ニンテンドー3DSの新規タイトル『Code Name: S.T.E.A.M.』
2014年6月10日~12日(現地時間)、アメリカ・ロサンゼルスで開催されている世界最大のゲーム見本市“E3(エレクトロニック・エンターテインメント・エキスポ)2014”。6月11日の夜に、前日に続いて任天堂ラウンドテーブルが開催された。ここでは、ニンテンドー3DS用新作タイトル『Code Name: S.T.E.A.M.』が発表。
登壇したのは、『ファイアーエムブレム』、『ガールズモード』、『化石ホリダー』などを手掛けた任天堂の山上仁志氏、ディレクターのPaul Patrashcu氏、アートディレクターのTakako Sakai氏(日本人)の3名。山上氏いわく、『Code Name: S.T.E.A.M.』は、ターン制をベースにした戦略ゲームとのこと。開発を手掛けるのは、任天堂タイトルではおなじみのインテリジェントシステムだ。本タイトルは、任天堂の新しい提案のひとつ。リンカーン大統領が率いる特殊部隊スチームを率いて、宇宙からの謎の侵略者から平和を守るために戦うことになる。そして、本作の全般的なアートデザインは、アメコミ+スチームパンクとなっている。
本作の特徴は、戦略ゲームでありながら、全体マップを見られないという点。表示されるのは、味方キャラクターの誰かの視点とその周囲のみ。敵を発見したり、敵から発見されたりすることで攻防の戦略が生まれ、通常のターン性シミュレーションゲームやストラテジーなどとは、ひと味違ったプレイ感覚が楽しめるという。見下ろしの画面がなく全体の戦況が把握しにくくなること、キャラクターを切り替えて探索することそのものをゲーム性にしているのだ。なお、各キャラクターはスチームを消費して行動することになる。スチームはいわば行動力のようなもので、スチームが続く限りキャラクターは移動したり攻撃したりできる。スチームは攻撃するなどのアクションを行わない限り消費しないので、キャラクターは比較的自由に動き回って探索が行える。ただし、あまり無防備に動き回ると、敵に見つかってしまい、行動が確定してしまうので注意が必要だ。
そして、物語の進行に応じて、さまざまな味方キャラクターが仲間になるようだ。キャラクターはそれぞれユニークな特殊能力を持っている。本作では、レベリングでパラメーターが上昇していくのではなく、いろいろな能力を駆使してチーム内で協力することで強くなってく。各キャラクターの個性をうまく活用しつつ、チームで行動することが勝利につなるというわけ。なお、ゲームシステムとして、敵ターンに味方キャラクターが割り込んで攻撃できるオーバーウォッチ攻撃というものがある。これは、接近してきた敵に対して攻撃で反撃できたりするときうもの。敵が来そうなルートに味方を配置して待ち伏せし、オーバーウォッチ攻撃を使ってカウンターを行い、一気に殲滅するといった戦略が取れる様子。戦略としては、高台のような場所があるマップでは、そこに味方キャラクターを配置することで全景を把握し、敵の配置や動きをつかんで戦場を制するという戦いかたもあるという。高い戦略性が楽しめるゲームであることは間違いない。
チェックポイントでは、ゲームのセーブが行えるほか、ゲーム中に集めたメダルを使って、味方キャラクターのHPやスチームを回復できる。このメダルは、集めることで武器を手に入れるのにも使うらしい。余力のあるプレイヤーはメダルを使わずにクリアーして武器の入手を目指し、初心者はメダルを使って回復しながらクリアーを目指す、という使いかたができる。プレイヤーの実力に応じて遊びかたが変更できるため、難易度設定などは用意していないとのこと。