最強のクランを決める公式大会がTGS内で開催
2014年9月20日、ネクソンは東京ゲームショウ 2014内でオンラインFPS『サドンアタック』の大規模大会“SAOMT2014 SUMMER”のオフライン決勝トーナメントを開催した。
予選に参加したクラン総数は1000以上。熾烈なオンライン予選を勝ち抜き、決勝大会に駒を進めた4クランが、TGSという大舞台で優勝の栄冠を目指してぶつかりあった。
■決勝大会進出クラン
【NabD】
今大会で優勝すれば公式大会3連覇。過去に4連覇を成し遂げたこともある強豪クラン。
【Lythronax】
“SAOMT 2014 Spring”では予選を全勝で突破したが、決勝戦でNabDに敗北。リベンジを誓う。
【Detre.R】
前回大会では実力を出し切れず、結果は3位。今回は予選でLythronaxを圧倒的な強さで下している。
【Nucleus】
3次予選で実力派クラン・Kmn-Gamingに勝利してオフライン大会に進出した新星。
なお、イベント内で今後予定されているアップデートや人気アニメ『PSYCHO-PASS サイコパス』&『進撃の巨人』とのコラボレーションも発表された。そちらについては下記の記事を読んでほしい。
『サドンアタック』と“PSYCHO-PASS サイコパス”&“進撃の巨人”とのコラボレーションが決定! TGSで発表されたアップデート情報をお届け
最強王者の牙城を崩すクランは現れるのか!?
準決勝第1試合のカードはNabD VS Nucleus。オフライン初進出のNucleusは要所要所でいい動きを見せたものの、やはりNabDの安定感は圧倒的だった。2マップを連取したNabDが決勝戦に進出。
準決勝第2試合はLythronax VS Detre.R。試合前のコメントによると、ふだんからよくクラン戦で戦っているらしい。お互いの手の内は知り尽くしているからか、試合は一進一退の展開に。
観客が飽きないように、寸劇で場を和ませてくれた。LythronaxもDetre.Rもきっといいやつだ。最終的にはシーソーゲームを制したDetre.Rが勝利した。
決勝戦はNabD VS Detre.Rは前回大会(SAOMT 2014 Spring)の準決勝第1試合と同じ組み合わせで、そのときはNabDが勝利した。Detre.Rサイドは試合前に「前回はNabDに負けて悔しい思いをしたので、今回はリベンジを果たしたいと思います」とコメント。
第1マップの“第三補給倉庫”はNabDの得意マップ。NabDが危なげなく試合を進めると思いきや、Detre.Rも負けてはいない。Detre.Rは少人数での連携がすばらしく、互角の戦いをくり広げた。それでもNabDの地力はすさまじく、何とかこのマップを取ることに成功。
第2マップはクロスポート。ここでのキーマンはDetre.RのJeybek選手(今大会での登録名はDetre.R2014:JK-)だった。一般的に、スナイパーは待ち戦術が得意だが、彼はマップ内を縦横無尽に動き回るのだ。解説のSlyd1ni氏によると、「スナイパーが何人もいるように感じる」とのこと。優位に試合を進めたDetre.Rが1マップ取り返し、勝敗の行方は最終マップに持ち込まれた。
最終マップのドラゴンロードは大きな高低差が特徴のマップ。これまでの大会では何度もドラマが生まれてきた。前ラウンドからの勢いに乗ったDetre.Rが王者NabDを下すのか――と思いきや、NabDの勢いが爆発。付け入る隙のない展開でDetre.Rをねじ伏せ、NabDが2度目の公式大会3連覇という偉業を達成した。
個々の実力が高いのは当然として、NabDの強さの根底には何があるのか。表彰式で「どんな練習をしてきましたか?」と聞かれ、NabDクランマスターのMatcha選手(今大会での登録名はNabD|DeBU)は、「社会人も学生もいるので練習時間の調整が難しいんです。そういう部分をしっかりして、5人でひとつのチームなんだという意識を持つようにしました」と回答した。
個々が強いのではなく、この5人が集まったチームだから強い。“チームワークが大切”というFPSの基礎がしっかりしているからこそ、NabDは王者として君臨できているのかもしれない。