ゲーム発売から3ヵ月……満を持してのオンリーイベント

 2013年6月30日、埼玉県の川口総合文化センター・リリアにて、コーエーテクモゲームスのプレイステーション・ポータブル用ソフト『下天の華』(2013年3月28日発売)のオンリーイベント“下天の華 蛍見の宴”が行われた。

 “蛍見の宴”は、ゲームの物語の中で、主人公“ほたる”と武将たちが参加する催し。今回のイベントは、この“蛍見の宴”をモチーフにしており、ステージには蛍を模したライトが飾られた。また、浴衣を着て参加するファンの姿も多く見られた。

キャスト勢ぞろい! 新作発表も行われた“下天の華 蛍見の宴”リポート_01
キャスト勢ぞろい! 新作発表も行われた“下天の華 蛍見の宴”リポート_02
▲物販コーナーも充実していた。

 このイベントリポートでは、昼公演の模様をお届けする。ゲームのネタバレとなる内容が含まれているため、『下天の華』をまだプレイしていない人は注意してほしい。

■出演者
織田信長役 松風雅也
明智光秀役 野島健児
羽柴秀吉役 森久保祥太郎
徳川家康役 小野賢章
森 蘭丸役 島崎信長
百地尚光役 檜山修之
織田信行役 岡本寛志
アンフィニ(Sori、ユーキ、Kan)

※島崎信長さんの“崎”の漢字は、正しくは、山へんに立奇です。

■プロローグドラマ
出演:松風雅也(織田信長)、野島健児(明智光秀)

 夜中に語らう信長と光秀。信長は“蛍見の宴”を開催することを思いつく。

■オープニング
出演:松風雅也(織田信長)、野島健児(明智光秀)、森久保祥太郎(羽柴秀吉)、小野賢章(徳川家康)、島崎信長(森蘭丸)、檜山修之(百地尚光)、岡本寛志(織田信行)

 ゲームのオープニングテーマ「下天の華 ~Amor」が流れ、キャスト7人が揃って登場。それぞれが演じるキャラクターとして、“ほたる”(会場を訪れたファン)たちに歓迎のあいさつを行い、会場からは大きな歓声が上がった。

キャスト勢ぞろい! 新作発表も行われた“下天の華 蛍見の宴”リポート_04

■ドラマ“蛍の灯火、夢の篝火 前編”
出演:松風雅也(織田信長)、野島健児(明智光秀)、森久保祥太郎(羽柴秀吉)、小野賢章(徳川家康)、島崎信長(森蘭丸)、檜山修之(百地尚光)、岡本寛志(織田信行)

 夜、城に潜む百地の気配に気づいた光秀。光秀は百地を捕らえるべく武器を取るが、百地は隙をついて煙玉で脱出した。

 一方、ほかの武将たちは、ほたるを伴って琵琶湖に来ていた。琵琶湖の蛍を見ながら、信長の発案で、武将たちは句を読むことに。信行は凪いでいた“風”について、秀吉は“お姫さん”への想いを題材に句を披露。秀吉のストレートすぎる句に、ファンはもちろん、キャスト陣も大いに笑っていた。

 続いて、信長の足もとにいたカエルを題に、蘭丸が句を詠むことに。カエルが苦手な蘭丸は、句を詠みながら“われかえる”と帰ろうとするも、信長に阻まれてしまった。一方、「つやつやで宝石のよう」とカエルを愛でていた家康は、「うぐいす餅のようだ」とカエルへの愛(?)を表現した。

 信長の壮大な夢について語り合い、結束を深めた一行は、「そろそろ光秀に怒られる」と城に戻る。その後、林の中で百地と密会し、百地と光秀が接触したことを知らされた信行の耳には、風の音が響いていた。

■ライブ
「燃ゆるが如く」
歌:松風雅也(織田信長)

「希望の光輝」
歌:岡本寛志(織田信行)

「幸せ日和」
歌:小野賢章(徳川家康)

■バラエティコーナー“師匠の変化入門!”
出演:松風雅也、野島健児、森久保祥太郎、小野賢章、島崎信長、檜山修之、岡本寛志

 “師匠”こと百地を演じている、檜山が司会を務めるコーナー。檜山が出すお題(シチュエーション)に従い、“どんなものに変化すべきか”をキャスト陣が考え、絵で表現するというコーナーだ。

 最初のお題は“茶室でかくれんぼ”。とくに身を隠せる場所がない茶室で、何に変化するのか? 発想力と絵心が試されるこのコーナーで、キャストたちが考えたものは……以下の通り。

