013年6月23日、東京のクラブ セガ 秋葉原 新館にて、セガのアーケードゲーム『初音ミク Project DIVA Arcade』の3周年を祝う記念イベントが行われた。

●アケミクさん、ハッピーバースデー!

 2013年6月23日、東京のクラブ セガ 秋葉原 新館にて、セガのアーケードゲーム『初音ミク Project DIVA Arcade』の3周年を祝う記念イベントが行われた。

 クラブ セガ 秋葉原 新館には、14台もの『初音ミク Project DIVA Arcade』筐体が並び、ゲームをプレイした人には“3周年記念ステッカー”がプレゼントされた。

▲記念イラストをあしらった“3周年記念ステッカー”。
▲クラブ セガ 秋葉原 新館には、豪華クリエイターの色紙もある。

 また、数々の貴重な品がプレゼントされる“グッズ抽選会”や、実装前のモジュールが見られる“モジュールパネル展示”も行われ、会場は始終賑わいを見せていた。

▲非売品のレアグッズや、机からはみ出すほどの特大ポスターなどが多数揃えられた抽選会場。
▲抽選会の特賞は、声優の藤田咲・下田麻美・浅川悠のサイン入りブック! こちらのサイン入り「初音ミク -Project DIVA- f & F メモリアルファンブック」は、プレイヤー“リミテッド”さんが見事ゲットしていた。
▲クラブ セガ 秋葉原 新館のいたるところに展示されていたモジュールパネル。
▲開発スタッフへのメッセージを投稿できるコーナーも。
▲初音ミク関連のプライズがずらり。
▲『初音ミク Project DIVA Arcade』デザインバージョンのAimeカードは好評販売中。
▲壁際に貼られていた“お客様アンケート”をふと見ると……こちらを見つめてくる方々がいました。

 イベント終了間際のサプライズとして行われたのは、『初音ミク Project DIVA Arcade』のプロデューサーを務める、大崎誠(おおさき まこと)氏によるトークショー。大崎氏は、会場に集まったファン(中には大阪や愛知から来たファンも!)に感謝の意を表し、ファンは大きな拍手を大崎氏に送った。

▲企画発足時は、セガ内部で「本当にヒットするの?」と疑問視する声が挙がっていたという本作だが、ロケテストの好評を受け、社内のムードは一転、ポジティブに。その後、勢いで進んでいくうちに、「気づけば3年経っていた」とか。本作は、これまで大崎氏が手掛けてきたタイトル(『バーチャファイター』シリーズなど)に比べ、女性のユーザーが多くなると予想されたため、難易度の調整にはかなりの気を遣ったという。親子でプレイしている姿を見ると泣ける、と大崎氏は語った。
▲開発スタッフで記念撮影。4年目にも期待しています!

●大崎誠プロデューサーにインタビュー!

セガ
大崎 誠氏

――3周年を迎えた、いまのお気持ちを教えてください。
大崎 いや~、本当に、ここまで続くとは……驚きですね。これも、老若男女を問わぬ、皆さんの熱いご支援のおかげだと思っています。

――1周年のときも、イベントを行われましたよね。
大崎 そうですね。1周年のときもイベントを行って、なぜか2周年ではやらなくって(笑)。1周年のとき、「またイベントができたらいいな」と思っていたので、再び開催できたのでよかったです。つぎの1年は、『初音ミク Project DIVA Arcade Future Tone』もあることですし、またイベントを開催したいですね。

――今日は14台もの筐体が並んで、壮観でしたね。
大崎 改装中の池袋GiGOさんや、周りの店舗から集めました。

――イベントを終えてのご感想を教えてください。
大崎 「こんなに人がくるんだ!」と本当に驚きました。ゲームって、やはりリリースされたときが盛り上がりのピークだと思うのですが、3周年のイベントに、多くの方が来てくださって。遠方から来てくださる方もいて、本当にありがたいなぁ、と思いました。

