アークシステムワークス、カプコン、サイバーコネクトツー、ノイジークローク、バンダイナムコゲームス、豪華なクリエイター陣が徳島に集結

豪華なゲームクリエイター陣がそのルーツに迫る“ゲームクリエイタートークショー”【マチ★アソビ vol.13】_03
▲左から、小嶋慎太郎氏(カプコン)、坂本英城氏(ノイジークローク)、森利道氏(アークシステムワークス)、松山洋氏(サイバーコネクトツー)、吉村広氏(バンダイナムコゲームス)、富澤祐介氏(バンダイナムコゲームス)、馬場英雄氏(バンダイナムコゲームス)。

 2014年10月11日から12日の2日間にわたり、徳島県徳島市にて開催された“マチ★アソビ vol.13”クライマックスラン。同12日には、東新町商店街コルネの泉にて“ゲームクリエイタートークショー”が実施された。このイベントには、サイバーコネクトツーの松山洋氏、バンダイナムコゲームスの馬場英雄氏、富澤祐介氏、吉村広氏、アークシステムワークスの森利道氏、ノイジークロークの坂本英城氏、カプコンの小嶋慎太郎氏が参加。豪華な面子が徳島に集まり、トークショーを行うということで、多くのゲームファンが会場を埋めた。

 松山氏の司会のもと、用意された3つのトークテーマに答え、各クリエイター陣のルーツに迫った今回のゲームクリエイタートークショー。富澤氏がステージ上で業務連絡の電話に出たり、下ネタまじりの話題で盛り上がるなど、個性的なクリエイター陣が自由に振る舞う内容となり、会場のゲームファンの笑いを誘う。最初のテーマは“子どものころの夢は?”。この質問に、“パイロット”や“イルカの調教師”と、いまとはまったく異なる職業を上げていた馬場氏や富澤氏、“サイヤ人”、“超人”と子どもらしい夢を答えた吉村氏と小嶋氏、そして“ゲームサウンドクリエイター”と現在の職業を子どものころから夢見ていたという坂本氏など、子どものころの夢と直結している人もいれば、まったく違う夢を見ていた人など、さまざま。

続いての質問である“ゲームクリエイターになろうと思ったきっかけは?”という質問には、格闘ゲームでおなじみのアークシステムワークス・森氏が“『ファイナルファンタジーIII』”と答えるなど、意外なきっかけも語られる。また、キノコが嫌いな馬場氏だが『スーパーマリオブラザーズ』でマリオがキノコを食べて大きくなったりすることは受け入れられるので、ゲームなら嫌いなものも受け入れることができるんだという可能性から、ゲーム作りのおもしろさを見出したというエピソードを披露。吉村氏は“ビックリマンチョコ”が大好きだそうで、すべてのシールをコンプリートし、さまざまなシールにも手を出した結果、自身でシールを作るほどになったという。そのシールが口コミで評判を得て「譲って欲しい」と連絡をしてくる人まで出てきたというエピソードから、自分の作ったものに多くの反応が返ってくるということに喜びを感じたとのこと。この体験からゲームクリエイターを目指すことになったという。そして坂本氏は“同時発音数”と答え、ファミコンが3音のみで構成されていることを知ったときに衝撃を受けたことがきっかけだという。音の制限があるなかで、最大限の工夫をしていいものを作り上げるという、ゲームにしかない特性に魅力を感じ、ゲームサウンドクリエイターを目指したとのことだ。

豪華なゲームクリエイター陣がそのルーツに迫る“ゲームクリエイタートークショー”【マチ★アソビ vol.13】_02
豪華なゲームクリエイター陣がそのルーツに迫る“ゲームクリエイタートークショー”【マチ★アソビ vol.13】_01

 最後の質問は、“マチ★アソビに参加する理由”。これにはそれぞれ“楽しむ”(馬場氏)、“継続は力なり”(富澤氏)、“最新のROMを届けに”(吉村氏)、“おもしろそうだったので”(森氏)、“濃さ”(坂本氏)、“お客さんとの近さ”(小嶋氏)と回答。東京以外の地域でゲームファンとコミュニケーションが取れる場所を提供できるということが大きな理由としてあることがクリエイター陣の口々から語られる。なかでも“マチ★アソビ”に参加し続けている富澤氏は今回『GOD EATER 2 RAGE BURST(ゴッドイーター2 レイジバースト)』の試遊に400〜500人ほどのユーザーがブースに立ち寄り遊んでくれていることを上げ、東京以外でこれだけ多くのユーザーを集められるイベントというのが稀少であるとし、これは続けていくべきであると力説。これに松山氏も、東京で行う大きなイベントというのももちろん重要だが、お客さんの制御をしきれない。逆に“マチ★アソビ”というイベントは参加するお客さんも、学園祭のノリのような手作り感を楽しんでいて、この雰囲気を大事にしているから参加する側の意識も高く、信頼関係が築けているため、これだけ距離の近いイベントが成立していると熱弁。この距離感のまま“マチ★アソビ”を大きくしていきたいと語った。

 また、イベントの最後に、司会に徹していた松山氏から「年末ぐらいには、弊社の衝撃の作品を発表できるはず」というサプライズが。この発言にサイバーコネクトツーの広報担当氏が非常に苦い顔をしていたを付け加えておくが、そんな事情は抜きにして、いったいどんな作品が発表されるのか、期待して待ちたいところだ。