E3に続いて、再び遊んじゃいましたー! プレゼンの模様もお届け

 2013年8月21日~25日(現地時間)、ドイツ・ケルンメッセにて欧州最大のゲームイベントgamescom 2013が開催中だ。

マルチプレイでは闘技場で共闘! 気分はまさにローマの闘士『Ryse: Son of Rome』プレイリポート【gamescom 2013】_02

 『Ryse: Son of Rome』は、妙に記者の琴線に触れるソフトだ。さすがに『ベン・ハー』世代というわけではないが、古代ローマにはアラフォー記者の心をくすぐる何かがあるのかもしれない。E3のプレイリポートでも触れたが(⇒記事はこちら)、『Ryse: Son of Rome』は古代ローマの闘士になった気分を味わえるアクションだ。もともとXbox 360向けに開発されていた本作は、Xbox Oneの発表とともに、同ハードにシフト。Xbox Oneのポテンシャルを図る絶好のタイトルとして期待値も高い1作だ。まずは、gamescomにあわせて公開された、最新の映像からお届けしよう。


 E3ではストーリーモードの一部を楽しめたが、gamescomで体験できたのは協力プレイ“グラディエーターモード”。プレイヤーはコロッセオ(闘技場)に投げ出され、襲いかかっている敵を倒していくことになる……というから、何とも古代ローマらしいシチュエーションではないか! ちなみに、協力プレイはふたりで行うことになり、あまり絡む要素はないものの、ふたりでいっしょに戦うということもあり、最後はちょっとした共闘気分を味わえる。試遊が終わったあと、現地の若者とがっちり握手を交わしてしまったのも、自然な心の流れと言えるだろう。

マルチプレイでは闘技場で共闘! 気分はまさにローマの闘士『Ryse: Son of Rome』プレイリポート【gamescom 2013】_05
マルチプレイでは闘技場で共闘! 気分はまさにローマの闘士『Ryse: Son of Rome』プレイリポート【gamescom 2013】_04
マルチプレイでは闘技場で共闘! 気分はまさにローマの闘士『Ryse: Son of Rome』プレイリポート【gamescom 2013】_03

 『Ryse: Son of Rome』の操作方法は極めてシンプル。攻撃(Xボタン)と防御(Yボタン)を組み合わせて、敵を屠っていく。アクセントを添えるのがBボタンによるフィニッシュ。敵に攻撃を続けていると、頭上に“スカル”が出現するので、タイミングにあわせてBボタンを押すと、演出効果が入り爽快なフィニッシュを決められるのだ。また、敵を倒すことでゲージが溜まり、右トリガを押すと特殊効果(フォーカスパワー)が発動。しばらくのあいだ敵を麻痺させられる。ちなみに、闘技場ということで、プレイヤーたちの戦いは、ローマの群衆に観戦されている。しょっぱい戦いぶりしていれば群衆の支持率は下がり、華麗な攻撃を決めれば群衆の興奮度もアップするといった仕掛けだ。古代ローマの闘士たるもの、群衆を失望させるような戦いはできないというわけだ。

 戦いは、続けざまに襲ってくる敵の“波”をかわしていくことで進行する。コロシアム内部は、床が開いたり、ファイヤートラップがあったり……と、油断がならない。で、中盤以降になると槍を使えるようになる。操作方法は、左トリガを押して槍を構え、Xボタンを押してエイミング。離すと放擲するというもの。一連の動作に少し時間がかかるために、近場の敵には不向きだが、遠くにいる敵に対しては大きな威力を発揮する。E3のときにも実感したが、“古代ローマの闘士になった”という成り切り感は相当なものだ。

マルチプレイでは闘技場で共闘! 気分はまさにローマの闘士『Ryse: Son of Rome』プレイリポート【gamescom 2013】_01
マルチプレイでは闘技場で共闘! 気分はまさにローマの闘士『Ryse: Son of Rome』プレイリポート【gamescom 2013】_06
マルチプレイでは闘技場で共闘! 気分はまさにローマの闘士『Ryse: Son of Rome』プレイリポート【gamescom 2013】_07

 さて、会期中に行われた、開発元であるCryrtekのデザイン・ディレクターであるPJ・エステベス氏らによる『Ryse: Son of Rome』のプレゼンでは、おもに主人公であるタイタスの攻撃方法やマルチプレイの詳細について語られた。それによると、“グラディエーターモード”では、最初にアポロやジュピター、マーズなどの神々のいずれかを選択するかによって、プレイの詳細が異なるようになるとのこと。また、マルチプレイで獲得できる経験+ゴールド(ゲーム内通貨)を使って、のちのち発売される“ブースターパック”(甲冑などが入っている)を購入できるようになる。こちらは、ふつうにお金を払うことでも購入可能。ただし、“ブースターパック”には順番があって、プレイが一定のレベルに達していないと購入できないらしい。

 さらに、詳細は語られなかったが、マルチプレイエディターも用意されているとのことなので、マップ作りの楽しさもありそうだ。

 というわけで、駆け足で見てきたが、記者としてはますます『Ryse: Son of Rome』が楽しみになってしまった次第。早いこと、国内における正式発売が決定してほしいところだが……。