気軽に作れて、奥深く楽しめる
2013年8月21日~25日(現地時間)、ドイツ・ケルンメッセにて欧州最大のゲームイベントgamescom 2013が開催中だ。会期中には、マイクロソフトによるXbox One、Xbox 360、PC向けソフト『Project Spark』のプレゼンが行われた。
正直に告白すると、E3で披露されたXbox One用ソフトの中でも、記者にとってあんまり興味がなかったのが『Project Spark』だ。「どんなゲームでも思うがままに作れます」という、『Project Spark』だが、その楽しさがピンとこなかったのだ。もちろん、欧米ではこの手のUGC(ユーザー生成コンテンツ)の人気が高いことはわかっているが、ものぐさ太郎の記者には、「どうやって楽しんだらいいのかしら……」というのが印象だった。
それが、「あれ? けっこうおもしろそうだな?」と感じたのは、gamescomでお披露目されたKinect対応のフィーチャーを見たとき。端的に言うと、主人公やモンスターの行動パターンおよび音声をKinectで取り込んでゲーム中で再現することができるのだ。つまり、「モンスターをこう動かしたい!」と思ったら、Kinectの前でアクションすればいいというわけ。なんて便利な! 実際のところ、プレゼンを担当したマイクロソフトスタジオのゼネラルマネージャ、デイブ・マッカーシー氏がノリノリでモンスターの演技をしているのを見ると、つい笑ってしまった。「これならぼくでもできるかも!」と思った次第。
ちなみに、なんとなく難しそうに感じられる『Project Spark』ではあるが、随所に間口を広げる試みが用意されている。“Crossroad”はそのひとつで、エグゼクティブプロデューサーのサックス・パーソン氏いわく「いわばクイックゲームメーカーと呼べるもので、ゲームの環境やキャラクター、ストーリーがすでにある程度できあがっている状態です」とのこと。もちろん、ほかのプレイヤーが作ったゲームを自己流にアレンジして楽しむ……といったことも可能。超初心者から上級者まで、それこそ幅広い層で楽しめるのが『Project Spark』のようだ。「まずは気軽に遊べて、触れば触るほどさらに楽しめるゲームになっているんだろうな」と、印象ががらりと変わった、『Project Spark』でした。
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( 『Project Spark』は、どんなゲームも思うままに作れる“クリエイター魂”を刺激される一作!)