“教えてアニエス”に癒やされる未来が見える

 2014年9月18日(木)〜21日(日)の4日間、千葉県・幕張メッセで開催される東京ゲームショウ 2014。スクウェア・エニックスブースでは、人気RPG『ブレイブリー』シリーズの新作、『ブレイブリーセカンド』の試遊台が初出展されている。今回は、この試遊台でプレイできた内容をリポート形式でご紹介。なお、『ブレイブリーセカンド』のイベントリポート記事に、この試遊版の写真が多く掲載されているので、こちらも合わせてお読みいただきたい。

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新ジョブ&新アビリティから細かい変更点まで、まるっとお届け! 『ブレイブリーセカンド』TGS試遊版プレイリポート【TGS 2014】_01
新ジョブ&新アビリティから細かい変更点まで、まるっとお届け! 『ブレイブリーセカンド』TGS試遊版プレイリポート【TGS 2014】_02
新ジョブ&新アビリティから細かい変更点まで、まるっとお届け! 『ブレイブリーセカンド』TGS試遊版プレイリポート【TGS 2014】_03

 試遊版で操作するのは、本作の主人公・ユウたち正教騎士団三銃士とマグノリア。ユウたちは、ペンダントを通じて、囚われの身となっている、法王・アニエスからいろいろな指示を受けるようだ。ちなみに、マグノリアは急遽乱入してくるような、今回の試遊版ならではの入りかただったが、ユウたちとは面識がない様子。本編では、どのように出会うのか気になるところだ。なお、マグノリアもアニエスを「アニエス様」と呼んでいたのだが、“様”という敬称から、「ああ、本当に法王になったんだなあ」という妙な実感が湧いたのは、記者の個人的な感想。

新ジョブ&新アビリティから細かい変更点まで、まるっとお届け! 『ブレイブリーセカンド』TGS試遊版プレイリポート【TGS 2014】_07
▲正教騎士団三銃士。左からジャン、ユウ、ニコライ。
新ジョブ&新アビリティから細かい変更点まで、まるっとお届け! 『ブレイブリーセカンド』TGS試遊版プレイリポート【TGS 2014】_06
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新ジョブ&新アビリティから細かい変更点まで、まるっとお届け! 『ブレイブリーセカンド』TGS試遊版プレイリポート【TGS 2014】_04
▲魔王バスターのマグノリアさん。
▲法王になったアニエスさん。

 試遊版は、学園都市イスタンタールからスタート。絵画調のイラストの上を歩き、操作せずにいると、カメラが引いて街の全景が見られるという仕様は、前作と同様だ。今回はジョブチェンジはできず、それぞれのキャラクターにジョブが割り振られている。ユウがウィザード、ニコライが赤魔道士、ジャンがソードマスター、そしてマグノリアがヴァルキリー。……とさらっと書いたものの、ユウのウィザードは東京ゲームショウ 2014で初公開された新ジョブ。しかも、各キャラクターは、さまざまな新アビリティを持っているではないか! それぞれのアビリティをちょっとだけまとめ。

 ウィザードが持つ新アビリティの“修飾句”は、ダーツ、ハンマー、ブラスト、ミストといった技があり、文法の修飾語のように、ほかの魔法に修飾句をつけて対象を変化させるものだという。たとえば、ケアルに対して、必ずターンの最初に行動させる能力を持つダーツの修飾句をつければ、体力が減っている仲間を確実に回復できるというわけ。ほかにも、効果を全体化させるブラストなどがあり、“全体化”ができないものも強制的に全体化できたりと、いろいろな使いかたが予想される。

 同じく新アビリティの“精霊魔法”は、ライトニング、ブレイジング、アイシクルといった技で、どれも威力は抑えめだが、必ず全体に攻撃できるという特徴を持つ。修飾句と組み合わせれば、危険な攻撃魔法になるということだが……?

