2014年10月19日(日)、韓国のソウルワールドカップスタジアで“League of Legends 2014 World Championship”の決勝戦が行われた。単独のゲームイベントとしては規格外の規模を誇る、この大会の様子を自腹で観戦に行った堤教授がリポート!

●いま世界でもっともプレイされているゲーム『LoL』

 対戦格闘ゲームが盛んな日本のe-Sportsシーンだが、世界的に見たとき、いまもっとも勢いがあるのが“MOBA(Multiplayer-Online-Battle-Arena)”というジャンルの対戦ゲーム。その筆頭が、Riot Gamesの『League of Legends』(以下、『LoL』)だ。

 『LoL』は、サービスを開始して以来、一年をひとつの単位(シーズン)として世界各地で継続的にプロチームによるリーグ戦が行われている。そして、シーズンの締めくくりに各地のリーグを勝ち抜いたチームによる、世界最強の座をかけた“World Championship”の決勝戦が行われるのだ。イメージ的には、ペナントレース、クライマックスシリーズ、日本シリーズ、という日本のプロ野球とほぼ同じ流れ。シーズン中には、人気プレイヤーが集うオールスター戦も開催されたりと、全世界のプロゲーマーたちが活躍する、これぞe-Sportsといった趣となっている。

■ほんとにゲームの大会? と思っちゃうスケールの大きさ

 シーズンを重ねるごとに『LoL』のプレイ人口は爆発的に増え続け、Riot Gamesの公式サイトによると、2014年1月時点の月間プレイヤー数は約6700万人、1日あたりのアクティブ数は最大で約2700万人、同時接続者は最大で約750万人にのぼるモンスタータイトルに成長。今年、シーズン4では、ソウルワールドカップ競技場で決勝を行えるほどになった。

 そんな韓国ソウルで行われた“League of Legends 2014 World Championship”決勝戦(2014年10月19日開催)をプライベート(自腹)で観戦に行った堤教授がリポート!

▲会場に到着してまず目に付いたのが、まだオープン前の物販ブースにできた長蛇の列。チケットを持っていない人が利用できる唯一のショップということもあり、列は遥か彼方まで続いていた。我々は、チケットがあるのでスタジアム内のショップを利用することにした。
▲競技場内に入るにはチケットが必要。座席は全席指定で、区画に応じて25000ウォン(1000ウォンは約100円)、40000ウォン、50000ウォン、55000ウォンの4種類が用意。私たちは、運よく55000ウォンのチケットを購入できたが、いずれも発売開始からすぐに売り切れた。チケット交換所に行き、購入履歴を伝えると入場チケットと物販ブースで購入できるグッズの申し込み用紙が手渡される。
▲ソウルワールドカップ競技場の外観。会場の大きさもさることながら、野外で行われることにも驚き。開場前になると、入り口に想像を絶する数の人が集まったが、混乱はおきずスムーズに入場することができた。

▲会場の周りには、本大会に協賛している大韓航空、コカ・コーラ、NVIDIA、Logitec、Galaxia Communicationsなどのブースが出展。ファンアートの展示やアーティストのサイン会も行われていた。
▲タトゥーシールを張ってくれるブースもあった。無料なうえ好きな場所に好きなだけ張ってくれる。太っ腹
▲100種類以上の操作キャラクターが登場する『LoL』。立ち並ぶブースのそばには大きなステージが設けられており、コスプレコンテストが開催されていた。

 ここで、私の『LoL』遍歴を紹介しておこう。私が『LoL』をプレイし始めたのは、シーズン3、つまり2013年の始めから。幸い、“格ゲーLoL部”という対戦格闘ゲーマーが中心となって結成されたチームに加えていただくことができ、現在に至るまでほぼ毎日のように対戦に明け暮れている。といっても腕前はさほど上達しておらず、6段階あるプレイヤーのランクで下から3段階目くらい……。今回は、格ゲーLoL部のメンバーと総勢4名で観戦に行く運びとなった。ちなみに、私以外の同行メンバーは『バーチャファイター』界では名前の通った強豪揃い。

