●これは間違いなく『ゼルダ』であり『無双』です!

 2014年6月10日~12日にアメリカのロサンゼルスで開催されている、世界最大のゲームの見本市E3(Electronic Entertainment Expo)。その出展タイトルの中から、『Hyrule Warriors』こと『ゼルダ無双』のプレイインプレッションをお届けする(文:北口徒歩2分)。

 皆さん、『ゼルダ無双』の新PVはご覧になりましたでしょうか? 2014年6月12日発売の週刊ファミ通でお伝えしたミドナとゼルダの参戦を始め、なんか明らかに大妖精っぽい人が出てきたり、おなじみのボスらしき人の眉間が映っていたり、ゼルダがフックショットっぽいものを持っていたりと、見どころ満載でしたね。まだ見ていないという方は、ぜひこちらのPVを見てみてください。

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 そして、2014年6月12日発売の週刊ファミ通の特集記事“初夏のゲーム、動画で見せます”と連動し、ファミ通.comにて『ゼルダ無双』のプレイ動画が掲載中! たぶん世界最速じゃないでしょうか?(違ったらすいません) ぜひこちらも見てみてください!

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●現地でも試遊台に人だかりが!

 E3に行っているスタッフからの情報では、どうやら『ゼルダ無双』の実機プレイには、たくさんの人が押し寄せているとのこと。海外での注目度も、かなり高い様子です。で、そんなE3海外組からの情報を、国内組である僕たちは「ムギギ……楽しそうだなあ……」と思いつつ聞いていたのですが、「どうせなら俺も海外組の気分になろう!」と思いたち、『ゼルダ無双』のプレイインプレッションをアップすることにしたわけです。なんか仕事してる気分! ちなみに、今回お借りしたROMは、E3出展バージョンの日本語版。英語はあまり得意ではないので、現地で遊ぶよりも細かくリポートできる気がします!!

 今回のバージョンでは、ハイラル城周辺を舞台に、『ゼルダの伝説』シリーズでおなじみのキングドドンゴと戦うまでのアクションが楽しめました。まずグッと心を掴まれたのが、BGM。『無双』シリーズ風にアレンジされた「ハイラル平原のテーマ」を聞いただけで、なんだか涙が出てきます。まあ、これは僕が“「ハイラル平原のテーマ」を聞くとなんだか涙が出てくる病”を患っているだけな気もしますが、それを割り引いても、「ああ、間違いなく『ゼルダの伝説』なんだ」と感じさせる世界が眼前に広がります。
 続いてはキャラクターを操作。今回のE3バージョンのROMでは、リンクとゼルダというふたりのキャラクターを操作できました。このうち、ゼルダは細剣のみを使いますが、リンクは剣とロッドの2種類の武器を選ぶことができました。武器は戦闘中に切り換えることは不可能なので、剣を使うリンクとロッドを使うリンクは別キャラクターという扱いです。

▲剣を使うリンクは、オーソドックスな動きが持ち味。回転斬りで敵を一掃!
▲ロッドを使うリンク。攻撃のたびにロッドの形状が変化します。ダイソンの掃除機のごとく敵を引き寄せることも可能。
▲スピーディーに攻撃をくり出すゼルダ。攻撃によっては、光の矢を放つことも。

 キャラクターを選んだら、いよいよハイラル城へと赴きます。ゲームをプレイすると、その手応えは間違いなく『無双』そのもの! 弱攻撃と強攻撃(『無双』シリーズではチャージ攻撃と呼ばれていますね)の組み合わせで多彩な攻撃をくり出し、迫り来るザコ敵を蹴散らしていく爽快感は、間違いなく『無双』シリーズで感じたソレと同じものです。敵を倒してゲージを溜めれば無双乱舞にあたる必殺技を放つこともできるので、これを活用すれば千人斬りだってお茶の子さいさい!! 『無双』シリーズが好きな方は、間違いなくプレイしたほうがいいと言えるデキに仕上がっています。

