心に響く“失恋ソング”、秋の夜長のお供にいかが?

 
 旬のアーティスト情報を取り扱う音楽情報誌『CD&DLでーた』は、“スポーツの秋”にちなみ、10~40代の男女を対象とした、失恋した時に聴きたい“失恋ソング”ランキングを発表した。調査期間は2014年9月8日~9月9日。

■失恋した時に聴きたい“失恋ソング” 総合ランキングTOP20
<設問:あなたが失恋した時に聴きたい曲(失恋ソング)はなんですか。>
有効回答者数 n=1110人

(曲名/アーティスト)
1位:M/プリンセス プリンセス
2位:もう恋なんてしない/槇原敬之
3位:元気を出して/竹内まりや
4位:366日/HY
5位:さよなら/オフコース
6位:会いたくて 会いたくて/西野カナ
7位:失恋レストラン/清水健太郎
8位:サウダージ/ポルノグラフィティ
9位:First Love/宇多田ヒカル
10位:わかれうた/中島みゆき
11位:オリビアを聴きながら/杏里
12位:片想い/浜田省吾
13位:負けないで/ZARD
14位:Over/Mr.Children
15位:リフレインが叫んでる/松任谷由実
16位:サンキュ./DREAMS COME TRUE
17位:難破船/中森明菜
18位:駅/竹内まりや
19位:会いたい/沢田知可子
20位:NAO/HY

■今回の調査結果について
 季節も移り変わり、肌寒い日が増えてきました。なんとなく物悲しく、人恋しくなるこの季節、ふと物思いにふけり、過去の失恋に思いを馳せる、なんてこともあるのではないでしょうか。今回『CD&DLでーた』では、10~40代の男女を対象とした、“失恋ソング”のランキングを発表します。

 総合ランキング1位は、『M』(プリンセス プリンセス)で、30~40代、特に女性の圧倒的な支持を集めました。“学生時代失恋した時に聴いた曲”、“歌詞がそのまま身に染みる”といったコメントとともに、“失恋した人のイニシャルがMだった”という、この曲ならではの思い入れのあるコメントも挙げられました。一方、2位の「もう恋なんてしない」(槇原敬之)は、世代を問わず男性からの得票を多く集め、“友人が失恋した時に歌って励ました”、“歌詞に共感できる”といったコメントが寄せられました。

失恋した時に聴きたい“失恋ソング”ランキングを音楽情報誌『CD&DLでーた』が発表_04
▲総合ランキング1位はプリンセス プリンセスの『M』。
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▲20代女性に人気の西野カナ。

 また、今回は特に女性のランキングにおいて、世代別の傾向が顕著に表れました。30~40代女性の定番“失恋ソング”として、『M』(プリンセス プリンセス)、『元気を出して』(竹内まりや)が挙げられたのに対し、10~20代女性については、『366日』(HY)、『会いたくて 会いたくて』(西野カナ)が上位にランクインする結果となりました。ここ数年、ラブソングと言えば……ということで定評のある西野カナの『会いたくて 会いたくて』は、“失恋ソングといって真っ先に思い浮かぶ”、“彼氏に振られた時に聴いていっぱい泣いた”といったコメントとともに、とくに20代女性の高い支持を集めました。

 そのほか興味深いこととしては、非シングル曲が多くランクインしていることが挙げられます。『M』(プリンセス プリンセス)、『駅』(竹内まりや)はもともとシングルのカップリング曲、『366日』(HY)、『Over』(Mr.Children)はアルバム収録曲です。どの曲も人気が高いので、誰しも耳にしたことがある楽曲だと思いますが、ちょっと意外な傾向と言えるでしょう。

 さらにランクインした曲の発表年度を見てみると、1970年代と1980年代が5曲ずつ、1990年代が6曲、2000年代が3曲、2010年代が1曲となっています。CDの売上減少とリンクしているとも捉えられますが、発表年度が古い楽曲に関しては、ここ数年のカバーブームによって歌い継がれてきているとも言えます。なかにはオリジナルではなく、カバーで知った、というようなパターンもあるのではないでしょうか。

 さて、今回の“失恋ソング”ランキングはいかがでしたでしょうか。思いっきり泣いて浸りたい、傷ついた心をそっと癒したい、曲を聞いて励まされたい、前向きな気持ちで次の恋に進みたい等々……それぞれの失恋時における思い入れはさまざまですが、名曲・名カバーが多数ランクインする結果となりました。心に響く“失恋ソング”、秋の夜長のお供として、よかったらぜひ聴いてみてください。 

(CD&DLでーた編集部/文中は敬称略)

■調査概要
調査対象:自社で運営するeb-iの20万人のパネルを基に、全国47都道府県の10歳から49歳までの エンタメ接触ユーザーを抽出し、1110人(男性536人、女性574人)から回答を得た。
調査手法:インターネットによるWeb調査
調査期間:2014年9月8日~9月9日

■eb-iとは
 “eb-i(Entertainment Business Insight)”は、株式会社KADOKAWA エンターブレイン ブランドカンパニーが2013年1月より週単位で継続して行っている、エンターテイメント分野の消費動向調査です。保有している全国20万パネルから週次で1万超を回収し、エンターテイメント分野の実態を調査・分析しています。

■『CD&DLでーた』について
 創刊27年目となる、“音楽がもっと好きになる”音楽情報誌(奇数月14日発売)。J-POPを中心としたアーティストのロングインタビューやコラムなど、さまざまなコンテンツを取り扱っています。次号は11月14日に発売予定です。

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