日本にも、ついにこの時が来た!
2014年2月21日夜から2月22日未明にかけて、東京・銀座 ソニービルにて、2014年2月22日に発売を迎えたプレイステーション4のカウントダウンイベントが開催された。
このイベントは、先着30人までのプレイステーション4先行購入希望者と、多彩なゲスト、そしてネット中継を見ているすべてのゲームファンといっしょに、プレイステーション4の記念すべき発売日に向けてカウントダウンを行う、というもの。待ちに待った時を控えたお祭り気分が充満する中で、非常に華やかなイベントとなった。
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22時30分からは、イベントスペースに参加者が集合し、カウントダウンイベントがスタート! まずはソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジア プレジデントの河野弘氏とソニー・コンピュータエンタテインメント ワールドワイドスタジオ プレジデントの吉田修平氏が登壇した。
河野氏は、「1年前にニューヨークでプレイステーション4を発表してから、ちょうど1年後。本当にお待たせしてしまいましたが、ようやくお届けできます。SCE社員みんなで、日本のお客様に喜んでもらえるよう、精一杯、この日を目指してがんばってきました」と感慨深げにコメント。
吉田氏は、「PS4は2008年から開発してきましたが、PS3とは開発アプローチを大きく変え、ワールドワイドスタジオのゲームクリエイターが、ハード開発メンバーとひとつのチームになって開発してきました。そのためとても開発がしやすいハードになり、世界中の大手パブリッシャーからインディースタジオまで、たくさんのゲームが開発されています。もちろんワールドワイドスタジオでも30以上のプロジェクトが進行中です」と、改めてPS4の長所を、ワールドワイドスタジオを統括する立場から説明した。
続いては、ゲストを招き、プレイステーション4ソフトでのエキシビションマッチが行われた。
第1弾のタイトルは、『KILLZONE SHADOW FALL(キルゾーン シャドーフォール)』。ステージには、本作の日本版プロデューサーの石立大介氏と、プロモーターのトラビス・ハブス氏が登場。すでに全世界での販売本数が210万本を超えるヒットとなっている本作だが、「海外でも好調ですが、体験会などでも、日本のファンからの熱い期待をひしひしと感じています」(トラビス氏)と、日本のゲームファンにも十分にフックするタイトルであることをアピールした。
そしてエキシビションマッチの対戦相手として登場したゲストは、人気お笑いコンビのバイきんぐと、プレイステーション公式ニコ生番組“PS4 Lab”アシスタントMCを務めたタレントの白河優菜。
対戦は、石立氏とバイきんぐ西村、トラビス氏と白河がそれぞれコンビとなり、チームデスマッチで激突。大騒ぎしながらのプレイで、会場を大いに盛り上げた。
エキシビションマッチ第2弾は、『FIFA14 World Class Soccer』。ゲストは、元サッカー日本代表の城彰二氏と、女優・モデルの河北麻友子。このふたりに、『FIFA』のチャンピオンプレイヤーである“ジェンガマン”さんと“マイキー”さんがアシスト役として参加。城氏&マイキーさん、河北&ジェンガマンさんがそれぞれコンビとなり、2対2での対戦プレイを行った。
エキシビションマッチの終了後は、トップクリエイターが次々と登場し、お祝いのコメントを述べた。
最初に登壇したのは、ロンチで『龍が如く 維新!』を送り出す、セガの名越稔洋氏と、横山昌義氏。名越氏は、「PS4発売と同じ日に作品を出すことができて、本当に感激しています」とコメント。横山氏も同様の感想を述べつつ、「PS4に感謝しています。当初、(『龍が如く 維新!』は)PS4で作る計画はなかったのですが、途中で開発することを決めたとき、開発メンバーにそれを告げると、とくに技術畑の人間から、やりたい、やらせてください、という反応だったんです。それくらい、開発陣の好奇心を刺激してくれるハードを出してもらえて、我々もチャレンジできることは、すごく光栄ですし、完成しきったことを誇りに思います」と語った。
続いて登場したのは、スクウェア・エニックスから、『ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア』プロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏、『ファイナルファンタジーXV』『キングダム ハーツIII』プロデューサーの橋本真司氏。
吉田氏は、「PS4は本当にゲーム開発がしやすく、かつ挑戦しがいのあるハード。その成果は、明日(2月22日)17時からPS4版ベータテストが始まりますし、4月14日には製品版が発売されますので、ぜひ注目してください」とコメント。橋本氏は、「この日を待ち焦がれました。皆さんの期待に応えるべく、『FFXV』、『キングダム ハーツIII』は、いま鋭意制作中です。情報公開は近日に……もう少しお待ちいただければと思います」と語った。
そしてトリで登場したのは、『メタルギア ソリッド V グラウンド・ゼロズ』の発売を2014年3月20日に控える、KONAMIの小島秀夫監督だ。小島監督は、「PS3発売から8年、(『メタルギア ソリッド』の)ナンバリングは、『4』から6年。ようやく、ソニーさんが新しいマシンを出してくれて、ようやく『V』が出せます」と、新しいマシンが登場することへの喜びを表現。そして、「『グラウンド ゼロズ』では、PS4という、いままではできなかったことを可能にしてくれるマシンで、3ステップくらい上がろうとしています。クリアーするとか、そういう概念を超えて、何回でも遊べる、ゲームならではのものになっています。ぜひ期待してください」と、『メタルギア ソリッド V グラウンド・ゼロズ』の魅力を語った。
最後に、ソニー・コンピュータエンタテインメント代表取締役社長兼グループCEOのアンドリュー・ハウス氏が登壇し、「皆さんとともにこの日を迎えられることを、本当にうれしく思います」と挨拶し、いよいよカウントダウンイベントは大詰めに。河野氏が、日本で最初にプレイステーション4を受け取れる幸運な1名を抽選BOXから選び、受け渡し準備が整ったところで、カウントダウンがスタート!