 新アビリティのラストは、“月魔法”。フィジカルアップ、マジックアップ、スピードアップ、フィジカルガードの技があり、それぞれ攻撃力、魔力、素早さ、防御力などを上昇させるサポート魔法。月魔法はニコライが装備していたので、何のジョブが使うアビリティなのかは不明だ。ちなみに、今回はすべてのキャラクターがジョブ衣装をまとっていなかったので、残念ながら見た目はわからず。今後のお楽しみ……ということだろう。

 あと、新しい技として、すっぴんのアビリティの中に“あやまる”というものがあった。これは、敵にあやまって狙われにくくするというもので、マグリノアが使ったところ、敵にペコペコと土下座をする、マグリノアの姿が見られた。魔王バスターさんの土下座、必見である。

視点が変わって、プレイ感覚も一新!

 今回の目的は、森に迷い込んだ子どもを探すというもの。ワールドマップは割愛されており、イスタンタールから外に出ると、森へとすぐに到着した。イスタンタールでは、街の人たちとも会話できたのだが、その中には、“ラクリーカ方面に出られるのだが、砂嵐がひどくて、いまは行けない”といったメッセージもあった。最初に公開されたイスタンタールのイラストでは、奥にラクリーカが見えたが、やはりかなり近い位置にあるようだ。街や森では、メインメニューを開けるのだが、そこの下画面にはアニエスが映っている。前作でクリスタルの精霊・エアリーが目的地などを伝えてナビゲートしていたように、今回のアニエスはここでナビゲートをする役目なのだろう。ちなみに、メインメニューでLボタンを押すと、アニエスといろいろな会話ができたり、旅のヒントをくれたりするのだが、今回の試遊版では、地図の読みかた(しかも常識的なこと)を話したうえに、過去の失敗を明かしたりと、それはもう見事なドジっぷりで、役に立つのかはわからないが、ドジっ子が好きな人にはたまらないことは間違いない。記者も「あーあー」と呆れながらニヤニヤしていたので、役に立たなくてもいいんだと思う。むしろ、そのほうがいい。

 そんな個人的な趣味嗜好の話はさておき。森のマップで最大のポイントは、視点が違うこと。前作までは、斜め上からの見下ろしだったが、森ではサイドビューのような、横から見たような視点になっていた。一部の人にわかりやすい説明をすると、『FFVI』で魔列車が停まっていた迷いの森のような視点になるのだ(わからない人、ごめんなさい)。しかし、見づらいということはなく、前作と同じく、進んだエリアは下画面に地図が徐々に表示されていくので迷うことはない。むしろ、横から見た視点になったことで臨場感が増し、宝箱を探す楽しみなどが増えたように感じた。

 森を進んでいくと、ときおり敵が出現し、バトルに突入。バトルのシステムなどは、前作『フォーザ・シークウェル』からは変わっていないようだ。ちなみに、街と森、バトルのBGMは、本作のコンポーザーを務めるryo氏の新曲。バトルはオーケストラ調の曲で、とくに金管楽器の爽やかなメロディーが印象的だった。ただ、バトル終了時の勝利のテーマは、前作から変わっていなかったが、これは今後変わる予定とのこと。そして、森の最奥部では、ボスとして立ちはだかる、先日発表された新ジョブ・トマホークのエイミーとのバトルに突入。エイミーは、特殊な形状の銃で戦う敵で、マーヴェリック、サイドワインダーといった技を使ってきた。それぞれの詳細な効果はわからないが、サイドワインダーは全体攻撃と見られる。ちなみに、本作では技の名前の前にアイコンが表示されており、攻撃魔法なのか、能力アップの魔法なのかといったことが直感的にわかるようになっているようだ。

 そうこうするうちに、エイミーを倒して無事に子どもを救出。試遊版は終了となった。冒頭のイスタンタールの街、そしてダンジョンとなる森、その中でのバトル、ボス戦と、ひと通りの流れを体験した感覚は、まさに『ブレイブリー』! しかも、ジョブやアビリティもそうだが、森の視点やBGMが変わったことで、非常に新鮮な感覚が味わえるようになっている。本作の発売を心待ちにしている人は、ぜひ東京ゲームショウ 2014に来て、この試遊版をプレイしてほしい!


ブレイブリーセカンド
メーカー スクウェア・エニックス
対応機種 3DSニンテンドー3DS
発売日 今冬
価格 価格未定
ジャンル RPG / 冒険・ファンタジー
備考 プロデューサー:浅野智也、リードアーティスト:吉田明彦、音楽:ryo(supercell)、開発:シリコンスタジオ