笑いっぱなしの女子限定オフラインイベント
2014年5月10日、NHN PalyArtはオンラインアクションRPG『ドラゴンネスト』のオフラインイベント“ドラゴンネスト女子会2014 in ひげガール”を開催した。
本作の女性ユーザーを集めた女子会イベントは今回で2回目。初回の会場はシックな雰囲気の“執事喫茶Swallowtail”だったが、2回目は新宿の有名おかまバー“ひげガール”。ゲームのオフラインイベントは思えない空気の中、5月のアップデート内容などが発表された。
5月アップデート内容
■ブラックドラゴンネスト-メモリアPart.3-実装
ブラックドラゴンを討伐するネスト(高難度ダンジョン)のボスステージをベースにした“メモリアPart.3”が実装される。
“ドラゴンネスト”はゲームタイトルになっていることからわかるとおり、本作を象徴する高レベルコンテンツだ。ネスト内は複数の関門で構成されており、8人で挑戦することができる。
“メモリア”とは各関門に断片的に挑戦できるダンジョンのこと。“ドラゴンネスト”攻略の練習としても最適なだけでなく、バックストーリーも楽しめるようになっている。
■新コンテンツ“英雄の戦場”実装
過去の英雄やモンスターと戦うソロ用の新コンテンツ“英雄の戦場”が実装される。最初に3人のNPCから自分のパートナーを選択し、ランダムで決定される敵を倒すのが目的だ。試合数は5ラウンド+1ボーナスラウンド制。ディレイ(攻撃によって生じる硬直・のけぞり)やダウンの感覚はPvPに近く、回避スキルを使う敵も存在するようだ。
【パートナーのタイプ】
★ジェレイント
防御や回復系のスキルを使う。
★アルゼンタ
移動速度アップや吹き飛ばし攻撃などが得意。
★ベルスカード
攻撃スキルに特化したキャラクター。
運営チームのYAMAMOTO氏がハードモードをプレイしたところ、パートナーに選んだアルゼンタは2ラウンド目に戦闘不能になってしまったとのこと。3回の復活を使い切ってぎりぎりクリアできたらしいので、なかなか手ごたえがありそうだ。
“英雄の戦場”の報酬は“輝く技巧のかけら”と“特殊スキル竜珠”。“輝く技巧のかけら”はアクセサリーの素材となり、“特殊スキル竜珠”は頭装備のスロットにひとつだけ装着できるキャラクター強化用アイテムだ。
■システム改修
ミッションの上位版として“偉業システム”が実装。報酬は非常に豪華で、達成する偉業によっては課金アイテムがもらえるものも。
■スキル調整
4月に大きく変化したムーンロードに引き続き、グラディエーターのスキルバランスが調整される。
■6月アップデート概要
6月以降のアップデート概要も発表。なんと世界初公開!
ひと通りの発表が終わり、YAMAMOTO氏が「出せる情報はここまでかな」と一息ついたところで、ハンゲ太郎氏や来場者から「からの~?」という期待の声が。急遽、偉い人との話し合いが行われることになった。
YAMAMOTO氏の交渉の結果、ネストのドロップ調整や、スマッシャー系・スクリーマー系・フィジシャンのスキル改変も開発側に提案中であると追加で発表された。開発側の反応は良好なようなので、かなり期待できる。
さらに、9月以降に予定されている新コンテンツは「ボスモンスターを使えるようになります」という意味深なひと言が。これには会場もどよめいた。
ディスカッションやクイズ大会で大盛り上がり!
