ストーリーやキャラクターのつながりに力を入れた新ブランド
千葉・幕張メッセで開催された東京ゲームショウ 2014の最終日にあたる2014年9月21日、セガブースの特設スタジオにて、『ソニック』シリーズの新ブランド『ソニックトゥーン』の実機によるデモプレイがお披露目された。出演は、ソニックチームの飯塚隆プロデューサーと中島玄雅ディレクター。中島ディレクターによる実機プレイ映像をスクリーンに映しながら、飯塚プロデューサーがゲームの注目ポイントを解説した。
『ソニックトゥーン』シリーズは、今年の秋から海外で放送されるテレビアニメーションシリーズを主軸にして立ち上げられた新ブランド。今回のイベントでは、『ソニックトゥーン』の新作タイトル『ソニックトゥーン 太古の秘宝』（Wii U）と『ソニックトゥーン アイランドアドベンチャー』（ニンテンドー3DS）が紹介された。ゲームの特長は、「ソニックの命といえるスピード感をいちばんにしながらも、アニメベースということで、シナリオやストーリー、キャラクターとの関わり合いを重視したゲーム内容になっています」（飯塚プロデューサー）とのこと。
ニンテンドー3DS版『ソニックトゥーン アイランドアドベンチャー』デモプレイ
『ソニックトゥーン アイランドアドベンチャー』は、横スクロールのハイスピードアクションを前面に押し出した作品。従来の『ソニック』シリーズのイメージに近いが、キャラクターの個性がより明確に分かれているのが特徴だ。操作キャラクターをつぎつぎに切り替えながら、それぞれの能力を使ってステージの仕掛けを解いていく。
Wii U版『ソニックトゥーン 太古の秘宝』デモプレイ
『ソニックトゥーン 太古の秘宝』は、『ソニック』らしいアクションが楽しめるのはもちろんだが、ゲーム本編とは関係のないサイドクエストも数多く用意されている点が大きな特徴。飯塚プロデューサーによると、「“冒険する”感覚を色濃く打ち出した」という。本作のデモプレイでは、セガブースに出展されていたバトルがメインの体験版と異なり、開発中の最新デモ版でサイドクエストを進める様子が紹介された。
デモプレイは、村人から「炭鉱に閉じ込められた仲間を助けてほしい」と頼まれる場面からスタート。ナックルズとエミーのふたりを操作しながら、炭鉱内を突き進む。ナックルズは壁や天井につかまり、エミーは身軽な三段ジャンプを駆使するといったように、、それぞれの得意なアクションを生かして進んでいく。いつでもキャラクターを切り替えられる点は『ソニックトゥーン アイランドアドベンチャー』と同じだが、本作はどのキャラクターでもクリアー可能なルートが用意されているのが特徴。得意なキャラクターをメインに使って、クリアーを目指すことも可能だ。また、Wii U GamePadを使えば、ふたり同時プレイで楽しむこともできる。ひとりはテレビモニターを、もうひとりはWii U GamePadの画面を見てプレイし、別々に行動しながらステージクリアーを目指せる。
『ソニック』と『モンスターハンター4G』がコラボ
デモプレイのあと、飯塚プロデューサーから『ソニック』のコラボ情報が発表された。カプコンからひと足早く発表されたように（⇒関連記事はこちら）、『モンスターハンター4G』とのコラボレーション企画が決定。“ソニック・千刃竜への疾走”というイベントクエストで素材を手に入れることによって、ソニックの青い毛並みを表現したオトモの防具“ソニックネコヘッド”（頭パーツ）と“ソニックネコボディ”（胴パーツ）、オトモの武器“カリバーン”（『ソニックと暗黒の騎士』（Wii）より）を生産できる。「ソニック風のオトモアイルーがプレイヤーのあとに付いてくるので、ぜひ楽しみしてください」とのこと。また、『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』のグリーンヒルゾーンをモチーフにしたギルドカードも配信される。『ソニック』コラボコンテンツの配信日は、2014年12月5日から始まる予定だ。
最後にファンへ向けて、飯塚プロデューサーからメッセージが送られた。「ハイスピードアクションが好きな方には『ソニックトゥーン アイランドアドベンチャー』、物語や冒険を楽しみたい方には『ソニックトゥーン 太古の秘宝』と、ふたつのタイプのアクションゲームをリリースしますので、ぜひお楽しみください」。また、恒例のファン感謝祭についてもコメント。「今年も年末にファン感謝祭をやりたいと思います。まだ具体的な日にち等は決まっていませんが、また東京ジョイポリスにファンの方と集まって、楽しく遊べるようにしたいと思っていますのでご期待ください」。
