ライブ初披露の楽曲が多数!
2014年8月2日、3日の2日間、大阪府のインテックス大阪にて、『アイドルマスター』9周年ライブ“THE IDOLM@STER 9th ANNIVERSARY WE ARE M@STERPIECE!!”の大阪公演が開催された。大阪公演の参加者は、今井麻美さん(如月千早役)、浅倉杏美さん(萩原雪歩役)、釘宮理恵さん(水瀬伊織役)、滝田樹里さん(音無小鳥役)、下田麻美さん(双海亜美・真美役)、沼倉愛美さん(我那覇 響役)の6名。本記事では、1日目の公演の模様をリポートする。
※プロデューサーたちよ、これが765プロだ! “THE IDOLM@STER 9th ANNIVERSARY WE ARE M@STERPIECE!!”大阪公演2日目をリポート
開演に先立ち、『アイドルマスター』総合プロデューサーの坂上陽三氏がステージに登場。開演時間が遅れたことを謝罪するとともに、釘宮さんの体調が思わしくないことを報告。直前まで出演の是非について議論していたそうだが、釘宮さんの強い意志で出演が叶ったことを明かしつつ、「最後まで突っ走っていくぜー!」と会場を盛り上げた。
続いて、765プロの高木順二朗社長がスクリーンに登場するが、ここで『ねるとん紅鯨団』ばりの「ちょっと待ったー!」コールとともに、秋月律子(声:若林直美さん)が登場。社長とともに軽快なやり取りを見せたのち、公演中の諸注意を語った。
公演が始まり、『アイドルマスター』シリーズの“マスターピース”のひとつと言える『THE IDOLM@STER』が響き渡ると、キャスト陣が登場。会場のプロデューサー(『アイドルマスター』シリーズのファン)たちは一気に盛り上がっていく。続いて、キャスト陣があいさつ。釘宮さんの「私のせいで開場が遅くなってごめんなさい。がんばります」という言葉には、温かい声援が飛んだ。
トーク後はライブパートへ。シリーズ最新作『アイドルマスター ワンフォーオール』の“チェックMYノート”をイメージさせる衣装に身を包んだキャスト陣が、ギター、ベース、ドラム、キーボード、ストリングスで構成されたバンドとともに、夢の空間を作り上げていく。
今井さん、釘宮さん、沼倉さんの3人による『ラムネ色 青春』を皮切りに、ソロ曲パートがスタート。9周年ライブのコンセプトは、765プロらしさを見せること。その765プロらしさのひとつは多彩な楽曲群にあるということで、これまでのさまざまなゲームやアニメ、CDシリーズなどから、楽曲の新旧を問わず、バラエティー豊かな楽曲が選ばれた。
ソロ曲トップバッターの下田さんが歌ったのは、『スタ→トスタ→』、『おとなのはじまり』、『ジェミー』の3曲。この日のインテックス大阪はとても暑かったため、キャスト陣がさかんに水分補給を勧めていたのだが、その初回となった下田さんは、水でプロデューサーたちと乾杯。これがきっかけとなり、後に登場したキャスト陣も乾杯をすることに。
ふたり目に登場した浅倉さんは、『何度も言えるよ』、『ハミングロード』、『ALRIGHT*』を歌った。『何度も言えるよ』は、浅倉さんが雪歩を担当するようになってから初めての楽曲だったということで思い入れが強いという。この曲を、感情豊かに表現した。
続く滝田さんの担当は、『ID:[OL]』、『空』、『君が選ぶ道』の3曲。『ID:[OL]』には、プロデューサー役の赤羽根健治さんも歌声で参加しており、これは滝田さんの発案だったそうだ。
ライブパート前半が終わると、再びキャスト陣が集合してトーク。曲の感想などを述べる中、沼倉さんが『ラムネ色 青春』にちなんで、ラムネのモノマネをすることに。頭を押される(ラムネの蓋の役割を果たすビー玉が沈む)と、ビンの中からラムネが弾け出す(沼倉さんが「ぷしゃ~」などと言いながらくるくる回る)という内容で、この後もことあるごとに同じネタが行われ、プロデューサーたちの笑いを誘った。
トークの後は、長谷川明子さん(星井美希役)、仁後真耶子さん(高槻やよい役)、平田宏美さん(菊地真役)、たかはし智秋さん(三浦あずさ役)、若林直美さん(秋月律子役)の5人が出演するスペシャル映像が公開。今回の出演者たちについて、箱から引いたお題をもとに語っていくというコーナーだ。ひとつ目の話題は、今井さんの“おもしろい話”。今井さんが大のやよい好きであることは、プロデューサー陣には有名なところだが、そんなやよいへの愛情がおもしろいということで仁後さんに話が振られると、仁後さんは“重たい愛”としながらも、「いないと寂しいから、うれしかったのかも」と心のうちを明かした。
つぎなる話題は、釘宮さんの”かわいい話”。ここでは、仕草がかわいいという話になり、若林さんがかわいいと感じる、釘宮さんの”飲み物の飲みかた”を実践。冷たい飲み物を両手に持って、少しずつ飲むのがかわいいそうだ。