 小野……楕円に顔を描いたイラスト。その答えは、なんと“石”。檜山は「どっかのゆるキャラでしょ」とバッサリ。
 松風……自信満々の松風が描いたイラストは、地蔵のような顔。答えはなんと“利休”。
 森久保……奇しくも、森久保の答えも“利休”。服を着ていて、松風よりは利休らしいイラストだった。
 岡本……“地蔵”。松風の描いた利休に似ていたため、「これ、利休じゃないよね?」と突っ込まれていた。
 島崎……ガチで勝ちにいったという島崎。“ノミ”を絵で表現した。
 野島……トリを飾った野島は“畳”のイラストを披露。

 続くお題は、“大切な人への誕生日プレゼントの箱の中に、変化して潜み、相手を驚かす”というもの。各キャストの答えは以下の通り。

 岡本……バースデーケーキ。岡本は「本当に思いつかなかったんです」と釈明した。
 野島……畳に続いて四角いものつながり、と“現金”を描いた野島。檜山は「生々しい」とコメント。
 松風……王道の“指輪”。“PSP”という案もあったが、「みんな、もう持ってると思って……」と松風。
 小野……石のイラストがまさかの再登場。「石と思ったら、じつは僕」というシチュエーションを表した。
 森久保……箱の中に、“利休”が入っているイラストを描いた森久保。小野の答えを見てひらめいたらしく、「カンニングだろう」と突っ込まれていた。
 島崎……ハートマークの“愛”。変化なんかしないで、愛を伝えたほうがいい! とお題を否定した。

 優勝者は、ゆるキャラのような石を生みだした小野に、満場一致で決定。小野にはおまんじゅうが進呈され、檜山は「間違っても、人の口につっこんじゃだめですよ」(劇中、光秀がほたるの口におまんじゅうを突っ込むシーンがある)とコメントし、会場を沸かせた。

■告知コーナー
出演:松風雅也、野島健児、森久保祥太郎、小野賢章、島崎信長、檜山修之、岡本寛志、アンフィニ

 バラエティコーナーのつぎは、お待ちかねの告知コーナー。ここでなんと、『下天の華』に続く新作、プレイステーション・ポータブル用ソフト『下天の華 夢灯り』の制作が決定したことが、松風の口から語られた。

 前作同様、“信長の野望”30周年タイトルとして制作が進められており、1作目のリメイクでもミニゲーム集でもなく、新たなストーリーが展開するとのこと。“本能寺”の後の物語が描かれるというが……!? さらに、新キャラクターも登場するようだ。

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■ライブ
「everlasting ties ~永遠の物語~」
「WILD SURVIVOR」
歌:アンフィニ(Sori、ユーキ、Kan)

■ドラマ“蛍の灯火、夢の篝火 後編”
出演:松風雅也(織田信長)、野島健児(明智光秀)、森久保祥太郎(羽柴秀吉)、小野賢章(徳川家康)、島崎信長(森蘭丸)、檜山修之(百地尚光)、岡本寛志(織田信行)

 後編の舞台は、本能寺。炎に包まれた本能寺で、信長、家康、蘭丸は絶体絶命の状況に陥る。信長は、家康と蘭丸を逃がし、首謀者である信行と対峙しようとするも、家康と蘭丸は信長のそばを離れることを拒否する。

 そこに、ほたるから信長の危機を知らされた秀吉と光秀が登場。信長を守らんとするが、信行の結末を見届けようとする百地が立ちはだかる。信長と信行はついに刃を交え、信行は「風が止まない」と悲痛な叫びをあげる。

 全員が揃った本能寺。おのおのの決意を口にした武将たちの行方は……。

キャスト勢ぞろい! 新作発表も行われた“下天の華 蛍見の宴”リポート_03

■ライブ
「永久に誓う」
歌:島崎信長(森蘭丸)

「秘密の唇」
歌:野島健児(明智光秀)

「忘れえぬ面影」
歌:檜山修之(百地尚光)

「恋ノ文」
歌:森久保祥太郎(羽柴秀吉)

■エンディング~アンコール
出演:松風雅也(織田信長)、野島健児(明智光秀)、森久保祥太郎(羽柴秀吉)、小野賢章(徳川家康)、島崎信長(森蘭丸)、檜山修之(百地尚光)、岡本寛志(織田信行)、アンフィニ

 武将たちから、ほたるへの送別の言葉が贈られ、蛍見の宴はついにクライマックスへ。アンコールは、このオンリーイベントのために作られた歌「光射す未来へ」をキャスト全員で歌うというもの。イベント公式サイトでは、この歌の振り付けが先んじて公開されていた。また、公式サイトを見逃したという人のため、アンフィニによる振り付け解説も行われ、ファンは皆、この歌でバッチリ踊れるように。キャストとファンが一体となったアンコールは、幕引きにふさわしい盛り上がりだった。

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撮影/大山雅夫