そして2014年2月22日0時00分、「プレイステーション4!」のかけ声とともに、プレイステーション4の発売日が到来! 抽選で選ばれた日本購入者第1号“ネコミ”さんに、ハウス氏からプレイステーション4が手渡され、ついに日本でのプレイステーション4販売が解禁となった。
イベント後の吉田修平氏にインタビュー!
――発売日を迎えたご感想はいかがですか?
吉田 ホッとしました。日本の皆さんはずっと待っていてくださって、たくさんメッセージもいただきましたし、きちんと届けなければということで、一生懸命準備をしてきました。日本のパブリッシャーの方々も素晴らしいタイトルを、日本発売と同時に用意してくださって、日本の皆さんに、自信を持ってお届けできるようになったかな、と。
――吉田さんはTwitterアカウントも有名で、直接メッセージを送ってくる人も多いようですし、ゲームファンからのプレッシャーはかなりのものだったのではないですか?
吉田 そうですね。昨年、日本での発売日を発表したときには、「どうして日本だけ遅いんだ」とお叱りをたくさんいただきました。
時間をいただいたのは、我々なりに一生懸命考えて、日本の皆さんがいちばん期待されるようなタイトルが、発売時から続けて出てくるようなタイミングで発売しよう、ということで、その準備をするためです。ただ、そのあいだに、欧米、アジアでの発売を経て、システムやネットワークサーバーなどの調整、改良を積み重ねてきました。ですので、日本発売時では、ゲームタイトルだけではなく、本体やネットワークの安定度なども含めて、すべて万全で、いちばんいい形で導入できたと思っています。そういう面では、自信を持ってロンチできたかな、と思います。
――今日のイベントについての感想もお聞かせください。かつてのゲームイベントとは、かなり趣が変わった印象を受けましたが。
吉田 そうですね。いつもですと、お店の前に人が並んでいて……という形でしたが、今回は、きちんとステージを作って、ネットワークを通じて、全国の皆さんといっしょに、同時に祝える。これは、いまの時代を象徴していると思いますし、そうやって楽しみを共有できるというのは、PS4のテーマとも通じることで、いいイベントにできたと思いました。
――タイトルラインアップについて、ロンチでは驚くほどの数が揃いましたね。
吉田 多いですよね(笑)。我々がPS4の開発でいちばん重要視したのは、ゲームクリエイターの方が開発をしやすいように、ということです。それは、「技術よりも、ゲームの楽しさそのものに時間をかけて開発できるように」という思いがあったからなのですが、その効果は非常に幅広くて。インディーの小さなデベロッパーの方々に「PS4でゲームを作ろう」と思っていただくことにまでつながりました。
タイミング的に幸運なことに、世界でブームになっているインディーゲームが、PS4にどんどん出てくる、という流れを日本にも持ってくることができました。それで、昨年の19タイトルという発表(2013年9月9日のプレスカンファレンス)から、非常にユニークなゲームが続々と追加されるという結果になりました。
――そのロンチタイトルの中から、とくにオススメのものは?
吉田 やはり日本ならではということで、『龍が如く 維新!』は、個人的にも凄く楽しみにしています。また、全世界に先駆けての発売ですから、日本のユーザーさんが、PS4のSHAREを使って全世界に紹介してくださるような、そんな流れが生まれるのではないかと。それを考えると、とてもワクワクしますね。
――ワールドワイドスタジオのタイトルではいかがですか?
吉田 『KILLZONE SHADOW FALL(キルゾーン シャドーフォール)』、『KNACK(ナック)』、『RESOGUN(レゾガン)』は、ぜひ遊んでいただきたいです。とくに『RESOGUN(レゾガン)』は、PlayStation Plusのフリープレイで提供します。また、PS4をお買い上げいただいた方には、PlayStation Plus3ヵ月間のお試し期間をご用意していますので、PS4を購入してくだされば、すべての方が、『RESOGUN(レゾガン)』をダウンロードして、体験していただけます。PS4のグラフィックを使った、もの凄く贅沢な、おもしろいシューティングになっていますので、ぜひ遊んでみてください。
※PS4本体購入者向けPlayStation Plus3ヵ月利用権プレゼントキャンペーンは配信数限定。詳細は→コチラ
※『RESOGUN(レゾガン)』フリープレイ期間は2014年2月22日~2014年4月15日。