最大規模のバトルチャレンジが開催!
2014年8月13日〜17日、ドイツ・ケルンにて開催されている、ヨーロッパ最大級のゲーム見本市“ gamescom”。会場では、スクウェア・エニックスのMMO(多人数同時参加型オンライン)RPG『ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア』(以下、『新生FFXIV』)のブースが2ヵ所で展開。その模様をリポートする。
これまで、E3や東京ゲームショウ、ニコニコ超会議など、『新生FFXIV』のさまざまなイベントを見てきたが、今回は間違いなく最大規模。しかも、巨大なブースが2ヵ所で展開され、それぞれでイベントプログラムも異なる。まずは、スクウェア・エニックスのブース内にある『新生FFXIV』エリアから紹介していこう。
スクウェア・エニックスのブース内で楽しめるバトルは、イベントのためにアレンジされた真リヴァイアサン討滅戦、真ラムウ討滅戦、そしてギルガメッシュ討伐戦の3種類。戦う相手は日替わりで、見事討伐に成功すると特製Tシャツがもらえる。敵の強さとしては、“真”をベースとしたアレンジなので、ふだんプレイしている人が集まれば問題なく勝てるレベル。そういう意味では、こちらは“真ブース”だ。
もうひとつのブースは完全ドイツ仕様!
スクウェア・エニックスのブースから数十メートル離れたところに、世界最大級のeスポーツ組織のESL(Electronic Sports League)による“ESL Arena”というエリアがあり、そこでPvPの大会や試遊が行われているのだが、そのESL Arenaにも『新生FFXIV』の巨大なブースが用意されている。
ここでのイベント内容は、ステージ側の8台を使って極蛮神戦、ステージ下の24台では8人対8人対8人の編成でフロントラインで戦うというもの。極蛮神戦については、ドイツのコミュニティーから選出されたプレイヤーがまず見本プレイを行い、その後に参加者を募って戦ってもらうという流れ。フロントラインは、しっかり練習を行ってから本番となるため、所要時間はなんと45分! まさに、こちらは“極ブース”だ。
こうしたブースを展開する理由を吉田直樹プロデューサー兼ディレクターに尋ねたところ、ドイツはコアゲーマーが多い国なので、『ファイナルファンタジー』としてではなく、MMORPGとしてアピールするための施策だという。コアな人にはコアなものを見せようということなのだろう。
どれどれ、ではドイツの精鋭(Challenge Teamと呼ばれていた)の腕前を拝見とばかりに、スクリーンに注目。敵は極タイタン。ステージ上というプレッシャーもあってか、凡ミスが目立ち、なんとワイプすること2回。
彼らをフォローするのであれば、極リヴァイアサンあたりは軽くひねっていたので、いつもと違う環境(メンバーやデバイスも含めて)によるミスや緊張も影響しているのであろう。とはいえ、この様子を間近で見ていた吉田氏は、「これは、人集めから口を出さないといけないな(笑)」とコメントしていた。
一方、フロントラインに目を移すと、少し異変が……。ドイツのPCゲーマーなら、そのほとんどがマウス+キーボードで操作を行う。実際に、スクウェア・エニックスブース内のバトルチャレンジでは、9割以上がマウス+キーボードだった。しかし、フロントラインのコーナーでは、わずかではあるがゲームパッドで操作するプレイヤーも見受けられた。これには吉田氏もとても驚いたという。PvPを楽しむようなドイツのゲーマーがパッドでプレイする。『新生FFXIV』が起こした変化のひとつだろう。
こうした、ターゲットをわけたブース展開は、ひとまず今回限りのようだが、日本vs.北米vs.欧州のPvPイベントなどは、非常に盛り上がるのではないだろうか。あと、極蛮神チャレンジも、ぜひ東京ゲームショウで!