アップデート情報の公開後は来場者をAからEの5つにチーム分けしたうえで、ディスカッションやクイズ大会などが実施された。
■ディスカッションMTG
ディスカッションのテーマは“『ドラゴンネスト』をひとつだけ改善するとしたら何を変えますか?”。挙げられた意見は以下の通り。
★Aチーム【シュパンボックス”激レア確定】
シュパンボックスはアイテムがランダムで入手できる課金アイテム。要は「最大セット数の46個セットを買ったユーザーに恩恵を」という意見である。「ただユーザーが得をするだけでなく、シュパンボックスがたくさん売れれば運営側にもメリットがある」ということまで考えているのが心憎い。
★Bチーム【ネストのサーバー統合】
『ドラゴンネスト』にはふたつのサーバーが存在し、別サーバーのユーザーとはいっしょに遊ぶことができない。「高難度の“ネストダンジョン”に挑戦するときに、サーバーの垣根を越えてパーティーを組めればコミュニティーが活性化される」という意見。
YAMAMOTO氏によると、以前、サーバー間マッチングの仕様を組み込もうとしたが、うまく機能しなかったとのこと。運営&開発チームには諦めずに実装を推し進めていただきたい。
★Cチーム【ギルドエリアの実装】
ギルドメンバー専用の家やエリアを実装し、仲間内でのコミュニティーを楽しめるようにしたいという意見。コミュニティーの活性化は運営側とユーザー側、どちらにとっても重要だ。
★Dチーム【クラスごとに性別を選べるように】
『ドラゴンネスト』はクラスごとにキャラクターの性別が固定なので、男女どちらも選べるようにしたいという意見。なお、ひげガールキャストの3人からは「第3の性別も実装希望」という声も挙がった。
★Eチーム【課金アイテムを取引所に登録できるように】
“取引所”はゲーム内アイテムを登録してほかのユーザーと売買するシステム。現状では課金アイテムは登録できないため、“プレゼント機能で相手に贈ってから代金を受け取る”という方法を採るしかない。アイテムだけ受け取って代金を渡さないという詐欺行為も可能なため、取引所を活用できれば安全にプレイできるようになる。
課金アイテム取引の機能改善については開発側と調整中らしく、YAMAMOTO氏は「気温が高いうちに実現できるようにがんばっています」と語った。
全チームのプレゼンが終わり、優勝はYAMAMOTO氏の判断に委ねられた。会場中から「おねがいします!」と声が挙がり、動揺するYAMAMOTO氏。数十人の女子から同時にアピールされたら誰だってどきどきするだろう。うらやましい。
どうしても1位を決め切れなかったため、2チーム選んでじゃんけん勝負へ。AチームとDチームが選ばれ、勝利をもぎ取ったAチームにレアアイテムの“ペガサスの馬碑”が贈られた。
その後、素晴らしい意見をたくさんいただいたということで、偉い人の不思議な力により、全員にシュパンボックス46個が贈られることに。太っ腹!
■チーム対抗クイズ大会
クイズ大会の出題数は5問。ひげガールチームも参戦したのだが、完全に大喜利状態だった。しかも妙にハイレベル。
<ひげガールチームの解答例>
Q.セントヘイブンにいる王都近衛兵は何人?(城内は除く)
A.ドイツ
「引っ掛けで“なにじん”かなと思って。近衛兵だったらドイツ人のイメージがあるから」というボケに対して、「だったらセントヘイブン人じゃないですかね」というハンゲ太郎氏のツッコミが秀逸だった。そりゃそうだ。
最終問題は知識ではなく妄想力が決め手だった。
名前:エターナルフォースブリザード
効果:相手は死ぬ。
台詞:「世界のすべてよ凍てつけ!」
名前:タロネチ
効果:時間が止まって一方的に攻撃できるが、自分の体力は半分になる。
台詞:「タロネチ!」
名前:スーパーシリコンアタック
効果:相手をめろめろにする。
台詞:「爆ぜろ! スーパーシリコンアタック!」
女性ならではのかわいい効果&名前のスキルが出るかと思われたが、何だか様子がおかしい。ここにきて全チームがウケを狙いに来たのである。
ひげガールキャストやハンゲ太郎氏が隙あらば笑いを取りに行こうとするため、本イベントは開始早々から笑いに包まれていた。参加者たちは、そんなひげガールの空気に毒されてしまったのかもしれない。
筆者の心に残ったのは、Aチームが考えたクレリック用スキル。セリフは「俺のターン! ドロー! YAMAMOTOを生贄にババ子を召喚! ババ子の体力が尽きるまで敵をポールダンスで縛り付ける! ババ子テンプテーション!」。ババ子さんの体力がどこまで持つか気になるところである。
■DJ-1グランプリ
『ドラゴンネスト』をモチーフにしたファッションアイテムなどを発表して本作への愛情をアピールするコンテスト。参加者全員の投票の結果、メンテナンスでプレイできない時間に作ったという樹脂性ペンダントが最優秀賞を獲得した。
余談だが、アカデミック缶バッジはおそらく“Canバッチgood!”という缶バッジキットで作ったもの。制作者さんに筆者手作りのハンゲ太郎缶バッジをプレゼントしたら、お返しにアカデミック缶バッジをいただいた。大切にします。
“ドラゴンネスト女子会2014 in ひげガール”は大盛況のうちに幕を閉じた。6月にはハンゲ太郎氏プロデュースの“男子会”も開催される。今回の女子会は全体的に妙なグルーヴ感が生じていたが、男子会はどのようなテンションになるのだろうか。