どこかハードボイルドにローカライズしてくれないものか

 The Astronautsが『The Vanishing of Ethan Carter』の公式サイトをオープンするとともに、13分間のゲームプレイ動画を公開した。プラットフォームはPCとPS4で、PC版は公式サイトで19ドル99セントにて予約受付中。

 本作は一人称視点のミステリーアドベンチャー。プレイヤーは霊視能力を持つ探偵Paul Prosperoとなり、彼に手紙で助けを求めるも失踪してしまった少年Ethan Carterを救うべく、猟奇的な連続殺人事件が起こっている広大なレッドクリークバレーで調査を進めていく。

 今回の動画では、湖畔沿いを走る線路上で起きた轢死現場での捜査をメインにフィーチャー。まずプレイヤーが小型機関車の周囲を見ると、大量の血痕が飛び散っている部分が目に入る。手掛かりとなるものには「Enter(乗り込む)」、「Inspect(詳しく調べる)」といった選択肢がオーバーレイされるので、まずはInspectを選択。
 するとPaulが「血……動物のものか、それとも人間の血痕か? 事故か殺人か……クランクがないな。新しい傷……最近使われたのか? そうだ、最近使われたのならクランクはどこにいったんだ」と思考する様子が単語が浮かび上がるさまで表現される。
 そして霊視能力を使い、湖のほとりにクランクが落ちているのを幻視。それ以上のことはわからないので線路が続いている森の中へ足を進めると、切断されたロープや、線路上に大量の血痕とともに転がっている切断された足を発見。血痕を追っていくと、少し離れた場所で死亡している“上半身”も発見する。

 そこで死者に霊視能力を使うのだが、どうやらこれだけでは最期に何があったのか見せてはくれないらしい。周囲を探索してさらなる手掛かりとクランクを発見し、機関車を事件現場に戻してから再度能力を使うと、いくつかの断片的なビジョンが得られる。どうやら現場には殺された男以外に、Ethanと謎のハンチング帽の男がこの場にいたらしい。

 どうも死んだ男がEthanを殺そうとしていたような場面もあるのだが、真相は? Ethanと死体と謎の男の関係はなんなんだろうか? 今度は複数のビジョンを時系列順に並べるパズルが提示される。順番が合っていれば、どんな会話がされていたかもわかるようだ……。そして正解を手に入れ(ネタバレ回避のために内容はスキップされている)、死者が示す新たな手掛かりを手に入れた所でこの事件の捜査風景は一旦おしまい。

 レッドクリークバレーを探索する過程で怪しい場所を発見することもあるらしく、動画の末尾では、妙な手紙が残された廃屋や草地に仕掛けられた殺人トラップから幻視を進めていくシーンも示されている。Gamescomトレイラーではラブクラフト風の名状し難いタコ足も出ていたし、いったい何が起こっているのか気になりまくり。

 海外ではPC版がSteamとGOG.comで9月25日に配信予定。PS4版はスタジオを率いるAdrian Chmielarz氏いわく「2015年(の内、可能な限り早く)」予定ということになっている。記者は英語版で予約済みなんだけど、かなり出来が良さげだし、会話の雰囲気を自然に理解したいので、どこかハードボイルドな感じにローカライズしてくれんかなというところ。