東京ゲームショウ2013にプレイアブル出展!
カプコンのオンライン専用ゲームとして注目の集まるプレイステーション4用ソフト『deep down(ディープダウン)』。本作は、2013年9月19日から22日に開催される東京ゲームショウ2013(一般公開日は21日、22日)のソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジアのプレイステーションブースにてプレイアブル出展される。今回は、東京ゲームショウ出展バージョンをいち早く体験することができたので、プレイリポートとともに操作方法の解説をお届けするぞ。東京ゲームショウ2013で本作を試遊する際の参考にしてほしい。
まずは、本作を知らない人のためにゲーム概要を紹介しよう。主人公は、記憶を読み取る能力者“ravens”(レイブンズ)。1494年のボヘミアにあったとされる遺跡を冒険し、ダンジョン内に残された遺物から“記憶”を読み取って歴史や文化を明らかにしていくことが目的のゲームだ。ダンジョンでは、オンライン上のプレイヤーがレイブンズのひとりとなって探索。同じ目的を持つ仲間として協力しながら冒険するなど、レイブンズどうしが隔たりなく空間を共有することになる。そして、ダンジョンは自動生成となっており、入るたびに構造の異なる迷宮が待ち受けている。
今回の体験プレイは、レイブンズを操作して自動生成されるダンジョン内を進み、ホッグと呼ばれるオークのような敵や、落とし穴や火炎放射、自動発射される矢など、多数の仕掛けをかいくぐってゴール地点にたどりつければクリアーという内容。プレイヤーが操作するレイブンズは、見た目の異なる2タイプから選択できる。装備している武器はどちらも槍で、性能に差はないそうだ。個人的には鎧の光沢表現がすばらしい銀色の甲冑を装備しているほうのレイブンズがオススメ。
つぎに、東京ゲームショウバージョンの基本アクションと実際にプレイした感想は下の通り。
■タッチパッドボタン:マップ表示
コントローラーの前面にあるタッチパッドボタンを押し込むと、SF映画のように空間にマップが映し出される。アナログパッドで自由に角度を変えられた。
■L1:走る
L1を押しながらアナログパッドを進行方向に倒すと、走って通常よりも速く移動できる。敵やトラップから逃げるときに重宝しそう。
■L2:武器を構える
L2ボタンを押すと、武器を構えられる。構え中はじりじりと移動するため、通常よりも移動速度が落ちるようだった。構えた状態から攻撃ボタンを押せば、前進しながら各種攻撃をくり出せる。敵と間合いを詰めながら攻撃したいときに使いたい。
■R1:弱攻撃
素早い突き攻撃をくり出す。強攻撃よりも威力は低い。構えを経由せずに出すと、後ろに下がりながら攻撃するので間合いを離したいときに有効。
■R2:強攻撃
動作が遅い代わり、威力が大きい突き攻撃をくり出す。敵が大きな隙を見せたときに使いたい。弱攻撃と同様に、構えずに出せば後ろに下がりながら攻撃するモーションになる。
■スキル使用方法
無敵時間のある打撃や複数回ヒットする突進攻撃のほか、特定の条件で与えるダメージが増加するなど、攻撃だけではなくさまざまな効果を持ったスキルが存在する。体験プレイではあらかじめセットされているものが使用可能。スキルは、方向キーの上下で選択し、△ボタンで使用する。
■マジックアイテム使用方法
火の玉で敵を業火に包むものや、跡形もなく消し飛ばすものなど、ド派手かつ強力な攻撃が可能なマジックアイテム。方向キーの左右で選択後、□ボタンで構えてからR1orR2で使用できる。
■魔法陣
ダンジョン内の魔法陣に一定時間留まると、つぎの階層へ移動することができる。ゲームショウバージョンでは、スタート地点からまっすぐ進んだところにある。
PS4が描き出すかつてない冒険!
