セッション会場には、小島プロダクションの統括プロデューサー・今泉健一郎氏の姿も!

 2014年9月18日から9月21日まで、千葉・幕張メッセで開催中の東京ゲームショウ 2014にて、12月4日発売予定のプレイステーション4、プレイステーション3用ソフト『リトルビッグプラネット3』についてのセッションが行われた。

『リトルビッグプラネット3』のメディアセッションが実施 PS4の高スペックがとくに発揮される個所とは?【TGS 2014】_03
▲岩瀬尚子氏

 『リトルビッグプラネット3』の紹介をしてくれたのは、ソニー・コンピュータエンタテインメント アソシエイトプロデューサー・岩瀬尚子氏。まず初めに、岩瀬氏は本作の概要を紹介してくれた。

 夢と現実が入り混じった、なんとも不思議な場所“リトルビッグプラネット”。今回も、そんな“リトルビッグプラネット”にあるひとつの惑星が舞台となる。想像力を吸い尽くすという怪物“タイタン”のいるその惑星で、自称天才発明家“ニュートン”が、タイタンを解き放ってしまう……。主人公“リビッツ”は、古代のヒーローを復活させて、惑星の平和を守るために冒険へ出る。それが、本作のプロローグだ。

 「本作の目玉は、古代のヒーローである、新しい3体のプレイアブルキャラクターです」と岩瀬氏は語る。
 犬のような姿をした、身軽で素早いキャラクター“ピョコン”。このキャラクターは、壁を蹴って登ったり、スライディングしながら滑り降りたりできる。
 
 また、L1ボタンを押すことで、大きくなったり小さくなったり、軽くなったり重くなったりできる“ドロン”。体重を利用して仕掛けを動かしたり、はたまた体重を軽くして水面を走ったり、小さくなって狭い通路を通ったり、大きくなって腕力を高めたりと、非常にテクニカルなキャラクターだ。

 そして、鳥のような姿をした“パタチュン”は、飛んで高い場所のものを取ったり、その足で物やほかのキャラクターを運ぶことができる。

 さて、そんな個性的なキャラクターが登場したら、主人公リビッツの存在感が薄れてしまうのではないか? しかし岩瀬氏は、「リビッツも負けずに進化しています」と語る。いままでのシリーズでは、リビッツの使えるアイテムはステージによって限定されていたが、本作ではポッケからさまざまなアイテムを取り出し、好きなときに好きなように使えるようになった。セッションでは、ものを吹き飛ばしたり吸い寄せたりできるドライヤー型のアイテムや、プレイヤーの冒険を記録して、途中でポッドへ戻れるアイテムなどが紹介された。なお、そのアイテムを使ってポッドに戻り、また冒険へ出かけたくなったら、もちろん中断したところから再開することができる。非常にありがたい。

 そして、『リトルビッグプラネット』といえばクリエイト機能を忘れてはならない。もちろんクリエイト機能もパワーアップしており、使えるツールが新しく70種類ほど追加されたとのことだ。これまで以上にオリジナリティあふれるステージを、どんどん創作できるようになったわけだ。しかし、クリエイトは苦手でほとんど手をつけていないという人もいるだろう。そこで本作では、クリエイトのひな形のような機能を実装し、手軽に創作活動のできる環境になったとのこと。
 また、過去作で製作したステージを、本作(PS4、PS3両方)でプレイすることも可能だ。 加えて、ほかのみんなに自分の創作したステージを知ってもらうための、短いトレーラー映像を作れる機能も実装されているらしい。

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■『メタルギア ソリッド V グラウンド・ゼロズ』とのコラボが決定
 既報の通り、『リトルビッグプラネット3』と、KONAMIより発売中の『メタルギア ソリッド V グラウンド・ゼロズ』とのコラボレーションが発表された。
 今回のコラボでは、『リトルビッグプラネット3』の主人公・リビッツの“スネーク”コスチュームや、シリーズ初となる新プレイヤーキャラクターたちの『メタルギア ソリッド V グラウンド・ゼロズ』オリジナルコスチュームが、追加コンテンツとして配信される予定。配信日などの詳細は未定。

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■質疑応答
 ここからは、質疑応答コーナーがスタート。
 
――もともとグラフィックが滑らかでキレイな『リトルビッグプラネット』がプレイステーション4でもプレイできるとのことですが、とくに顕著にそのグレードアップを感じることができる箇所はどこでしょうか?

岩瀬尚子氏(以下、岩瀬) いままでは、レイヤー(ステージの奥行き)が3段階しかなかったのですが、今回はレイヤーを大幅に増やしました。なので、奥行きが段違いになっています。リビッツたちが画面奥や手前に、ガンガン移動します。その奥行きの表現が、プレイステーション4ではとくに滑らかです。

――今回プレイアブルキャラクターが3体追加されたわけですが、それぞれのキャラでしか行けない、専用のステージはあるのでしょうか?

岩瀬 あります。そのキャラクターの魅力が最大限に発揮できるステージが、それぞれのキャラに用意されています。たとえば、俊敏な動きが特徴のピョコンでしたら、早く進まないと足場が崩れてしまうステージ。体重や体格を自由に変えることができるドロンでしたら、細い通路や、重さを利用するギミックが多いステージ。といった具合です。

プレイステーション4版は、タッチパッドに対応した部分があるのでしょうか?

岩瀬 クリエイトの部分で、タッチパッドを使える部分があります。

『リトルビッグプラネット』シリーズは、複数のプレイヤーと協力したり、ステージを共有できたりするのも魅力のひとつですが、逆にソロプレイにおいて、うれしい追加要素などはありますか?

岩瀬 『リトルビッグプラネット3』では、リビッツを導いてくれるナビゲートキャラクターがとてもよく喋るんです。なので、ソロプレイで物語を進めるときも賑やかで、きっと退屈しないと思いますよ。

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▲今泉健一郎氏

 ここで、セッション会場後方から「質問ではないのですが、コメントをよろしいでしょうか?」と名乗り出る方が現われた。その方は、小島プロダクションの統括プロデューサー・今泉健一郎氏だ。

今泉健一郎氏(以下、今泉) 「今回、『リトルビッグプラネット3』と『メタルギア ソリッド V グラウンド・ゼロズ』をコラボさせていただきましたが、以前にも一度『リトルビッグプラネット』とコラボさせていただいたことがあるんです。そして、非常にソニーさんの製作チームの方々が優秀で、でき上がったもののクオリティーが高かったんです。そう簡単にOKを出さないうちのアートディレクターたちが、一発OKを出したのを覚えています(笑)。そして、今回も一発OKだったんです。非常に凝った作りのコラボコスチュームで、制作者の情熱を感じることができます。非常にうれしいです。ありがとうございました!」

今回のコラボレーションは、どのような経緯で実現したのでしょうか?

今泉 「今回のコラボは……あ、すみません、また喋ってしまいました(笑)」

岩瀬 「いえいえ、遠慮なさらずに(笑)」

今泉 「ありがとうございます! 今回のコラボのキッカケは、先ほどもお話しさせていただいた通り、以前コラボさせていただいた際、そのクオリティーに感動したことです。その想いが残っていたので、E3のときに、コラボを僕らのほうからお願いしたんです」

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