2フロアでゲームミュージックを堪能
若く才能溢れるアーティストたちを支援する目的で、1998年から始まったレッドブル・ミュージック・アカデミー(以下、RBMA)。16回目となる今年の開催地は、初のアジア地域となる東京。10月12日から11月14日の期間中、さまざまなフェスティバル、ワークショップ、レクチャーが行われた。
その中のひとつ“1UP: Cart Diggers Live”は、RBMAが制作するゲームミュージックのドキュメンタリー映像作品『ディギン・イン・ザ・カーツ』(⇒こちら)の公開記念イベント。ROOM1(2階メインフロア)では国内外のアーティストによるゲーム音楽トリビュート形式のライブ、ROOM2(1階ラウンジ)では現役ゲームミュージックコンポ―ザーによるDJプレイが披露された。
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参加アーティストの音楽性はさまざまながら、レトロゲーム、とくにファミコンなどに採用されていたPSG音源の音色に思い入れを感じさせるさせるサウンドが各ルームでプレイされた。ROOM2には『ファンタジーゾーン』などの懐かしいタイトルが稼動するアーケード筐体がフリープレイ設置されていたりと、RBMAのゲームミュージック・リスペクトが随所にみられるイベントとなった。
本イベントの参加DJのひとりであり、ROOM2のキュレ―ションを担当したローリング内沢氏は、「日本を代表する音楽としてゲーム音楽に焦点を当てた点は素晴らしいこと」と、RBMAの“英断”を評価。また「今回はたまたま大きなイベントだけど、ゲーム音楽系のイベントは現在も日本の各地でたくさん行われている」と国内事情を把握した上で、「これを機に世界中で盛り上がってくれるといいですね」と、ゲーム音楽イベントのさらなる発展に期待を寄せていた。
■“1UP: Cart Diggers Live”出演者リスト(敬称略)
◆ROOM1
hally
DUB-Russell & (*L_*) & 初音ミク
Chip Tanaka
Fatima Al Qadiri: Forgotten World
Oneohtrix Point Never: Bullet Hell Abstraction IV
※古代祐三氏のゲーム音楽をフィーチャーしたライブを予定していたRustieは、本人の体調不良によりキャンセル
◆ROOM2
ローリング内沢
CURATING THE ROOM
井上拓
大久保博
佐野電磁
QUARTA 330 ※ライブ
杉山圭一
日野太郎 ※VJ