基本操作を紹介したところで、実際に試遊させてもらった感想をお伝えします。まず、ゲーム性うんぬんの前に、圧倒的なクオリティーで描かれたグラフィックにとにかくビックリ。プレイステーション4の実機を体験するのは初めてということもあって、かつてないないほどの衝撃を受けました。ゲームをスタートすると、冒険の舞台となる遺跡の前から始まるのですが、闇を照らす光のコントラストや建造物の質感のクオリティーはただ感嘆するしかなかったです。おそらく、ゲームショウで実際にプレイする人もダンジョンの前に降り立った瞬間、その圧倒的な光景を前に動けなくなると思いますよ(笑)。
試遊で訪れるダンジョンは薄暗く不気味な雰囲気に包まれており、かつてこの地で暮らしていた人々の思いや叫びがこだましています。この声を集めることで物語の真相が明かされていくそうですが、「逃亡者は殺せ 容赦するな」など、なかなかシビアな内容のものもあって、ホラーゲームのような雰囲気さえ漂っていました。さらに、「いつトラップが発動するのか?」、「どこから敵が襲ってくるのか?」という恐怖もあいまって、ダンジョン探索はかなり刺激的なものに仕上がっていました。
肝心のゲームシステムのほうは、プレイヤーキャラクターの後方にカメラを置いた三人称視点のアクションゲーム。左のアナログパッドでキャラクターを操作し、右のアナログパッドで狙いを定めて、R1かR2で攻撃するというオーソドックスな作りなので、アクションゲーム好きの人であれば操作に気を取られてやられてしまうなんてことはないはず。といっても、ただ攻撃を振り回していればいいというわけでもなく、戦闘は奥深いものになっているようでした。たとえば、“ホッグ”というオークのような敵が登場します。大きな棍棒のようなもので大振りの攻撃を仕掛けてくるのですが、足に狙いを定めて攻撃すれば、ホッグのバランスを崩して隙を作ることができます。ここで、弱点である頭部(正確には目玉のような部分)目掛けてザックリと強攻撃をお見舞いする。という戦略的な戦い方も可能になっています。東京ゲームショウバージョンで使える武器は槍のみですが、本作には複数種類の武器が用意されています。おそらく武器の種類によって弱点の狙いやすさが変わるだろうし、スキルとの組み合わせもあるし……と、戦いの幅はかなり広そうだと感じました。このあたりは今後の続報が楽しみです。ちょっと、マニアックな話になってしまいましたが、戦闘でぜひ試してほしいと思ったのが、マジックアイテムです。とくに火の玉を投げつけて敵を業火に包む“フレイミングアロー”は、必見の価値アリ。ほぼ一撃でホッグを倒せるので残弾があるうちはバンバン使っていくと爽快ですよ。
つぎに、本作のウリのひとつであるダンジョンの自動生成について。自動生成といっても完全なランダムではなく、ある程度の規則性を持って生成されているそうです。実際に筆者がプレイした際は、落とし穴の先に複数のモンスターが待ち構えていたり、自動発射される矢を避けるためにルートを変えたらそこにもトラップが仕掛けてある、といったなんともいやらしい構造になっていました。もし試遊のチャンスがあれば、複数回挑戦してみると、ダンジョン構造の違いがわかってさらに楽しめると思います。
今回のバージョンはオフラインのシングルプレイとなっていますが、ゲームの雰囲気や開発スタッフの意図を十分に味わえる内容になっています。また、難しいことを考えずにプレイステーション4だからこそ実現できた、圧倒的なクオリティーのグラフィックを体感してみてほしいと思いました。やっぱり、ムービーや画面写真で見ているものとは迫力が段違いです。また、東京ゲームショウバージョンには、アクションゲーム初心者のために難度の低いモードも用意されるそうなので、アクションが苦手な人も安心して気軽に触ってみてください。というわけで、個人的にも今後の続報が楽しみなタイトルです。早くオンライン要素が実装されたバージョンが遊びたい!
記事担当:豊泉三兄弟(次男)
deep down(ディープダウン)
メーカー | カプコン |
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対応機種 | PS4プレイステーション4 |
発売日 | 発売日未定 |
価格 | 価格未定 |
ジャンル | アクション・RPG / ファンタジー |