新たな証拠品に”映像”が追加

 2014年9月25日、東京・ジョイポリスにて、体感型推理ゲーム“逆転裁判~逆転への挑戦 2 inジョイポリス~”のメディア向け体験公演が行われた。参加型ゲームイベントの模様を、ネタバレのない範囲でお届けしよう。

 体感型ゲームとは、参加者自らが謎解きやミッションに挑む、参加型のゲームイベントのこと。2013年に行われた前回(2014年に再演)に引き続き、謎解きや迷宮などの体感型脱出ゲームの企画を行っているPKシアターが、『逆転裁判』シリーズを手がけるカプコンの協力・監修のもとに制作をしている。

 “逆転裁判~逆転への挑戦 2 inジョイポリス~”は、メインステージでの裁判劇(オープニング)からスタート。オーバーリアクションだが美しく心優しい検事と、実直な性格の吉北歩美弁護士が火花を散らす。ゲームと同様に「意義あり」が登場する舞台は迫力満点だ。

“逆転裁判~逆転への挑戦 2 inジョイポリス~”をリポート 難度がさらにアップし、新たな検事も登場!_02
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 今回、推理、捜査、裁判が行われるのは、とある新作映画の完成披露記者会見で起きた殺人事件だ。この事件は全国で生中継されているので、視聴者すべてが目撃者となっている。弁護士・吉北歩美は、容疑者の女優が自身が慕っていた先輩であったこともあり、なんとかその疑いを晴らしたい。だが、女優が犯人だとする物的証拠、証言がつぎつぎと出て来るのだ。

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▲研修生(参加者)の持つ資料について解説をする吉北弁護士。

 吉北弁護士だけでは、この不利な状況をひっくり返すことはできない。事件の真実を突き止めるのは、弁護事務所の”研修生”となる参加者だ。

 基本的なルールは、東京ジョイポリスの各地点にある“証拠品”や“証言”を集めていき、“捜査書”の空欄を埋めていくこと。捜査書は全部で4枚あり、1枚ずつクリアーしていく必要がある。手元の資料にも証言や、捜査に役立つ情報がたくさん書かれているので要チェックだ。当然、制限時間もあるので素早い推理も必要となる。

 今回は実際の殺害現場の“映像”も証拠として登場する。思わぬところにヒントが隠れているかも……? ネタバレになるので言えないが、じっくりと見ていかないと、なかなか気づかないだろう。

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▲研修生は東京ジョイポリス中を捜査することに。証拠品は、自分の足で見つけよう。
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▲証拠品はこのように展示。中には「え?こんなものが証拠品?」と思ってしまうものも。

 さて、今回の事件なのだが……はっきり言って記者にとっては難しい! 今回はひとりで捜査を行ったのだが、自分だけではなかなか情報が整理できず、うろうろと歩いているだけのときもあった。捜査パートナーがほしいと何度思ったことだろうか。このゲームは数人でチームを組んで、相談しながら進めたほうが有利だろう。ひとりで参加した場合は、1階にいる吉北弁護士に相談してみるのもいいかもしれない。

 証拠品が展示されている場所に、イベントで登場した検事や、盛大なリアクションをしてくれる“チャン釜津手”刑事が待っていてくれるのがうれしいポイント。捜査に行き詰まったとき、ヒントを教えてくれるかも? ちなみに、証拠品はスマートフォンなどで撮影して確認することもオーケー。効率的な捜査も攻略の鍵だ。

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▲手渡される資料の中にも、重要な証言が……。
▲つねにハイテンションな担当刑事“チャン釜津手”。

 何よりの快感は、「そうだったのか!」と、事実に気づけること。ゲーム『逆転裁判』が好きな人はもちろんだが、推理小説などで登場人物といっしょに推理をする人にとって、自分の足を使って証拠を探しに行けることだけでも、本イベントを体験する価値があるだろう。ときには、重大なヒントを見落としていて、後でもう一度証拠品を確認して、「なんだよ、そんなことかよ」と自分の不注意さを嘆きたくなることもあった。

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▲今回は“映像”も証拠品になる。
▲ひとつ目の“捜査書”を空欄を埋めることができたら、吉北弁護士のところに持っていこう。

 記者は残念ながら、2枚目の捜査表をクリアーしたところで時間切れ。捜査表の内容は後になるほど難しくなるようなので、とてもじゃないが自分だけの頭だけでは完全制覇はできなかっただろう。

 タイムアップ後は、もちろん実際の裁判での“答え合わせ”が始まる。ここでも「そうだったのか!」という驚きと、「やはりそうだったか!」と自分の推理が正しかったことに気づく楽しさがある。

 ちなみに、今回のメディア向け体験公演では、20人弱の参加者のうち7人が、4枚の捜査表の空欄を埋めて、完全クリアーとなった。個人的には、今回の事件の難しさを思えば、7人もいるというのが驚きだった。

