ウォーゲーミングジャパンは、春に茨城県の土浦駐屯地で実施した戦車好きを対象にしたリアルお花見イベントに続き、7月26日に“第02回 Wargaming ミリタリーバスツアー in 呉・江田島”を開催した。

●提督も多数! いま艦隊モノが熱い

 ウォーゲーミングジャパンは、春に茨城県の土浦駐屯地で実施した戦車好きを対象にしたリアルお花見イベントに続き、7月26日に“第02回 Wargaming ミリタリーバスツアー in 呉・江田島”を開催した。開催場所はイベント名からもわかる通り、広島県呉市と江田島市。

 今回は、PC向け戦車戦オンラインアクションゲーム『World of Tanks』(ASIAサーバー)に会員登録しているユーザーの希望者から抽選で27名が参加。将来の『World of Warships』のリリースを控え、“海”のミリタリージャンルにフォーカスし、特殊潜航艇甲標的をはじめ、戦艦陸奥の主砲塔や駆逐艦雪風の錨など、旧海軍の由来の物が数多く展示されている江田島の海上自衛隊第一術科学校と、艦船の博物館としては外すことができない呉の大和ミュージアムをめぐる、まさに艦船尽くしのツアーとなった。

 ここでは、そんなミリタリーバスツアー in 呉・江田島の模様を広島出身のファミ通.com記者がリポートする。

▲集合場所となった朝8時の広島駅では、ウォーゲーミングジャパンのスタッフが参加者をお出迎え。受付時には、このツアーのために作られたオリジナルのポロシャツなどがプレゼント。
そして、バスでまずは江田島へ。参加者の多くが、ミリタリーファン(そして某艦隊ゲームの提督も多し)。東京や富山など、遠方からやってきた方も。また、親子揃っての参加者も2組。共通の話題があっていいですな。
▲今回は“海”にフォーカスしたツアーということで、江田島へは(陸路もあるけれど、あえて)広島港からフェリーで。

■旧海軍兵のエリートが学んだ江田島

 まず、向かったのは江田島にある海上自衛隊第1術科学校。ここは、海軍の幹部候補生養成の基地として、多くの将校の卵たちが厳しい訓練を受け、日本海軍へと巣立って行く学校。参加者たちは、約2時間かけて施設や旧日本海軍史、海上自衛隊の歴史資料などを見学した。戦艦陸奥の主砲塔や、特殊潜航艇甲標的、海竜、駆逐艦雪風の錨などの展示物には、(いい大人が多いので)静かにテンションアップしつつも、ニヤニヤが抑えらないといった感じだった。

▲海上自衛隊第1術科学校の案内をしていただいたのは、戦争経験もおありの中村さん。校内の見どころを、時には体験談や「ここだけの話」とちょいちょい毒も交えユーモラスに紹介。
▲大講堂。入校式や卒業式などが行われる。内装には国会議事堂と同じ御影石が使われている(そのため、冬の底冷えがスゴイんだとか)。
▲幹部候補生学校。校内はどこも手入れが行き届いており、塵ひとつない。掃除から徹底されており、それだけで訓練の過酷さが想像できる。
▲幹部候補生学校は、イギリス様式。なんともハイカラ。
▲教育参考館。日露戦争で武勲を立てた東郷平八郎元帥の遺髪をはじめ、神風特攻隊員の遺書や遺品、旧海軍関係の資料など、約1000点が保存されている(撮影は禁止)。いま平和にゲームを楽しめることに感謝。
▲そして江田島と言えば、広島っ子を震撼させるカッター訓練(カッターとはオールを使って漕ぐ訓練用ボート)。広島の学校(とくに高校)では、江田島で研修合宿を行うところが多く、そこで必ずと言っていいほどカッター訓練が行われる。かなりハードで手にマメができたり、終わるころには腕がボロボロに。そして何より海軍仕込みの教官が怖い(蘇る記者の高校時代の記憶)。
▲戦艦“陸奥”の4番主砲として搭載されていた直径40センチ砲。とにかくデカイ!
▲駆逐艦“梨”の1番砲と92式4連装魚雷発射管。
▲天気がよすぎて、とにかく暑かった。広島風に言うならブチ暑い!
▲昼食は瀬戸内の海の幸。
▲昼食休憩は、能美海上ロッジにて、江田島湾を眺めながら。

■艦隊ネタでは外せない大和ミュージアム

 そして今回のツアーのもうひとつの目的地、大和ミュージアム。
 大和ミュージアムがある呉市は、明治22年に呉鎮守府、明治36年には呉海軍工廠が設置され、戦前においては、戦艦大和を建造した東洋一の軍港、日本一の海軍工廠の町として栄えた(戦後においては、戦前から培われてきた技術が新しい技術と結びつき、世界最大のタンカーを数多く建造するなど、日本が戦後約10年ほどで世界一の造船国へ発展する一翼を担った)。
 戦艦大和は全長263mで世界最大級の超巨大戦艦。砲弾は地平線を超える目標を標的にすることができるなど、当時の最新技術が惜しげもなくつぎ込まれた、日本最後の戦艦だ。
 大和ミュージアムでは、そんな大和の10分の1サイズの模型が展示されて、同施設のシンボルともなっている。
 ここでは約3時間、それぞれ自由に見学。ボランティアのガイドさんの話に耳を傾けたり、じっくり展示物を眺めたり、カメラで写真を押さえたりと、参加者は各々、思い思いに世界に入りこんでいた。

▲大和ミュージアムに向かう途中、戦艦大和をはじめ、数多くの艦船を建造した旧呉海軍工廠を見下ろせる場所で撮影タイム。
▲大和ミュージアム
▲10分の1の大和。
▲零式艦上戦闘機62型も展示。こちらは実物。
▲大和ミュージアムに併設する“てつのくじら館”では潜水艦に関するの展示を見学することができる。
▲潜水艦内部

 大和ミュージアムの見学のあとは、バスで再び広島駅へ。朝8時から午後7時前という長時間、たっぷりと“海”のミリタリージャンルを堪能できた今回のバスツアー。この日は猛暑となったが、同じ趣味を持つ者どうし、その暑さを(一時的に)忘れて、楽しそうに見学内容について語り合ったり、写真を撮ったり、夢中になっていたことが印象的だった。そして、このバスツアーを無料で企画した太っ腹なウォーゲーミングジャパン。第03回の開催にも期待したいところだ。

(写真・文:杉原貴宏)

▲大和ミュージアムの外にある戦艦大和の全長と同じ長さの大和桟橋で記念撮影。