▲左で浮かれているのが私。右は、準々決勝で惜しくも敗れたcloud 9というチームのHai選手。まさか会えるとは思わなかった! しかも写真まで撮っていただけるとは!!
▲きっさ氏。旅券やホテルの予約などの手配をしてくれたうえ、旅のしおりまで作ってくださったしっかり者。彼なしでは、今回の観戦ツアーは成り立たなかったであろう。
▲かまあげ氏。堪能な英語と高いコミュニケーション能力を誇るムードメーカー。チケット交換用紙を忘れるという失態を演じるが、予備を用意していたきっささんに助けられる。現地の格闘ゲーマーに慕われており、手厚いもてなしを受けた。
▲しろぬこ氏。買ったけど出番のなかったデジタル一眼を手にソウルに上陸。コスプレイヤーを激写しているうちにめっきりカメラ小僧に。4人の中では唯一の二十代で、元気がありあまっていた。

 いち早く競技場に入るため、開場を待つ列の先頭付近に並ぶことにした我々。1時間ほどして開場の12時を迎えると同時に誘導が開始され、ついに競技場に入ることができた。道中では簡単な手荷物検査があり、同時にチケットを所持していることを証明するリストバンド、おかしや水が入ったスナックバッグ、応援用のグッズやノベルティなどが入った袋が手渡された。

▲手荷物検査はひとりずつ行われる。検査を終えたら、スナックバッグやグッズが入った袋を渡してくれる。
▲これがスナックバッグの中身。お菓子だけでなく、ウェットティシューや水が入っている。試合はかなりの長丁場になることもあるので、こういった気遣いをしてくれるのはうれしい。
▲グッズが入ってた袋の中身はこのとおり。入っていたのは、大会のロゴが入っているケープや光るリストバンド、ゴム製のリストバンドふたつ、応援用のスティックバルーンふたつ。
▲ゲーム内で使用できるSkin(キャラクターの見た目を変えるアイテム)が手に入るコードが記入された紙も配られた。

 入場後、まずは殺到するであろうグッズ販売ブースへ。早めに競技場に入れたためか、競技場の外の物販ブースよりは列が短く、30分ほど並んだだけで購入できた。あらかじめ用紙に購入したい物の種類や数を記入しておけば、言葉が通じなくても簡単にグッズは購入可能。グッズの種類は多く、初となる海外限定販売のねんどろいど“ねんどろいどAHRI”のほか、大会のロゴが入ったジャージやTシャツ、ポスターなどがあった。

▲グッズは通信販売が行われておらず、大半が会場限定。目玉となっている“ねんどろいどAHRI”は、ひとり1個の購入制限が設けられており、購入するとチケットに印が押される。
▲これが私の戦利品。クマのぬいぐるみは、『LoL』に登場するAnnieというキャラクターが持っている物を再現したもので、決勝戦のみの限定品。ポスターも購入したが、頑丈な筒に入っていたので安全に持ち帰ることができた。

 旅の目的のひとつでもあったグッズの購入を終え、周囲を見渡すとそこに広がっていたのは、ゲームの大会とは思えない光景。広大な敷地に組まれた豪華なセットは、超人気アーティストのライブ会場を思わせる。我々の席はいわゆるアリーナ席に当たる場所だったが、1階席や2階席からでも試合が見えるようにとても大きなモニターが3枚設置されていた。

▲開場直後のまだがらんとしている競技場内。見渡してみると、ほんとにこんなに人が集まるものなのか? という疑問が湧いてくる。しかし、試合開始に近づくにつれて徐々に熱気は高まり、座席が人に埋め尽くされていく様子は壮観だった。
▲ここで実況、解説が行われる。各言語に対応した配信もされるため、実況、解説者が付くテーブルは4つあった。