コンセプトは“おもちゃの枠を超えたライフツール”
バンダイは2014年7月2日、東京・ラフォーレミュージアム六本木にて“たまごっち”シリーズの最新機種“TAMAGOTCHI 4U(たまごっち フォーユー)”の商品発表会を行った。発表会ではイメージキャラクターのローラが登場し、商品の魅力をアピールした。“TAMAGOTCHI 4U”の発売日は9月27日を予定。希望小売価格は5980円[税抜]。
初代たまごっちは“デジタル携帯ペット”というコンセプトで1996年に発売された電子ゲーム機。そのブームを懐かしむ人も多いだろう。それ以降もたまごっちは進化を続けており、今回発表された“TAMAGOTCHI 4U”ではシリーズ初となる“NFC通信機能”を搭載しているのが特徴だ。NFC通信とは、駅の改札や自動販売機などで採用されている“触れる”、“かざす”だけで通信ができる機能であり、“TAMAGOTCHI 4U”では専用のNFCタグにタッチするだけで、アイテムやキャラクターのダウンロードが可能だそうだ。
発表会では、まずイメージキャラクターのローラによるCMが紹介。CMは、ローラがNFC通信機能を使い、いろいろな場所で“タッチ”を楽しむ内容になっていた。
■キャラクターの個性が開花する“こせーて期”が登場
バンダイ ガールズトイ事業部 日野千尋氏はプレゼンテーションにて“TAMAGOTCHI 4U”の魅力を紹介。本商品には3つの大きな特徴があるそうだ。
ひとつ目は“町中がタッチスポット”。NFC通信機能により、町中に設置されている“TOUCH SPOT”にたまごっちをかざすことで、アイテムのダウンロードなどが可能になる。ゲームの中で変化が起こるだけでなく、場所によってはお店の割引クーポンをダウンロードすることも可能とのことだ。
ふたつ目は“遊びの深化”。たまごっちならではの育成遊びがパワーアップし、新たにたまごっちたちの個性が開花する”こせーて期”という段階が設定。まじめだった“まめっち”が憧れの職業に就くことだけでなく、お世話をサボるとグレちゃうことも。その成長はお世話のしかたにかかっているようだ。
3つ目は“スタイリッシュなデザイン”。本体のデザインが洗練されることはもちろん、スマートフォンのように別売のカバーで本体の着せ替えができ、ストラップとの組み合わせで個性的なたまごっちにすることができるそうだ。着せ替えカバー“TAMAGOTCHI 4U Cover”は500円[税抜](初回全6種)、ストラップ“TAMAGOTCHI 4U Charm Strap”は1500円[税抜](初回全3色)で販売予定。その組み合わせかたは数百通りとのこと。
なお、“TAMAGOTCHI 4U”のコンセプトは“おもちゃの枠を超えたライフツール”。子どもたちの環境が変化しているいま、ゲーム内の育成遊び以外の価値として、自分だけの特別なたまごっちを持ち、通信機能によって社会との“つながり”を感じられる商品となっているようだ。
■ゲームに“ローラっち”が登場!
ここで“TAMAGOTCHI 4U”のイメージキャラクターであるローラが登場。代表取締役社長の上野和典氏に「社長っち、ヤッホー」とあいさつし、発表会にいる商品流通関係者に向かって「子どもたちが来ると思っていたら、みんな大人だったからびっくり」とコメントし、相変わらずの天然ぶりを発揮していた。
1996年の初代たまごっちが発売されたとき、6歳だったというローラはたまごっちを“2個持ち”していたとのこと。「片方は必ず“おやじっち”になっちゃうんだよね」と、育成の難しさを振り返っていた。
スクリーンでは、“TAMAGOTCHI 4U”で登場する新しいたまごっち、その名も“ローラっち”が登場。ローラっちはローラがよく言っている“オッケー”、“ん~わかんない”、“え〜そうなんだ~”などを口にするそうだ。
しかも、ゲーム内ではローラの愛犬のモカも登場。ローラっちはモカといっしょに遊ぶことや、たくさんのファッションから着せ替えをすることもできるとのこと。
なお、ローラっちははじめから“TAMAGOTCHI 4U”に入っているわけではなく、早期購入特典のカードからダウンロードして手に入れることができる。ローラっちを育てたい人は、早めに商品を購入しよう。
ローラは自分が着せ替えた“TAMAGOTCHI 4U”を掲げ、「今度のたまごっちは、子どもだけじゃなく、大人も楽しめると思うよ。画面もカラーになって、いろんな服が出てきて、いつもバッグに入れて持ち歩きたくなるよ。よろしくっち!」とアピール。会場はなごやかな空気に包まれた。
■さまざまなコラボ企画が実施予定
なお、“TAMAGOTCHI 4U”は多数の企業とコラボをしていることも特徴のひとつ。レストラン、家電量販店、玩具店、自動販売機で“TOUCH SPOT”が登場する。また、データカードダスを より楽しむためのコンテンツを配信している筐体”バンダイデータスポット”との連動や、“TOUCH SPOT”でデータがダウンロードできるガチャガチャも登場予定。また、ゲーム内では『モンスターハンター』シリーズのキャラクターをモチーフにした“アイルーっち”、大人気のゆるきゃら“バリィさん”も登場するとのことだ。
ちなみに、“TAMAGOTCHI 4U”のターゲットは小学生女児だけでなく、小学生男子、かつてたまごっちに夢中になった20代から30代の大人と幅広い。大人もぜひ、“TAMAGOTCHI 4U”の魅力に触れてほしい。
(取材・文:編集部/オスカー岡部)