漫画の右開き左開き論争はちょっと一回忘れてください
アメリカのカリフォルニア州ロサンゼルス近郊の街カルバーシティで開幕した、インディーゲームイベント”Indiecade”(インディーケード)。
同イベントが主催する賞にノミネートされていた、ユニークな仕掛けが魅力的なパズルゲーム『Framed』を紹介する。
『Framed』はその名の通り、コミックのフレーム、つまりコマを利用したストーリーベースのパズルゲームだ。プレイヤーはダンディーに決めたスパイ風の人物。警察などに追われる中でピンチに陥る彼を、コマを入れ替えることで助け、話を進めていく。
「コマを入れ替えて助ける」とはどういうことか? 本作はインタラクティブコミックの体裁になっていて、コミック(あるいは左開きの漫画)と同じように、左上から右下にかけてコマが再生されていくので、コマの順番を入れ替えると、当然物事が起こる順番が変わるのだ。
それによって、通路で鉢合わせになるのを回避したり、通れなかった場所を通れるようにするアイテムを先に手に入れたり、そもそもコマの意味合いが変わったりして、先に進んでいけるというワケ。動画を見てもらえれば、「あー、そういうことね!」とわかってもらえると思う。
実際に遊んでみると、パズルのトリックのバリエーションを増やすために、あえて「このコマならフツーこう進んでくんだろ?」という文法を無視しているところもあって、そういった部分に引っかかるとちょっとイライラするんだけども、ジャジーなBGMやスタイリッシュに描写されるアクションのおかげもあって、解けた時の気持ちよさはすごくいい感じ。
当初の発表よりも開発にちょっと時間がかかっているのだが、今のところリリースは年内を予定。プラットフォームはiOSとPCとなっている。