こだわり抜いた舞台演出がスゴイ!
2013年9月5日にソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジアより発売予定のアクションゲーム『パペッティア』。本記事では、発売まで1ヵ月を切った本作の最新情報をお届けしていく。(※本記事の内容は、週刊ファミ通2013年8月15日22日29日合併号(8月1日発売)に掲載されたものです)。
人形にされてしまった少年クウタロウが、月の世界で大冒険をくり広げるアクションゲーム『パペッティア』。本作の最大の魅力は、人形劇風の演出にあるぞ。たとえば、登場キャラクターは、まるで人が操っている人形のように動く。それは、ときには繊細だったり、ときにはコミカルだったり。また、場面転換のシーンでは、セットの早変わりを観ているかのように、舞台上に瞬時に物が組み立てられていくのだ。今回は、そんなこだわりの演出について紹介します。
ナレーションと観客が物語を盛り上げる
臨場感溢れる舞台セットとエフェクト
開発者が語る『パペッティア』の舞台裏――ライティングのこだわり
本作の舞台演出へのこだわりを、『SIREN(サイレン)』シリーズでリード背景デザイナーとして携わり、『パペッティア』では、リードライティングアーティストを務めている、SCEワールドワイド・スタジオ(JAPANスタジオ)シニアアーティスト・小宮進吾氏に聞いた。
『パペッティア』では、“舞台らしく独創的で驚きに満ちたゲーム体験”をコンセプトに、ライティングの設定を行いました。そのための具体的な方法として、大きく3つの項目が挙げられます。ひとつ目が、ダイナミックな光源の変化。実際の舞台やコンサートでも同様ですが、時間の経過とともに、光源の色や強さ、方向などがめまぐるしく変化します。それを表現したいと思いました。
ふたつ目が、演出意図を持った光源の配置です。たとえば、晴れた日の公園で芝生の上にキャラクターが立っていた場合、現実の世界では太陽の光が芝生に跳ね返りキャラクターには緑色の光が当たるのですが、本作ではそこに演出意図を持った光源を加えています。キャラクターが怒っていれば赤い光を当てる、悲しい気持ちであれば周囲を暗くして青いスポットライトを当てるなど、キャラクターの心情やステージの状況によって、大胆
に光源を変化させているんです。
最後が、光源の数です。舞台らしい画面を表現するためは、本作のためだけに制作された強力なライティングシステムを使って数多くの光源を配置し、繊細なグラデーションやトーンを表現することが必要不可欠でした。たとえば晴れた日のライティングでも、太陽にあたる光源をひとつだけ配置して、すぐに完成とは決してならず、もっと緻密で繊細な調整が求められました。コンセプトアート、CGモデル、アニメーション制作など、あらゆる工程を経て、最終的にライティングパートにデータがきます。その時点ですでに多くの驚きがあり、ワクワクするようなシーンばかりですが、そこにライティングを加えることで、その魅力をさらに引き出すことができたと思っています。 めまぐるしく変化するステージ構成、シチュエーション、そしてライティングを、ぜひユーザーの皆さんにお楽しみいただければと思います!(小宮氏)
ヘッド図鑑
クウタロウが身につけられるヘッドは、なんと100種類もある。それぞれに固有の動作が用意されていて、方向キーの下を押すとヘッドアクションが行えるぞ。
『パペッティア』ダウンロードコンテンツ リハーサル版が配信中
気になった人はこちらをプレイしてみよう!
対応機種:プレイステーション3
配信日:配信中
価格:無料
CERO:A(全年齢対象)
備考:ダウンロードにはPlayStation Networkへの接続が必須となります
(c)Sony Computer Entertainment Inc.
※画面は開発中のものです。