石渡氏みずからが魅力を語る!

 2014年9月18日から9月21日まで、千葉・幕張メッセにて開催中の東京ゲームショウ 2014。アークシステムワークスブースにて、『ギルティギア』シリーズの生み親、石渡太輔氏のトークショウが行われた。その模様をリポートする。

 トークショウはステージ上のモニターに映し出されるスライドをもとに、石渡氏が手掛ける最新作『GUILTY GEAR Xrd -SIGN-(ギルティギア イグザード サイン)』(PS4・PS3、2014年12月4日発売予定)の特徴を紹介していく形で進んだ。

石渡氏が『ギルティギア』最新作の魅力を語ったトークショウをリポート! ストーリーの重大なキーワードを初公開【TGS 2014】_01

 まず石渡氏は、18日に行われた森氏の出展タイトル紹介(→記事はこちら)と同じように、チュートリアル、チャレンジ、ミッション、トレーニングといったモードを紹介。そして、ネットワークモードについては、これまでのアークシステムワークスタイトルのいいところを継承しつつさらにパワーアップしていると紹介。ネットワークモードの中で石渡氏がクローズアップしていたのは、ルームを作って対戦を行う“プレイヤーマッチ”。対戦台が設置されているルーム内には最大8人が入室でき、最大4組の対戦が可能となっている。ルーム内では対戦を行うだけでなく、ほかのプレイヤーの対戦を観戦しながらチャットなどでコミュニケーションを取ることができるそうだ。

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 つぎに石渡氏がピックアップしたのは、MOMモード。ゲームを進めてキャラクターを育成・強化できるモードで、家庭用では育成したキャラクターどうしで対戦を行うことができるという。石渡氏いわく「ハチャメチャな対戦でワイワイ楽しめると思います」とのこと。

 18日に行われた出展タイトル紹介で森氏が「『ギルティギア』のストーリーモードについては、石渡が詳しく説明してくれると思います」との言葉通り、多数のスクリーンショットを用いて詳細を石渡氏みずからが説明。最大の特徴は、『ギルティギア』本編のストーリーがついに進むところだそうで、「内容は非常に濃いものになっています」(石渡)とのこと。さらに、「誰だコイツ!?」と思ってしまうようなストーリーモード専用のキャラクターが多数登場するとも。ストーリー本編に絡むキャラクターを多く登場させることで、ドラマに広がりを持たせるのが狙いのようだ。

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 演出面にも相当な力が入っているそうで、いわゆるアドベンチャーゲームのような画面レイアウトのシーンでも、3Dならではの演出がふんだんに盛り込まれてるとのこと。また、重要なシーンではフルスクリーンのアニメーションで物語が進んでいくという。

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↑ストーリーはアニメを鑑賞するように楽しめる“オートプレイ”がデフォルトになっているそうだ。もちろん、通常のアドベンチャーゲームのように自分のペースでセリフを進めることもできる。
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↑それぞれのキャラクターをフォーカスしたカメラが映されたり、隣の人物と話しているときはキャラの向きや目線が正面ではなく横に向くなど、3D空間を意識した演出が施されているという。
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↑フルスクリーンでアニメーションが表示されるシーンも。

 石渡氏は新キャラクターのシンとエルフェルトについても言及。シンは「スタンダードで扱いやすいが、お腹が空いて必殺技を出せなくなるなど愛嬌のあるキャラクターです」とのこと。一方のエルフェルトについては、正式名称がエルフェルト=ヴァレンタインであることを明かした。ヴァレンタインはアーケード版のストーリーで人類の敵として登場したラムレザルと同じ名前。つまり、エルフェルトとラムレザルは姉妹ということになる。石渡氏によれば「エルフェルトはなぜか人類の味方をしている」そうだ。どのような理由で味方をしているのかは、家庭用のストーリーモードを実際にプレイしてみてほしいとのこと。

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 最後に石渡氏は、「『GUILTY GEAR Xrd -SIGN-(ギルティギア イグザード サイン)』は、アークシステムワークスの格闘ゲームとしての最新作。格闘ゲームのおもしろさを広げたいという思いでスタッフ一同がんばっていますので、12月の発売を楽しみにしていてください。」とあいさつし、ステージを締めくくった。