通期業績予想の下方修正も発表
KONAMIは、平成26年(2014年)3月期第3四半期決算短信〔米国基準〕を発表した。当第3四半期連結累計期間(2013年4月1日~12月31日)の売上高は1559億46百万円(前年同期比2.6%減)、営業利益は73億88百万円(前年同期比50.5%減)、税引前四半期純利益は91億74百万円(前年同期比37.5%減)、株主に帰属する四半期純利益は50億55百万円(前年同期比42.7%減)となった。
なお今回の発表に合わせて、2014年3月期通期の連結業績予想が修正された。修正された予想では、売上高及び営業収入は2100億円(前回予想は2320億円)、営業利益は100億円(前回予想は270億円)、税引前当期純利益は115億円(前回予想は260億円)、株主に帰属する当期純利益は65億円(前回予想は155億円)。
修正の理由は、デジタルエンタテインメント事業におけるソーシャルコンテンツのネイティブアプリ展開が遅れたことや、健康サービス事業での新たな会員制度への移行や新サービス導入等により先行投資が続いたこと、及び遊技機事業において第4四半期に予定していたぱちんこ機・パチスロ機の各タイトルの投入を来期に延期したことなどによる、としている。
デジタルエンタテインメント事業における当第3四半期連結累計期間の売上高は716億1百万円(前年同期比11.1%減)。
『ドラゴンコレクション』、『戦国コレクション』、『プロ野球ドリームナイン』シリーズ、『ワールドサッカーコレクション』シリーズ、『クローズ×WORST』シリーズ等を始めとするソーシャルコンテンツが引き続き堅調に推移し、収益に貢献。これらのシリーズは、スマートデバイス向けネイティブアプリ対応を進めており、同じくネイティブアプリとして海外市場向けに配信中の『Star Wars TM: Force Collection (スター・ウォーズ フォース コレクション)』とともに順調に会員数を伸ばしているという。
家庭用ゲームソフトでは、『ワールドサッカー ウイニングイレブン2014』(欧米向け「Pro Evolution Soccer 2014」)を欧米に引き続き国内で発売したほか、『実況パワフルプロ野球2013』がダウンロードコンテンツも含め好評を博したとしている。
業務用アミューズメント機器では、“e-AMUSEMENT Participation”タイトルの安定した稼働や大型マスメダルゲームの堅調な出荷が、継続的な収益の獲得に貢献。『麻雀格闘倶楽部 頂の陣』や、『WORLD SOCCER Winning Eleven ARCADE CHAMPIONSHIP 2014』が稼
働を開始したほか、キッズカードゲーム機『モンスター烈伝 オレカバトル』においては、2013年12月に累計カード出荷枚数が5,000万枚を突破、新バージョン“第7章 雷盟の城門”も好評。またグローバルに展開する『遊戯王トレーディングカードゲーム』シリーズも、各地域で安定した人気に支えられて引き続き堅調に推移し、収益に貢献したとしている。
そのほかの事業では、健康サービス事業が前年同期比△4.2%の574億96百万円と減収になったものの、カジノ事業では前年同期比34.3%増の222億97百万円、遊技機事業では前年同期比45.9%増の50億38百万円と増収を果たしている。