1300人を超える出場者の頂点に立ったチームは……?

 スクウェア・エニックスの人気アーケードタイトル『ガンスリンガー ストラトス2』(以下、『ガンスト2』)。本作は、オンラインを介して4対4の対戦が楽しめるガンアクションゲームだ。2014年8月23日、東京・有楽町の東京国際フォーラムで賞金制公式大会“GUNSLINGER'S BATTLE ARENA -HOPE-”の決勝トーナメントが開催された。この大会は『ガンスト2』としては初となる賞金つきの公式大会で、賞金の総額はなんと500万円! 2014年8月2日、3日に東京予選が、2014年8月9日、10日に大阪予選が行われ、じつに1300人を超えるプレイヤーが参加した。予選から非常に高いレベルの対戦がくり広げられ、その激戦を制した16チームがこの決勝トーナメントに駒を進めたのだ。

『ガンスリンガー ストラトス2』賞金制公式大会の詳細をリポート_01

 大会の開催に先駆け、解説と進行を務めるブンブン丸氏、そして声優の植田佳奈氏、阿部敦氏、西田雅一氏が登場。この4名は、ふだんからプライベートで『ガンスト2』を遊んでいるヘビーユーザーでもあり、大会中、非常に濃密な『ガンスト2』トーク、そして選手の情報をくり広げてくれた。

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▲左から植田佳奈氏、阿部敦氏、ブンブン丸氏。西田雅一氏は“天の声”として、おもに声の出演となった。
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▲決勝トーナメントの実施にあたり、まずは抽選会が行われた。抽選の結果、関西と関東のチームは、ほぼ均等に各ブロックに振り分けられていた。

 ちなみに決勝トーナメントで使われたキャラクターの分布は下記の通りで、全16チーム中15チームがジョナサン・サイズモアを採用した編成。
本作では、前衛役となるキャラクターの存在が非常に重要なため、前衛として活躍しやすいジョナサンの使用率が予選を通して高かった。

ジョナサン・サイズモア 15人
片桐鏡華 6人
篠生茉莉 6人
シュリニヴァーサ・セン 6人
真加部主水 6人
羅漢堂旭 5人
アーロン・バロウズ 3人
片桐鏡磨 3人
リカルド・マルティーニ 3人
オルガ・ジェンテイン 2人
ξ988 2人
綾小路咲良 1人
風澄徹 1人
蘇芳司 1人
天堂寺セイラ 1人
竜胆しづね 1人
レミー・オードナー 1人
リューシャ 1人

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ついに決勝トーナメントがスタート! 1回戦から波乱の展開に!!

 抽選会終了後、すぐに1回戦が開始した。同大会では、3試合を行い2勝先取したチームが勝ち上がるルールが適用されており、予選を通過したチームどうしによる戦いということで大混戦が予想されていたのだが、蓋を開けてみるとストレートで2勝して勝ち上がってくるチームが大会を通して多かったのが印象的だった。

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 そして1回戦の3試合目には、優勝候補の一角である“勝ちたがり”チームが登場。勝ちたがりチームは、プロゲーマーのふ~ど選手を擁する総合力の高さと、大会では唯一“綾小路咲良”で予選を通過している非常に強力なチーム。対する“日帰りミャンマー”チームも、唯一“竜胆しづね”を使い予選を通過したたつや選手など、ふだんから名を馳せているプレイヤーで構成されたチームとなる。試合開始後、たつや選手が大会のプレッシャーをものともしない思い切りのよい行動で活躍し、1戦目を先取。2戦目もその勢いのままに“勝ちたがり”チームに勝利し、会場は大きな歓声とため息に包まれていた。

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 それ以外の試合でも、“羅漢堂旭”の高威力武器、波動砲で職人的な動きを見せた“ファミレスわからせにきた”チームや、唯一“ジョナサン・サイズモア”のいない編成で勝ち上がっていった“お前、撃ち勝ったら俄な”チーム、“篠生茉莉”の“高機動型「スキャンパー」”で速攻を見せた“天下無双”チームなど、とても高い次元の試合の連続で、観客およびニコニコ生放送の視聴者を魅了していた。

