと切り替えて遊んでいただいているので、こちらの意図した部分が伝わってよかったなと。しかも皆さん、とても上手にプレイされていて、少しホッとしているところです。今日のイベントを皮切りに、全国での体験会がスタートしますが、ぜひ皆さん、足を運んでいただいて、少しでも新しいアクションに触れていただければと。これまでの『龍が如く』シリーズと比較しても、とくにアクション部分はかなり進化しているので、そういった部分を手触りで伝えていきたいですね。

――『龍が如く0』での繁華街の表現の進化について、見どころを教えてください。

横山 技術的な話をすると、ひとつの画面に表示されいるオブジェクト、表示物の数はシリーズ史上最大なんです。街を歩く人だけでなく、自転車ですとか原付バイク、落ちているゴミを含めてですが。今回はPS4、PS3での展開になりますが、とくにPS3のほうでは、限界ギリギリで、なんとか処理落ちせずに表現できている感じです。『龍が如く 維新!』のときも“集大成”と言っていましたが、さらにそれよりも技術的にはグレードが上がっていますね。

――なるほど。

横山 PS3のほうでは、グラフィックの処理上、街の遠くに見える部分をLOWモデルと言いますか、処理が軽いものに切り替えていますが、PS4のほうでは、奥行きまですべてモデルを切り替えることなく表示しています。パッと見にはそれほど大きな違いはないかもしれませんが、PS4のほうは60フレームで動いていて。60フレームで表現する神室町、蒼天掘りは本作が初めてになりますが、ゲームをプレイすると一発でいままでの『龍が如く』との違いを体感していただけると思います。シリーズファンの皆さんにとっては、見慣れた街並みですが、ぜんぜん違うというところを体験会で感じてほしいですね。

――バトルスタイルに関して、オススメを教えてください。

横山 真島は“ダンサー”がおもしろいと思いますが、桐生は“壊し屋”がオススメですね。いままでの『龍が如く』でも街に落ちているオブジェクトを○ボタンで掴むという動作はありましたが、“壊し屋”ではアクションしている中で自動的にオブジェクトを拾って武器として使えるので、“街なかで暴れている感”がいちばん強いんです。そのほかのスタイルもそれぞれおもしろいですが、“壊し屋”では『龍が如く』でしかできないリアルな繁華街で暴れるというアクションが楽しめるのでオススメです。

――大阪会場のイベントの内容について教えてください。

名越 東京とおなじように、体験版を触っていただく内容にはなるのですが、ゲストとして竹内力さんに来ていただきます。ゲームのモチーフになっている街と出演者の方が見られる、ある意味でリアルとバーチャルがいっしょになるようなイベントになる予定なので、ぜひ多くの皆さんに足を運んでいただければと思っています。

横山 大阪の会場は、道頓堀のドンキホーテの前にあるスペースなんですね。まさにそこはゲームで言うところの蒼天堀のド真ん中になんですよね。本当にその街のなかで体験イベントをやるのは初めてになりますし、竹内力さんにもお越しいただいて、かなりあの街にはゆかりのある方だと思いますので、きっと“いいもの”が見られると思います(笑)。ニコ生の番組、『セガ生』もいつもと時間を変更して現地からお届けしますので、ご期待ください。竹内力さんもそのまま番組に出ていたく予定ですし、配信はもちろん、ぜひ現地で生の様子を見ていただければと思います。

――楽しみにしています(笑)。それでは最後にファンに向けて、メッセージを。

名越 いつも、ユーザーさんに楽しんでいただくことを“祈るような想い”で開発に当たっていますが、朝から多くの皆さんにイベントに足を運んでいただいており、うれしい限りです。ただ、それにかまけることなく、がんばってきたからこそ10年目を迎えようとしているわけで。本作でも同じ気持ちで、しっかりと楽しんでいただけるものを店頭に送り出しますので、よろしくお願いします。なるべく予約をいっぱいしてほしいなと(笑)。

横山 開発的には全体の95%を終えて、まさに佳境の佳境ですが、今日からは実際にユーザーさんに触っていただくことになりますので、新たな始まりの日だと思っています。もう一度気を引き締めて、いいものを作らないといけないなと。まだまだゲームの全貌が明らかになったわけではなくて、お伝えしていない情報もありますので、続報に注目ください。

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▲囲み取材の後には、ファンへのサイン会も実施。イベント会場の盛り上がりは最高潮に!

12月22日には大阪会場でのイベントが実施!

 さて、終日大いに盛り上がった本イベントだが、2014年12月22日には、道頓堀・とんぼりリバーウォーク(大阪ミナミの道頓堀川沿いエリア)にて今回同様のスペシャル体験イベントが実施予定。会場には今回と同じく、名越氏&横山氏のほか、なんと本作の堂島組若頭補佐・阿波野大樹役の竹内力が来場するとのこと! こちらもファン必見のイベントになりそうだ。

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▲2014年12月22日の大阪会場には、“大阪になにかと縁のある”竹内力さんの登場が決定! これは超楽しみ!!