キーワードは“リアリティー”、“ダイナミック”、“ドラマティック”に
コーエーテクモゲームスは、2014年12月11日に発売予定のプレイステーション4、プレイステーション3、PC用ソフト『信長の野望・創造 with パワーアップキット』について、完成発表会を本日12月5日に開催した。ここでは、制作者から語られた、本作の特徴、開発の裏話、コラボ情報などをお届けしよう。
はじめに、『信長の野望』シリーズ ゼネラル・プロデューサー シブサワ・コウ氏(コーエーテクモゲームス 代表取締役社長 襟川陽一氏)が登壇し、パワーアップキット初となるオープニング映像を紹介。シブサワ氏によると、このオープニング映像を制作したのは、『信長の野望』30周年を記念し、シリーズ史上、最大最強のパワーアップキットを作っていこうという気持ちの現れとのことだ。
『信長の野望・創造』プロデューサーである小笠原賢一氏は、本作について“リアリティー”、“ダイナミック”、“ドラマティック”という3つのキーワードをともに、 ユーザーの意見や要望から“我々(スタッフ)が『信長の野望』でできること”という形で完成したと語る。どこがパワーアップしたかを細かく述べると、この場では時間がいくらあっても足りないくらいに膨大とのことだ。
(1)リアリティー
小笠原氏によると『信長の野望・創造 with パワーアップキット』のゲームシステムの進化は“関ヶ原の合戦をプレイヤー自らが体感する”という方向性になっているとのことだ。たとえば、本作では“連合”という全国の名将となって一大決戦を自らの手で作る要素や、領土が広くなったときに配下にいろんな領国を任せるという“配下軍団制”を採用しているらしい。
この“連合”と“配下軍団制”の導入によって、『信長の野望・創造』のいちばんのおもしろさのポイントである“多面作戦”の深みがさらに増しているそうだ。たとえば、序盤は城を使った作戦を採り、中盤では領土をどの軍団に任せるかという重大な決断を迫られる、終盤では全国の大名と連合を組むなどと、進化を遂げた多面作戦が楽しめるとのこと。
また、“朝廷”への工作、“密談”や“内通”などの調略要素のほか、城下町に“資源”というものが設定されている。その資源を活用した新たな施設の建造や、城郭そのものを拡張するシステムなど、さらにリアリティーを増した設定を数多く取り入れいるそうだ。
(2)ダイナミック
進化した“会戦”も収録されている。本作は戦場を自由に移動でき、城の施設を考慮した戦いなど、よりダイナミックな戦いが楽しめるとのこと。ひとつの戦場で広範囲に渡り、数多くの軍勢を一気に追う新たなシステムも導入されているそうだ。
(3)ドラマティック
パワーアップキットでは定番となる、シナリオの追加も健在。“信長誕生”や“関ヶ原の戦い”など、4つのシナリオが追加されており、“信長の誕生”は前作よりも古い時代、関ヶ原の戦いは前作よりも後の時代のものになっている。シナリオの追加にともない、イベントももちろん追加されているとのこと。
そして、本作で追加された武将の数はなんと500人超! これはパワーアップキット史上最高の数で、本作で登場する武将の総数は1800人を超えているとのこと。さらに、BGMも追加収録。専用BGMの追加は、これまでのパワーアップキットでは実装していなかった、初めての試みだそうだ。
ここで、『信長の野望・創造』ディレクターである小山宏行氏は、小笠原氏が紹介した“ダイナミック”のポイントについて、実機映像を交えながら解説。本作では、多彩なマップで活用できるさまざまな攻撃方法が用意されており、地形を考慮して戦略を立てることで、自分よりも大きい勢力の敵に打ち勝つことも可能とのことだ。関ヶ原の戦いでは西軍と東軍にわかれて戦闘が行われ、“多面作戦”での各武将の行動や、イベントシーンなど見どころは盛りだくさんのようだ。なお、関ヶ原の戦いで裏切った武将・小早川秀秋のドラマは、“西軍”でプレイすると違った面を見ることができるとのこと。