サービス開始から約20年で最大のリニューアル
日本マイクロソフトは、2014年9月8日に“MSNおよびオンライン広告事業の取り組み 記者説明会”を開催。同社が運営するインターネットポータルサイト“MSN”を刷新し、その新しいMSNを体験できるプレビューサイトを本日2014年9月8日より公開することを明らかにした。
新しいMSNでは、タッチ操作を意識したUI(ユーザーインターフェース)とMicrosoftアカウントと連動したパーソナライズ機能により、PCやタブレット、スマートフォンなど、さまざまなデバイスから多様なコンテンツにアクセスできるようになる。“bing”と統合することで、Webからもアプリからも同じコンテンツを利用することができようになる。
“MSN”は、1995年にマイクロソフトが始めたインターネットポータルサイトで、現在55の国と地域、月間4億2500万(国内2500万)のユーザーが利用している巨大サービスだ。今回の刷新は、マイクロソフト全社で進められている“モバイル ファースト、クラウド ファースト”という変革方針の一環。新“MSN”では、従来のPCでの利用に加えて、タブレットやスマートフォンでも快適に利用できるマルチデバイス対応のポータルサイトとして、より見やすく、使いやすくなるのに加え、各デバイスのブラウザ向けに最適化される。また、iOS、Android向けのアプリも近日中に配信予定とのこと。
●新しいMSNの特徴は3つ
今回のフルリニューアルによるMSNの特徴として、大きく3つが挙げられる。
ひとつ目はプレミアムコンテンツ。パートナーとなるメディアを拡充し、幅広く揃えたコンテンツの中から、編集部が選りすぐりのネタを選別し、提供する。ふたつ目は、パーソナライズ。Microsoftアカウントと連携することで、多数のサービスやコンテンツの利用したり、表示位置をカスタマイズできる。そして3つ目はマルチデバイスに対応した点。全世界のMSNがワンプラットフォーム化され、タッチ操作を意識したUI設計になっており、“いつでもどこでも”利用することができる。
マルチデバイスやMicrosoftアカウントの共有により、たとえば会社の休み時間にPCで“フード&レシピ”のコンテンツの中から夕食の献立を選び、必要な食材を指定し、帰りにスマホで食材を確認し最寄りのスーパーで購入して帰宅、といったことも簡単にできるようになるわけだ。
なお、今回のリニューアルに伴い、日本マイクロソフトと産経デジタルが2007年10月より共同で運営してきた“msn産経ニュース”はサービスを終了する。