“Vitaminシリーズ プレミアムオーケストラ”の模様をお届け 井上和彦さんナビゲートのもとおなじみの楽曲がクラシック調に生まれ変わった

人気乙女ゲーム『Vitamin』シリーズの楽曲を楽しめる、オーケストラコンサートが開催。その模様をお届けする。

●クラシック調の調べを堪能

 2014年2月8日、大宮ソニックシティにて“Vitaminシリーズ プレミアムオーケストラ”が開催された。『Vitamin』シリーズは2007年より登場したディースリー・パブリッシャーによる乙女ゲームで、これまで4作が発売。キャラクターソングやイベントDVDなどの関連作品も多数登場している人気シリーズだ。今回のイベントは、そんな『Vitamin』シリーズの楽曲をオーケストラで楽しめるコンサートというわけだ。

 当日の演奏プログラムは下記の通り。

・オープニング
・VitaminX BGMメドレー
・VitaminZ BGMメドレー
・VitaminR BGMメドレー
・エンディング

 なお演奏はVitaminシリーズ音楽団、ナビゲーターは声優の井上和彦さんが担当した。

 開演時間が訪れると会場は闇に包まれ、これぞクラシック! という壮大かつ厳かな曲でスタート……かと思いきや、急にアップテンポの曲に切り替わり、エレキギターが鳴り響く。なんと今回のコンサートでは、木管楽器や金管楽器といった一般的なクラシックの編成に加え、曲によってはドラムやエレキギターも加わるという、斬新なスタイルでの演奏が試みられたのだ。そのため純粋なクラシックよりかは現代の楽曲に近いアレンジになっており、ふだんクラシックになじみが薄い筆者のような者でも、大変聞きやすかったことをお伝えしたい。


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▲一般的なクラシックの楽器に加え、エレキギターやドラムも加わったアレンジを楽しめた。

 オープニング曲のメドレーが終了すると、ナビゲーターの井上さんが登場。「ふだんゲーム内で使用されている曲をクラシック調、時にはポップ調にアレンジし、皆様に『Vitamin』シリーズの新たな魅力を楽しんでいただこうと企画したコンサートです。本日はゲームの音楽を余すことなくお届けいたしますので、最後まで楽しんでいってください!」と挨拶し、BGMメドレーがスタート。演奏の途中にキャラクターのセリフが再生されるなど、こちらもファンにはたまらないアレンジとなっていた。


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▲キャラクターのイラストとともに、ボイスが再生されるというアレンジも。

▲井上和彦さんがナビゲーターを担当。井上さんは、「真壁翼のテーマ曲『King Canon』の原曲は“パッフェルベルのカノン”です。パッフェルベルという作曲家がバロック時代中期、1680年ごろに作曲されたといわれ……」という感じで、楽曲の解説を行ってくれた。

 また今回のコンサートには、ゲストとして声優の鳥海浩輔さんと、楽曲を手がけたMark Ishikawaさんも登場。3者によるミニトークライブも行われた。

 「作曲や編曲で関わったのは何曲ぐらい?」という井上さんの質問に、Markさんは「7年で80曲ぐらいありますね」と回答。また「いちばん気に入っている曲は?」という質問には、鳥海さんは「僕自身が歌わせていただいているだけでも8~9曲ぐらいMarkさんの曲があるんですが、どれも非常に歌いやすい。Markさんが作曲するにあたって、僕の音域、あたりがいい音を考えて作ってくださるので、毎回キーという意味では歌いやすく、助かっています。ですので、どれも好きですね」とコメントした。

 なお、『Vitamin』シリーズの楽曲はこれまでに99曲作られ、つぎに制作する楽曲が100曲目となるとのこと。井上さんは「『VitaminR』シリーズの生徒チームは歌っているので、順番でいうとつぎは先生なんですね。いっそのこと全員で歌うというのも……」と、新曲への展望を語ってくれた。


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▲ゲストとして鳥海浩輔さんとMark Ishikawaさんが登場。3者によるトークも楽しめた。

 こうして、約2時間に及ぶコンサートはあっという間に終了。当日は記録的な大雪に見舞われたが、そんな雪をも溶かしてしまうほどの、熱気さめやらぬコンサートだった。


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▲会場には物販スペースも。多数のキャラクターグッズが販売されていた。

(取材・文 ライター/板東篤)