最後は、滝田さんの“びっくりする話”。滝田さんは、共演者もびっくりするタイミングで”ぶっこんでくる”ことがあるという。かつてのイベントや番組などで、滝田さんがえなりかずきや井上陽水のモノマネを突然ぶっこんできたエピソードが明かされ、若林さんは、びっくりしすぎて対応(ツッコミ)が遅れると語っていた。
トークが終わると、今日のための特別映像を経て、再びライブパートへ。特別映像では、『キミ*チャンネル』と『Destiny』のスペシャル映像が公開された。ライブパートでは、今日の出演陣以外の持ち歌を歌うコーナーが設けられ、浅倉さんの『乙女よ大志を抱け!!』や、下田さんの『キラメキラリ』、今井さんの『隣に…』など、レアな楽曲が披露された。『隣に…』は、恋人に先立たれた女性の想いを歌った歌だが、今井さんが千早としてこの曲を歌うときには、千早より先に黄泉路へと旅立ってしまった弟の優のことを想っているそうだ。
下田さん、浅倉さん、滝田さんの『待ち受けプリンス』を経て、再びソロパート。ここでは、沼倉さん、釘宮さん、今井さんがそれぞれソロ曲を歌った。沼倉さんは「初心に戻って、かっこいい響を見せます。86センチの響を見せるよ!」と語った通り、”86センチの響”(響がライバルアイドルとして初めて登場した『アイドルマスターSP』において、バストサイズが86センチだったが、後に『アイドルマスター2』で83センチになったことに由来)を象徴する『オーバーマスター』をパワフルに熱唱。また、“86センチの響”発言の後にぼそりと“83センチのも見せる”と言っていた通り、『アイドルマスター ミリオンライブ!』の楽曲から『Rebelion』を歌い、観客を圧倒した。
また、釘宮さんは『DIAMOND』と『プライヴェイト・ロードショウ』の2曲を担当。トークでは、体調不良は”人生で初めて救急車に乗ることになりそうなほどの状態”だったとし、休んで日曜日の公演を万全にしようと進言されたものの、休むかと言われたことがこたえ、何としても出たいと思ってこの場に立つことを決意したと明かした。体に差し障りのないくらいの楽曲を担当しているから大丈夫と語り、プロとして歌とダンスでプロデューサーたちを盛り上げる釘宮さんに、会場からはひときわ大きな声援が送られた。
今井さんのソロ楽曲は、『choco fondue』、『眠り姫』、『Snow White』という3曲。『choco fondue』はWebアニメ『ぷちます!』の楽曲ということで、これも幅広い歌が楽しめる今回のツアーらしい選曲。また、『眠り姫』と『Snow White』を歌う前に今井さんは、プロデューサーたちを座らせ、その状態で、“聴かせる”2曲を歌い上げた。
ライブの最後は、キャスト陣が再び集合。劇場版アニメの主題歌である『M@STERPIECE』を歌い、いったんは退場するものの、アンコールの声を受けて再びステージへ。ライブ初披露となる『アイドルマスター ワンフォーオール』の主題歌『ONLY MY NOTE』で会場を沸かせると、最後は『READY!!』で締めくくる。大歓声に送られてキャスト陣がステージを去り、惜しまれつつもライブは終了。最後は高木社長の一本締めで幕を閉じた。
■“THE IDOLM@STER 9th ANNIVERSARY WE ARE M@STERPIECE!!”大阪公演1日目セットリスト(敬称略)
01. THE IDOLM@STER(全員)
02. ラムネ色 青春(今井、釘宮、沼倉)
03. スタ→トスタ→(下田)
04. おとなのはじまり(下田)
05. ジェミー(下田)
06. 何度も言えるよ(浅倉)
07. ハミングロード(浅倉)
08. ALRIGHT*(浅倉)
09. ID:[OL](滝田)
10. 空(滝田)
11. 君が選ぶ道(滝田)
12. マリオネットの心(沼倉)
13. キラメキラリ(下田)
14. 乙女よ大志を抱け!!(浅倉)
15. YES♪(沼倉)
16. いっぱいいっぱい(滝田)
17. 隣に…(今井)
18. 自分REST@RT(全員)
19. 待ち受けプリンス(下田、浅倉、滝田)
20. Brand New Day!(沼倉)
21. オーバーマスター(沼倉)
22. Rebelion(沼倉)
23. DIAMOND(釘宮)
24. プライヴェイト・ロードショウ(釘宮)
25. choco fondue(今井)
26. 眠り姫(今井)
27. Snow White(今井)
28. M@STERPIECE(全員)
【アンコール】
En01. ONLY MY NOTE
En02. READY!!
(取材:北口徒歩2分)