FPS界の超ビッグタイトルが動き出す
まずは、集まったファンがもっとも高い関心を示していたFPSタイトルの『サドンアタック2』から紹介。前作の『サドンアタック』は、韓国内で106週連続でネットカフェの使用ランキング1位に輝いたり、最高で26万7000人もの同時接続者数を記録したりと、ほかのFPSを凌駕するほどのビッグタイトルだ。サービス運営から7年が経ったいまもなお韓国国内では人気が高く、ネットカフェの使用ランキングで韓国メーカーのタイトルの中ではトップを維持している。
そんな同作は、今年7月にアルファテストを終えて、現在順調に開発が進んでいる。αテスト時には、ヒット時の多彩なモーションにいい反応が寄せられたとのこと。吹き飛んで落下したり、階段を崩れ落ちたりと、ヒットした際の状況を算出してモーションを描画するので、かなりリアルかつ爽快に表現されるそうだ。
加えて“Squad War”と名付けられた新たなモードの存在も発表された。このモードではプレイヤーがコマンダー兼アタッカーとなり、仲間のNPCに指示を出しながら戦う。簡単に言えばソロ仕様のチーム戦だ。
このモードが生まれたきっかけは、「戦術がハマったときの快感をクランのリーダー以外にも感じてもらいたい」と開発チームが考えたからという。FPSで得られる快感は、相手チームのメンバーをキルする瞬間には誰でも感じられるが、確かに戦術の決定・実行となると、どうしても知識と実行してくれる仲間が必要になる。プレイを始めて間もないルーキーがこの快感を得るのは困難だろう。かなり考え抜かれたモードで、仕上がればFPSに一石を投じるものになりそうだ。
現状はインターフェースの開発に苦労しているものの、特許の申請を考えるほどいいものができ上がりつつあるという。NPCのAIをクオリティーを高めつつ、機が熟せば公開する予定のようだ。
今後の予定は、2015年の7月から9月にかけて何かしら発表できるように進めているとのこと。新たな機能の発表なのか、はたまたつぎのテストの予定なのかはわからないが、それまで楽しみに待つことにしよう。
日本でも大人気のアクションゲームが3Dに進化
『メイプルストーリー2』は、日本でもファンの多いアクションゲームの次回作。前作が横スクロールの2Dタイプであったのに対し、今作ではクォータービューの3Dタイプに進化。キュートなグラフィックはそのままに、プレイヤーはブロックを積み上げたような世界を飛び回る。なお、前作はファンタジーテイストが強かったが、今作では現代的なエッセンスを多く取り入れた世界に変化している。3D処理とあいまって、これまでになかったギミックが楽しめそうだ。
そんな同作の新たなトレーラー映像と韓国国内でのクローズドβテストの日程がG-STARで発表された。時期は2015年の1月。αテストよりも規模を大きく広げてテスターを募集する。クローズドβテストは、αテスト時よりもマップの数を大幅に増やし、新職業やダンジョン、さらにミニゲームを加えたバージョンで実施するとのこと。こちらも開発は順調に進んでいるようだ。
原作の戦闘を忠実に再現した個性派FPS
2013年2月に突如発表され、その後沈黙を続けていた個性派FPSタイトル『攻殻機動隊オンライン』の続報も公開された。原作に登場する公安9課のキャラクターたちを操り、未来的な戦闘をくり広げる内容に仕上がっていて、その特徴をスキルシェア、義体改造、メカニックの3つに分けて伝えていた。
スキルシェアは自身や周囲の仲間が使用したスキルをほかの隊員が使えるようになるシステムで、これまでのFPSでは見られなかった独創的な連携が生まれそう。義体改造は、銃器のようにキャラクター自身をカスタマイズするシステムで、プレイヤーのスタイルに沿って大胆に行動に変化が付けられるようになっている。メカニックは、原作に登場するマスコット的ロボットのタチコマを用いた任務が用意されていることを示している。AIで動き回るタチコマを巧みに走らせて拠点を占領したりと、原作のファンにはうれしい内容も詰まっているとのことだ。
なお、各キャラクターはほかのFPSで言うところの兵科のような扱いになるようで、それぞれに固有のスキルが用意される。また、戦闘中に同じキャラクターが戦場で重複しないよう処理される(相手チームに同じキャラクターがいたら見た目が自動的にサイボーグになる)仕組みも導入するようなので、原作の世界設定を壊さない配慮がなされていることも伝えられた。こちらのタイトルも2015年に何かしらの発表ができるよう開発を進めているようなので、もうしばらくは続報を待ってほしい。
気になるタイトルを続々発見
NEXONのブースでは、ほかにも意欲的なタイトルが数多く出展されていた。簡単で恐縮だが、最後にいくつか紹介しておく。上で取り上げた3タイトルを含め、どれも日本での展開は未定だが、新作の存在を知るだけでもNEXONのスケールが感じられるはずだ。