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▲ベスト4に残ったチームは、すべて東京予選を勝ち上がったチーム。関東圏のプレイヤー層の厚さをみせる結果となった。
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▲賞金のかかった3位決定戦は、“勝ちたがり”チームに勝利した“日帰りミャンマー”チームと、前大会でもベスト4まで勝ち進んでいる“ヤフミファントム”チーム。一進一退の攻防が展開されるも、片桐鏡華の回復による安定した立ち回りで“ヤフミファントム”チームが勝利となった。

300万円の優勝賞金を手にしたのは!?

 決勝戦に駒を進めたのは、『ガンスト2』最高ランクのGS(ゲーム内の強さの指標を示すランク)プレイヤーを3人擁する“にょん”チームと、“ジョナサン・サイズモア”がいない編成で勝ち上がってきた“お前、撃ち勝ったら俄な”チーム。各チームの使用キャラクターとおもなウェポンパック(武装)は以下の通りとなる。

“にょん”チーム

夕陽選手 真加部主水“突撃型「バトルマスター」”(1500コスト)
Rewriter選手 風澄徹“高火力型「アサルト」”(2400コスト)
†ミーシャ†選手 篠生茉莉“高火力型「フォートレス」”(2200コスト)
もち@もちっッ^ω^選手 ジョナサン・サイズモア“防衛型「ストライカー」”(2300コスト)

“お前、撃ち勝ったら俄な”チーム

盾張らずガガガガガガ選手 ξ988“標準型「センチネル」”(1600コスト)
不幸な老害選手 篠生茉莉“防衛型「フォートレス」”(1800コスト)
ウ⊆・○・⊇マ選手 レミー・オードナー“領域支配型「ジェノサイダー」”(2400コスト)
脳筋神俄選手 羅漢堂旭“標準型「ウォーリアー」”(1800コスト)

 1戦目は秋葉原ステージのビルを制圧した“お前、撃ち勝ったら俄な”チームが終始ペースを握り、ウ⊆・○・⊇マ選手の“レミー・オードナー”が倒されることなく一本先取。2戦目の序盤も“お前、撃ち勝ったら俄な”チームが優勢に進めるが、対する“にょん”チームもしっかりと動きを修正し、ウ⊆・○・⊇マ選手の撃破に成功。その勢いのままに、2戦目を取り返した。そして運命の3戦目、勢いに乗った“にょん”チームが序盤から優位に試合を展開。終盤に追い込まれた“お前、撃ち勝ったら俄な”チームも意地を見せ盛り返そうとするが、“にょん”チームがそれを許さずに一気に勝負を制した!

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▲優勝の瞬間。“にょん”チームは「チームに誘ってくれたことがありがたかった(Rewriter選手)」、「金欠から脱出できました(†ミーシャ†)」、「大会に向けてチームのメンバーとこのゲームをやり込んでいる瞬間が、すごい“青春”している感じでした(夕陽選手)」、「イチから組んだチームで結果が出せてうれしいです。チームメイトに感謝してします(もち@もちっッ^ω^選手)」と、込み上げてくる気持ちを語ってくれた。
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▲優勝した“にょん”チームには、賞金のほかに特別称号の“夜明けを呼ぶ一筋の光”が授与。また、決勝トーナメントに出場したチームにも、“数多の悲しみを狩る者”という称号が贈られた。

 大会終了後のスペシャルセッションでは、さまざまな新情報も公開。

※関連記事“新キャラは羅漢堂 旭の娘、『ガンスリンガー ストラトス2』次回のアップデートは2014年8月25日!”

 国内のアーケードゲームとしては最大規模の大会を実施した『ガンスト2』。前作の稼動開始から2周年を超え、勢いはさらに増すばかり。進化するゲームに合わせ、プレイヤーたちもまた腕を磨き、その結果が今回の大会として現れたように筆者は感じた。新イベントも発表され、今後の『ガンスト2』からは目を離せないだろう。

(取材:age/編集:しんのすけ)

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