■山崎シナリオディレクターと江城プロデューサーのコメントをお届け

 公演終了後、カプコンの山崎(※崎は旧字)剛シナリオディレクターと、江城元秀プロデューサーからコメントをもらうことができたので、お届けしよう。

――今回のイベントは、前回よりも難度が上がっているのでしょうか。

山崎剛氏(以下、山崎) 今回は、前回になかったような仕掛けも入っています。前回プレイしていただいた方にも楽しめる内容になっていますよ。

江城元秀氏(以下、江城) 難度は前回よりは上がっている部分があるかもしれないですね。前回がちょっと簡単だったなと思っている方にもチャレンジしてほしいですね。

――今回は7人が“完答”できていましたが、この完答率は想定内だったでしょうか。

山崎 開発している立場からすると、ちょっと多かったですね。僕ら、ゲーム開発者のほうがまだまだヌルいんじゃないかと思います(笑)。

江城 こんなにクリアーできるとは思っていなかったので、びっくりしています。

――前回より改善された点、工夫した点などがあれば教えてください。

江城 新しく”鑑識”を設けたこともありますし、世界観を作り込みました。新しく、ヒントとなる“動画”も作っています。

山崎 謎解きだけでなく、“体験”として楽しくなるように、PKシアターさんと考えましたね。

――企画にはどれほど時間がかかったのでしょうか。

江城 半年くらいですね。一度作った内容を見直してチェックをすることはもちろんですが、台本を起こした後も、おもしろくなかった場合は変更を加えています。監修という立場だけでなく、ゲームを作った立場からの意見も出していっています。

山崎 僕らが普段作っているのがテレビゲームなので、やはりノウハウが違うところがあるんですね。そこはPKシアターさんからアドバイスいただきながら、いい感じにコラボレーションができたと思います。

――体感型ゲームならではのおもしろさや、ゲームの『逆転裁判』と違う点などがあれば教えてください。

山崎 役者の方たちとお話をしたり、ヒントをもらえたりもできます。キャラクターのおもしろさを含めて“体験”していただけるといいと思いますね。今回は新しい検事も登場しています。捜査に行き詰まっているときに話しかけると、いいリアクションをしてくれるはずです。

江城 個人的には、チャン刑事がおすすめですね。非常にいいキャラなんで、ぜひ話しかけてください。また、コントローラーを操作するゲームと、“体感型”というのはまったく違います。証拠品を自分の足で見つけて、直接コミュニケーションをすることが醍醐味だと思います。これは言葉で説明してもなかなか伝わりづらいですね。一回遊んでもらって、自分の推理力がここまでいけるのかということを実感してほしいです。なかなか歯ごたえがあるゲームになっていますよ。

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▲江城プロデューサー(左)と、山崎(※崎は旧字)シナリオディレクター(右)。

 果たして吉北弁護士は自分の先輩の無実を証明できるのか? そして真犯人は誰なのか? 簡単には突き止められない真実を、証拠品と証言から見つけてほしい。

 “逆転裁判~逆転への挑戦2~in ジョイポリス”の開催期間は2014年10月4日~11月9日(土日祝日のみ)。また、お得な前売券も発売されているので、そちらもチェックしておこう。

■イベント限定グッズとドリンク

 “逆転裁判~逆転への挑戦2 in ジョイポリス~”のイベント限定グッズとドリンクも用意されている。

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▲缶入りドロップ菓子。
販売価格:700円[税抜]
1種類/ブルーベリー味/10個入り
描き下ろしメインビジュアルを配したオリジナルパッケージの限定商品。
▲クリアファイル。
販売価格:500円[税抜]
1種類/両面カラー/A4サイズ
メインビジュアルとイベントロゴを配したオリジナルデザイン。
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▲缶バッチ
販売価格:各300円[税抜]
全6種類:成歩堂龍一(2種)、御剣怜侍(1種)、
綾里真宵(2種)、綾里春美(1種)。
サイズ32mm/フルカラー/アルミ製
背景に東京ジョイポリスを配したオリジナル缶バッチ。覆面包装、ガチャ販売。
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▲イベント限定ドリンク。
販売価格:各500円[税込]
全3種類:成歩堂 龍一 (リンゴフロート)/御剣玲待(紅茶ソーダフロート)/綾里 真宵 (ストロベリーフロート)
キャラクターをイメージしたオリジナルフロートが登場!オリジナルステッカー付。
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▲イベント限定ドリンク。
▲各種グッズ。

 さらに、パスポート付きチケットを購入した人を対象としたノベルティ、イベントをクリアーした人にプレゼントされるB2ポスターも用意されている。

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▲ノベルティ A6リングノート。
パスポート付きチケットをご購入いただいた方に特典としてプレゼント。推理ゲームの捜査手帳として役立つかも。
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▲イベントクリア特典 B2ポスター。
難問を見事クリアすると特製描き下ろしポスターをプレゼント。

■体感型推理ゲーム“逆転裁判~逆転への挑戦2 in ジョイポリス~”概要

◆開催期間:10月4日~11月9日(土日祝日のみ)
◆日程詳細:10月4日(土)、5日(日)、11日(土)、12日(日)、13日(月・祝)、18日(土)、19日(日)、25日(土)、26日(日)
11月1日(土)、2日(日)、3日(月・祝)、8日(土)、9日(日)
◆時間:1回目 12:00~、2回目 15:00~、3回目 18:00~の1日3公演、全41公演
※11月9日(日)のみ12:00~と15:00~の1日2公演
◆会場:東京ジョイポリス(東京都港区台場1-6-1 DECKS Tokyo Beach 3F~5F)
◆所要時間:約100分
◆チケット料金[税込]:前売券2700円・ノベルティー&パスポート付前売券5500円
当日券3000円・ノベルティー&パスポート付当日券5800円
※すべて東京ジョイポリスの入場料(おとな800円)またはパスポート料(おとな3900円)含む。
◆プレイガイドイープラスにて発売中
※前売券は参加希望日の前日まで販売いたします。
※当日券は前売券の販売状況に余裕がある場合のみ、会場窓口にて販売します。
◆主催:ポリゴンマジック/ディー・バイ・エル・クリエイション/Planet Kids Entertainment
◆制作:PKシアター
◆協力:東京ジョイポリス
◆監修・協力:カプコン

※撮影写真の一部は加工しています。