カスタマイズ可能なプロ仕様

 Razerと言えば、シンガポールに本社を構える周辺機器メーカー。黒と緑を基調とした尖ったデザインで、日本のゲームファンにもおなじみだ。そんなRazerが、Xbox 360用の新しいアーケードスティック“Razer Atrox Arcade Stick for Xbox 360 - Super Street Fighter IV AE Collector's Edition”のリリースにあわせて、2013年9月11日にプレスを対象としたイベントを実施した。場所は、秋葉原にあるメイドカフェ“AKIBA ドラッグ&カフェ”。クールなデザインのRazerとメイドカフェという組み合わせがなんともミスマッチな感じだが、実際のところメイドさんは一切登場せず、プロゲーマーとの組手あり、豪華商品をかけてのトーナメント大会ありと、何とも男っぽい催しとなった。

Razerより『スパIV AE』仕様のXbox 360用アーケードスティックがリリース、プロゲーマーも太鼓判を押す_10

 さて、まずは肝心の商品の説明をしておくと、“Razer Atrox Arcade Stick for Xbox 360 - Super Street Fighter IV AE Collector's Edition”というのは、Razerがノウハウを結集して制作したプロ仕様のアーケードスティック“Razer Atrox Arcade Stick for Xbox 360”とカプコン『スーパーストリートファイターIV アーケードエディション』のコラボアイテム。“Razer Atrox Arcade Stick for Xbox 360”自体は今年の5月末にワールドワイドでリリースされ好評を博しているが、“Razer Atrox Arcade Stick for Xbox 360 - Super Street Fighter IV AE Collector's Edition”は、スティックの前面に『スーパーストリートファイターIV アーケードエディション』のデザインを施した、ファンにはうれしい商品となっている。なお、“Atrox”は“エートロックス”と読みます。

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 “Razer Atrox Arcade Stick for Xbox 360”最大の特徴は、ずばりボタンひとつで内部を開けられること。ユーザーの好みとプレイスタイルに応じて、簡単にカスタマイズできるようになっているのだ。内部コンパートメントには、付属の代替バットトップやジョイスティック、取り外し可能ケーブル、および改造用のスクリュードライバを保管するための専用スロットがあるというから便利だ。

 “Razer Atrox Arcade Stick for Xbox 360 - Super Street Fighter IV AE Collector's Edition”はアジア限定で、9月中旬にリリース予定。価格は199ドルとなっている。

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▲板橋ザンギエフ選手(左)ふ~ど選手(右)。

 イベントでは、Razer所属のプロゲーマー、板橋ザンギエフ選手とふ~ど選手が司会者として登壇。プライベートではよく会うが、オフィシャルな場での絡みはレアだというふたりだが、イベントでは息の合った司会ぶりを披露。“Razer Atrox Arcade Stick”をベータ版の段階から触っていたというふたりは、「カスタマイズできるのが、やっぱりいいです。本当に格闘ゲームを真面目にやるのだったら、こういうふうにやったほうがいいのかなと思います」(ふ~ど選手)と、カスタマイズできるところがお気にいりの様子。音を出す出さないも調整できるようで、いろいろと使いどころがありそうだ。

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 イベントでは、せっかくプロゲーマーが来たので……ということで、来場者と板橋ザンギエフ選手とふ~ど氏との組み手に。冒頭で“プレスを対象にした”と書いたが、実際のところは事前登録で参加した一般の方も参加していたようで、“腕におぼえあり!”の挑戦者が続々。何やかやと手練れのプレイヤーが挑戦していましたが、「『スーパーストリートファイターIV アーケードエディション』ほど、負けやすいゲームもないんですよね」とか言いながらも、あっさりと格の違いを見せつけておりました。

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 さらにイベントは、即席の質問タイムに。「ふたりはどちらが強いですか?」との禁断(?)の質問には、「強いとか、弱いとかではないんですよ。いろいろな要素があるから。ちょっと答えられないです」(板橋ザンギエフ選手)とのお答えが。その道を登りつめると、ふつうではなかなか判断できない境地があるようだ。さらに、「プロになってどう気持ちが変わりましたか?」との質問には、「プロゲーマーと言われるようになって、思ったよりも反響があって、気を引き締めないといけないな……と。プレイに反映させようと思いました」(板橋ザンギエフ選手)、「ゲームを楽しんでいるところは変わりませんが、勝ち負けよりも内容にこだわるようになりました。勝ち負けだけでは評価されないので、いいプレイをできるように心がけています」(ふ~ど選手)とのことだ。

 さらに、ホームにしているゲームセンターを聞かれたふたり。ふ~ど氏はゲームによってホームグラウンドが異なるようで、『スーパーストリートファイターIV』ならばタイトーステーション新宿南口、『ガンスリンガー ストラトス』ならば、サントロペ池袋店とのこと(ちなみに、『バーチャファイター』は家)。一方の板橋ザンギエフ選手は、板橋のニュートンで10年以上通っているらしい。ひとりで食事をしたくないときは、そこに行けば誰かしら仲間がいるのだとか……。なんかうらやましい。

 最後に行われたのは、希望者が参加してのトーナメント大会。優勝者への賞品は、“Razer Atrox Arcade Stick for Xbox 360 - Super Street Fighter IV AE Collector's Edition”で、さらに、参加者全員に賞品が用意されるという太っ腹なものに。やはり、勝負ともなると男の子の血が騒ぐもので、大会は白熱。さらに、トーナメントの後半では、取材で訪れていたアール選手が飛び入りで実況を担当して盛り上げにひと役買う……というヒトコマもあり、和気あいあいとしたうちに、イベントは終了したのでした。

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▲決勝戦はジュリ使いの方とルーファス使いの方との対戦に。終始安定した戦いぶりのジュリ使いの方が優勝。まだ発売されていなアーケードスティックをゲットした。
▲トーナメントに参加したみなさんで記念撮影。戦い終わって和気あいあいとしてしまうのも、こうした大会のいいところ。