シリーズ通算6度目の公式全国大会!
スクウェア・エニックスの手掛けるオンラインマルチ対戦型トレーディングカードゲーム『ロード オブ ヴァーミリオン III』(以下、『LoV III』)。『LoV』シリーズとしては6回目の、そして『LoV III』が稼動を開始してからは初となる公式全国大会が、2014年9月27日に千葉県・舞浜アンフィシアターで開催された。当日は、全国の予選を勝ち抜いてきた16チーム64名の上級者が激戦の数々をくり広げた。さらに大会後には、『LoV III』の新バージョン、『LoV III Twin Lance』の新情報や稼動日。そしてシリーズ作として新たな展開を見せるPCゲーム『LoV ARENA』の情報などが飛び出し、訪れたユーザーやニコニコ生放送の視聴者を釘付けにしていた。
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そして12時からは、いよいよ大会がスタート! 選手紹介に引き続きトーナメントの抽選が行われ、『LoV III』では初の頂点を決める戦いの火ぶたが切って落とされた!!
……と、大会の模様をお伝えする前に、まずは大会のルールをおさらいしたいと思う。通常、全国のアミューズメント施設で楽しめる『LoV III』は、最大8人のプレイヤーがオンラインを介して4対4の対戦を行う。バトルは、“使い魔”を組み合わせてデッキを構成し、マップ上に配置された敵の“アルカナストーン”を先に破壊したチームが勝利となる。しかし、本大会は、あらかじめ4人のプレイヤーがチームを組んで対戦に挑むことになる。ふだんの対戦とは異なるレギュレーションなだけに、事前の作戦会議やそれぞれのデッキのコンセプトに応じたバトル中の動き方、対戦相手を仮想しての対策など、ゲームの上手さだけではなく事前の準備も非常に重要な意味を持ってくるのだ。
大会は、会場の大型モニター、およびニコニコ生放送を通じでユーザーのもとに届けられた。本作の特色としてゲーム中に“マナ”と呼ばれるポイントを溜めて使い魔の召喚や強化、特殊能力の使用などを行うことになる。そのため、どんなにうまいプレイヤーでもマナが不足している状況では、強力な使い魔の運用ができる敵の攻勢をさばききれず押し切られてしまうことが多い……のだが、大会では、劣勢からチームプレイならではの的確な大型敵使い魔撃破などを行い、劣勢を覆すチームが多数! 絶えず会場からは歓声と拍手が巻き起こるとともに、片時も油断のできないハイレベルな攻防が展開されていた。
そして決勝戦に残ったチームは、“ご注文はカヲルですか?”チームと“盈燈「交通費お願いします(真顔)」”チームという関西vs九州という組み合わせ。“ご注文はカヲルですか?”チームは『LoV』シリーズの初期からの有名プレイヤー、カヲル選手やLOVプロ(><)/選手を擁するチームで、対する“盈燈「交通費お願いします(真顔)」”チームにも全国大会の常連だったwelt選手を擁している。また、そのほかのチームメンバーも、本作の実力の指標となっているゲーム内ランクの最高ランク“ヴァーミリオンS”やそれに近いランク帯のプレイヤーであり、まさに決勝戦にふさわしい組み合わせとなった。バトルは、ゲームの序盤から“ご注文はカヲルですか?”チームが、相手のマナタワーを積極的に攻め、“盈燈「交通費お願いします(真顔)」”チームの思惑通りに試合を進めさせないことに成功。その流れのまま、左右のアルカナストーンを破壊して、優勢を保ちつつ勝利を奪い取った!
1対1で対戦を行う『LoVII』から大きくゲーム性を変更し、さらなる可能性に挑み続けている『LoV III』。1年越しに実施された『LoV III』初の公式全国大会は、まさにひとつの集大成と言うべきハイレベルな大会だった。開発チームの熱意。出場者のゲームに対するモチベーションの熱量。観客と視聴者の熱気……。そのすべてが合わさって、本シリーズは2014年10月23日から新たなる次元『LoV III Twin Lance』へとバージョンアップを遂げる。そのとき起こるであろう新しい戦略やゲームの可能性、そして数多の化学反応。それがいまから楽しみでしょうがない。
(取材、文:しんのすけ)