●『ゼルダ無双』ならではの要素もいっぱい

 ゲームシステムは単純に『無双』システムを踏襲しているだけというわけではなくて、『ゼルダ無双』ならではの仕組みも多数導入されています。たとえば、『ゼルダの伝説』シリーズでおなじみの“注目”もそのひとつ。これはいわゆるロックオンで、つねにロックオンした強敵のほうを向きながら戦うことができます。加えて、『ゼルダ無双』ではジャンプができない代わりに、無敵時間のある回避行動を取ることが可能。これを注目を組み合わせることで、たとえば“キングドドンゴに注目して敵のほうを向き、吐いてくる炎を回避でかわしながら斬りつける”といったアクションが行えます。無適時間は体感ですがけっこう長めで、技をスイスイ回避できる感じ。回避で上手に技を交わせたときは、自分が超うまい感じがして、さすがに気分が高揚します。

▲Z注目的なアレ!
▲キングドドンゴの口にバクダンを投げて、ゲージを削って、一気にドーン!

 また、ステージの途中にある宝箱を開けることで、アイテムを入手できるのも『ゼルダの伝説』っぽいところ。E3バージョンでは、おなじみのBGM(「ごまだれ~」とか空耳されるアレ)に合わせて宝箱が開き、バクダンをゲットできました。ポイポイとたくさんのバクダンをぶん投げて敵を倒したり、障害物を壊すのも楽しいですが、強化アイテムを取ることで、PVでインパが投げていたような超巨大なバクダンに変化します。これで敵を倒すのがまた爽快でした。

▲ここには表示されていませんが、バクダンの説明文も『ゼルダ』っぽいです。決定音が『ムジュラの仮面』などで聞き覚えのある「ポロン♪」という音と同じなのもうれしいところ。
▲大きくなったバクダンはご覧のデカさ。

 そのほか、注目のシステムと言えば、敵の弱点を突く“ウィークポイントスマッシュ”。これは、敵が特定の行動の後に隙を見せ、頭上に六角形のゲージが表示。攻撃してこのゲージを削り切ることで、強烈な一撃をくり出せるというものです。キングドドンゴ戦では、『ゼルダの伝説』シリーズのように、キングドドンゴの口にバクダンを投げ入れることでダウン。そのダウン中にゲージが表示され、ゲージがなくなるとリンクが飛び上がり、キングドドンゴに剣を突き刺す強烈な一撃を叩き込めました。敵の弱点を探っていくというこの謎解き的な要素も、『ゼルダの伝説』らしいと言えるでしょう。ウィークポイントゲージを削るときに「ジャンジャンジャン♪」と音階を奏でるのも、『ゼルダ』的ですね。
 ちなみに、画面左上に表示された緑色の“魔力ゲージ”を消費することでキャラクターがパワーアップするのですが、この状態でさらにボタンを押すことで、キングドドンゴが強制的にダウン、ウィークポイントスマッシュのゲージが表示されました。こういった仕組みを使うことでボタン連打でも敵を倒すことができるので、『無双』シリーズっぽい戦い方をすることもできましたよ。

▲拠点兵長を倒すと増援を封じられるのは、『無双』シリーズのファンにはおなじみ。また、砦の中にいる敵をたくさん倒すことで、その砦を占領できます。
▲本作では3秒くらい歩き続けると、自動的にダッシュします。これがまた速くて移動が楽ちん!(画面写真はこの説明とはぜんぜん関係ない、美人のゼルダさんです)

●ぶっちゃけおもしろい?

 おもしろいです! 僕はこれまで『無双』シリーズのナンバリングタイトルをすべて遊んできましたが、先にも述べた通り、『無双』シリーズの爽快感に『ゼルダの伝説』らしい要素が加わって、唯一無二のタイトルに仕上がっています。これは、コーエーテクモゲームスだけでも任天堂だけでも作れない、まさしく本作だから実現したゲーム性と言えるでしょう。『ゼルダ』をやったことがない方も、『無双』をやったことがない方も、両方やったことがない方だって楽しめるタイトルになっていますので、ぜひ発売されたらプレイしてみてください。