大雪の中、多くの『BAYONETTA』ファンが来場！
2013年11月に公開された劇場版アニメーション『BAYONETTA Bloody Fate』のBlu-ray＆DVD版が2014年2月14日に発売された。その発売記念上映会＆トークショーが、発売日の2月14日に開催され、木崎文智監督やキャストの田中敦子さん（ベヨネッタ役）、園崎未恵さん（ジャンヌ役）に加え、劇場版に原案協力として参加したプラチナゲームズの神谷英樹氏もゲストとして登場した。
2月14日の東京は大雪というあいにくの悪天候の中、会場には多くのファンが詰めかけ、上映会とトークショーを楽しんだ。ベヨネッタ役の田中さんは、ベヨネッタをほうふつとさせる出で立ちで登場し、一方ジャンヌ役の篠崎さんも昔のジャンヌばりのヘアスタイルで決めてきた。
続いて登場した神谷氏からは「じつは、今日映画を見るのが初めてです」という衝撃の発言が。木崎監督とプラチナゲームズのあいだでは、絵コンテのチェックなど、密に連繋を取ってきたそうだが、神谷氏は「途中から、映画を一ファンとして楽しみたかったので、絵コンテなどもあまり見ないようにした」とのこと。一方の木崎監督は、大ヒットゲームが原作であり、監督自身も「『BAYONETTA』は全クリしました」というほど好きなゲームということで、かなりプレッシャーがかかっていたそうだ。
ここで神谷氏に、アニメ版を見てふたりのキャラクターの印象を聞かれ、「不思議な気持ちです。もともと5年前に発売したものだったのでアニメとして動いているところを見るのも新鮮だし、実際に声を聴いてしっくりきた」と語っていた。また、木崎監督と神谷氏双方で劇場版を作るにあたり、方向性の統一はあったのかという問いには、木崎監督が「ゲームのイメージそのもので、セクシーに、という感じではあったが、ただ下品にならないようにというところを気を付けた」と回答してくれた。
また、それぞれが具体的に好きなシーンは？という問いは、
「映像そのものが美しいし、際どいセリフも下品にならないように演じていた。やはり、「昇天させてあげる」のシーンは大好きなシーンのひとつ」（田中さん）
「羽がふわっと舞うシーンが素敵でした」（園崎さん）
「黒猫を出したので、猫好きにとってはたまらないなと思います。ゲームではベヨネッタが黒豹に変化できるのですが、アニメに反映できないことも多いので、代わりに何かしらヒントになるものを入れ込めたらと思っていた」（木崎監督）
「原作を尊重してくれているので、思わずニヤリとするシーンもたくさんあるのですが、最後のジュベレウスの三角木馬のシーンは、男子として熱かったですね（笑）」（神谷氏）
そして『ベヨネッタ2』へ
既報の通り、2014年夏に発売されることが明らかになった、Wii U用ソフト『ベヨネッタ2』。イベントでは、Nintendo Directでも流れたPVが公開された。本作は、日本語音声にも対応しており、アニメ版と同じキャストが担当する。ゲーム版の音声収録はすでに終わっているらしく、また、劇場版のアテレコとほぼ同時期に行われたため、田中さんも園崎さんも、今回の劇場版も最初は、ゲームに同梱される特典用の何かだと思っていたそうだ。
ちなみに神谷氏は、『ベヨネッタ2』にはスーパーバイザーとして参加し、前作ではプロデューサーだった橋本祐介氏がディレクターを務める。橋本氏もこのイベントには参加したかったそうだが、現在は制作が佳境でそれどころではないらしい。
上記PVは、終了後、思わず木崎監督が「スゴイ」とうなるほど。また、PVの最後に囚われ（？）のジャンヌを見た田中さんが、隣の園崎さんに小声で「迎えに行くからね」と言ったそうで、そのセリフに園崎さんは「ごちそうさまです」と笑っていた。
そして、“BAYONETTA”に扮した橋本真帆さんも参加し、フォトセッションが行われた。フォトセッション後、それぞれひと言ずつメッセージ。
「DVD＆BDをご自宅でも何度でもいろんなところを探りながら見てください。ゲームも発売されるので、そちらも合わせて楽しんでください」（田中さん）
「監督に先ほど伺いましたが、「DVD用にいろいろと書き直したんだよね」っておっしゃっていたので、ご自宅でも確認してみてください」（園崎さん）
「先ほど新しい『ベヨネッタ2』のPVも見ていただきましたが、また、ご縁がありましたら『2』でも、ぜひ劇場版ができたらと思います」（神谷氏）
「BAYONETTAの活動に参加できてうれしく思います。本当にみなさんありがとうございました」（橋本さん）
「とりあえず劇場版は、原作の神谷さんのお墨付きをいただいたということと、『2』のお話もいただきました。実現するためにも、皆さんの応援をお願いいたします」（木崎監督）
