プロドライバーと『GT』でマジバトル
東京ゲームショウ2013の最終日(2013年9月22日)に行われた“一遊入魂”ステージのラストを飾ったのは、2013年12月5日発売予定のプレイステーション3用ソフト『グランツーリスモ6』。現役のプロレーシングドライバー・脇坂寿一さんが登場し、会場で行われた予選を勝ち抜いた上位3人と対戦した。
『GT』はすでにレースゲームという範ちゅうを超えていて、リアルドライビングシミュレーターとして高く評価しているという脇坂さんは、ヨーロッパなどのレースに行く前に、開発元のポリフォニー・デジタルに行き、コースを入れてもらって練習することもあるという。今回のステージでは、現役のプロドライバーと一般からの参加者のどちらが速いかを競う“リアルドライバーvsゲームドライバー マジバトル!”が行われた。
バトルのルールは、同じコースとクルマでの一周限定タイムアタックで勝敗を決める。レース前、対戦相手に、「真のモータースポーツを教えます。これだけのお客さんの前で恥をかかせたら承知せぇへんぞ!」と軽くプレッシャーをかける脇坂さん。
一戦目は、鈴鹿サーキット/HONDA・HSV。タイムアタック前に、コースアウトする脇坂さんだったが、「まだスタート前や」と意に介さない。スタート後は、さすがに走り慣れたコースだけあり、安定した位置取りやステアリングさばきを見せての勝利!
二戦目は、対戦相手が選んだシルバーストーン/BMWで勝負。「昔走ったことがあるけど、そのときと全然違う」という脇坂さん。対戦相手が16歳と聞き、「見てみー。こんなにいっぱいの人が見てはるわ~」と相手にプレッシャーをかけることも忘れない41歳(笑)。
相手が最初にスピンしていたことを知り、余裕で走る脇坂さんだったが、終盤によもやのスピン&コースアウト。しかし、そこから、見事に立て直し、このレースも勝利!
最終戦は、会場予選1位との勝負。脇坂さんがコース&マシンを選択することになり、ゲームオリジナルの“マッターホルン”と「乗ったことないやろ~」と言いながらシボレーを選択。シンプルなコースレイアウトながら、アップダウンが激しいこのコース。脇坂さんからは「ぜひ景色を楽しんでほしい」との紹介もあった。
レースは、さすがの走りを見せる挑戦者に対し、脇坂さんが中盤で痛恨のコースアウト。結果的にはこれが響いて、脇坂さんの敗戦となった。
レース後に脇坂さんは、「レースの世界に入ってきたらどうかな? 今日は、彼の将来を考えてわざと負けたんだ」とコメント。最後に「『グランツーリスモ』をプレイすれば、ふだんの運転もうまくなります。交通事故撲滅を目指しましょう」と語り、“一遊入魂”ステージの最後を締めくくった。