予選を勝ち抜いた16チームが集結!
2014年11月30日に東京六本木のニコファーレにて開催された“大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U 2on2 プレミアムファイト”。このイベントは、ニコニコ動画による『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS』の大規模大会だ。前週11月22日、11月24日に東京池袋の“ニコニコ本社”にて開催された予選で各日128チームから選出された、16チーム32人の猛者たちがこの日ニコファーレに集結した。大会の模様はニコニコ生放送でストリーム配信されて、多くの視聴者が大会を視聴した。
開幕後にこの日の出演者が登場。総合司会の渡辺徹さん、ナビゲーターのお笑いコンビ“あさりど”川本成さんと堀口文宏さん、解説の及川浩一さん(及川名人)が登壇。このメンバーに古くからの『スマブラ』ファンはピンときたことだろう。かつて放送されたテレビ番組“64マリオスタジアム”でおなじみのメンバーがこのイベントのために集結! アシスタントとして登場した女優の結さんも、幼少のころに番組内の大会に出演して優勝したことがあるという経験の持ち主で、古くからのシリーズのファンにはたまらない出演陣が揃ったのだから、盛り上がらないハズはない。会場のニコファーレでもリアルタイムで表示される視聴者コメントにも、懐かしい!といった声が多数集まった。
この決勝大会では、予選とは一部異なるルールで競われた。対戦はふたりによるチームバトルと予選と同様なのだが、対戦は2014年12月6日に発売される『大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U』を用いて競われる。発売前のWii U版のバトルがいち早く見られるとあって、あらゆるスマブラファンにとって注目すべき大会となっている。
発売前の新タイトルを利用とはいえ、ファイターのカスタマイズはニンテンドー3DS版のものを継続し、コントローラーはニンテンドー3DS版本体かゲームキューブコントローラのいずれかを選択できるため、対戦自体に大きく影響するといったことはない。
ハイレベルな闘いが会場を盛り上げる!
そしていよいよ闘いがスタート! 出場する16チームは激闘の予選を勝ち抜いてきただけあって、ハイレベルのプレイヤーであることは言うまでもない。『スマブラ』ファンの友人どうしというチームが多いなか、兄弟やいとこ、カップル……といったほかのゲーム大会ではあまり見られないユニークな組み合わせのチームも見られたのが、さすが『スマブラ』といったところ。いずれの試合も第1回戦から拮抗した闘いが展開した。“あさりど”のおふたりによる出場者との軽快なトーク、及川名人のアツい解説、渡辺徹さんと結さんの時おりギャグや視聴者コメントへの返答を交えた楽しい進行によって、激しいなかにも和やかなムードで大会は進行した。
試合の合間には、いよいよ今週に発売が迫るWii U版の紹介とともに、出場者による8人対戦同時対戦や、ゲームと連動した機能を持つフィギュア“amiibo”(アミーボ)を使ったプレイが披露された。amiiboは“京都からのゲスト”として登場。Wii U版と連動させるとレベル50のマリオとリンクがゲームキャラクターとして出現し、出演者や大会出場チームとの対戦をした。レベル50ともなるとさすがに難度が高い闘いとなるが、対戦相手に選ばれた“ハメ技研究員”チームは、見事に勝利。大会出場チームの貫禄を見せた。
桜井政博さんも登場! 決勝戦は歴史に残る名勝負に
トーナメントが上位になるにつれて闘いはさらに激しくなり、どちらが勝ってもおかしくない好勝負が続出。チーム戦ならではのメンバー間のチームワーク、自分のキャラクターの特性を理解して使いこなす“職人的”なプレイが光る闘いが見られ、会場や視聴者コメントはさらに盛り上がった。決勝戦はネスとルカリオによる“デウスエクスマキナアイアンボトムサウンドエイペックス”チームとドンキーコングとパックマンによる“shade”チームの対戦となった。前者は準決勝での闘いで見事アルセウスを導き出して、窮地の流れを一変させたドラマチックな闘いを披露した。いっぽう、後者は絶妙なコンビネーションを発揮した闘いがつねに会場や視聴者を沸かせた。
決勝戦が始まる前には、『スマブラ』シリーズの生みの親、桜井政博氏がサプライズゲストとして登場。これから決勝を闘う両チームにアツいエールを送った。また、近況として「(ファンと)ミュウツーを作る約束をしているので、現在作っている最中です」との頼もしい言葉も飛び出した。
そして、最後の闘いがスタート! お互いに「2戦で終わらせる」と予告した闘い。1戦はパックマンによる脅威の消火栓攻撃が光る“shade”が先攻したが、2戦目はイーブンの末に一撃で勝負が決まる“サドンデス”が発生。“デウスエクスマキナ~”チームが辛勝して3戦目に突入した。そして、その最後の闘いでもまさかのサドンデスが発生! 予想外の展開に大きく盛り上がった! この一瞬の生き残り戦を制したのはまたしてもルカリオ。“デウスエクスマキナアイアンボトムサウンドエイペックス”チームが劇的な優勝を果たした。
『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS 』、『大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U』のバトルの魅力が存分に堪能できたこの大会。4時間を超えたにもかかわらず、最高レベルのアツい闘いが最初から最後まで観戦する人の目を釘付けにした。決勝戦のドラマチックな展開は、後世に語り継がれるほどの名勝負といっても過言ではないだろう! 優勝チームには、盾とオリジナル使用のNewニンテンドー3DSがプレゼントされた。2014年12月6日のWii U版の発売後に始まる“新たなラウンド”の闘いにも期待大だ!