――日本だけでなく、世界でもミクさんが人気になった理由について、大崎さんはどのようにお考えですか?
大崎 曲を作っているのも、踊ってみるのも、歌ってみるのも、一般のユーザーだということが、海外にも伝わったことが大きいのではないかと、個人的に思います。日本で流行したCGM(Consumer Generated Media、消費者が生み出すメディア)のようなものが、海外でも「私もやってみたい、作りたい」と受け入れられたんだ、と。それから、多少はうちのスタッフが手掛けたライブが貢献していたらいいな、と思っています(笑)。

――『初音ミク Project DIVA Arcade』を企画したとき、ゲームが多方面に広がっていくことは想定されていたんですか?
大崎 いいえ、ぜんっぜんないです。企画の発端を詳しくいいますと……PSPで『初音ミク -プロジェクト ディーヴァ-』が発売されて、エディット動画が投稿され始めたのを見て、「これは!」と思ったんです。絵や歌を作るのは難度が高いですが、エディットは根性があればできます。投稿された動画を見て、「楽曲募集コンテストと、エディット募集コンテストをやりたいなあ。それなら、アーケードかなあ」と思って、『初音ミク Project DIVA Arcade』の企画をスタートさせたんです。そして、2研(※大崎氏らが所属する“第二研究開発本部”のこと。以前の名称は“第2ソフトウェア研究開発部”、通称AM2研)がやるなら、コンシューマーゲームを移植するだけじゃつまらないよね、と思い、マジで取り組んだんです。最初、ミクの顔はとても怖かったので、女優ライトをあてたりして。髪の表現については、『バーチャファイター』でサラや葵の髪を動かしていましたし、服の動きも、葵の振袖ができたぐらいだから、できるだろう、と。“CGM文化”と“2研のテクノロジー”を意識して作っていったんですよね。……でも、これも後付けの理由で、はっきり言って勢いで作りました(笑)。だって、企画したのは『初音ミク -プロジェクト ディーヴァ-』が出てから(2009年7月)で、ロケテストは2010年1月ですよ。いろいろありえないです(笑)。でも、プログラマーを始め、みんなノリノリでやっていました。前にもお話ししたことがありますが、『バーチャ』チームで動画を作ってアップしたことがあるんです。「(自分たちは)プロのはずなのに、全然再生数が伸びない(笑)」なんて話をしていたら、ミクの仕事をすることになって、みんなどんどんハマっていきましたね。本当に、勢いとノリでここまで来ました。

――『初音ミク Project DIVA Arcade』の今後の展開について、教えていただけますか?
大崎 トークショーでもお話ししましたが、“ちゃんと入れるべき曲を入れる”、“動画が人気というわけではないけれど、音楽としていい曲を入れる”、“『プロジェクト ミライ』の曲を入れる”という流れを崩さずに続けていきます。それから、『初音ミク Project DIVA Arcade Future Tone』も作っていきます。最終的な目標は、ボーカロイドの“MTV”のような存在になること。すばらしい曲とPV、ちゃんと遊べて楽しい。もちろん、遊びは進化させていきます。“曲をアーカイブする”というのは、ゲーム会社でなければやりづらいことだと思いますので。今後どんな曲を追加するかは言えませんが、「Rosary Pale」が来た、となれば、つぎの曲が想像できる方もいるのではないかと。「Rosary Pale」は、2010年のころから、入れたいと思っていたんですよ!皆さんの「この曲が欲しい!」という声は、ちゃんと届いていますので、ご安心ください。

――大崎さんのチームは、ニンテンドー3DS用ソフト『初音ミク Project mirai 2(仮題)』も手掛けられていますね。
大崎 『初音ミク Project mirai 2(仮題)』は、最強Vジャンプフェスタ 2013に出展します。「1/6 -out of the gravity-」と、未発表の曲が遊べます。この体験版で、ミライ2のノリがなんとなくわかっていただけるのではないかと。いま出ている情報って、ミライ2のほんの一部でしかないんです。おそろしい仕様がたくさん入っているんですよ、「マジでやるの!?」と思うくらいの(笑)。前作でご評価いただいた、「ほんわかしたいい曲を選ぶよね」というポイントは踏襲しつつ、ノリがいい曲なども入れていきますし、遊びの要素もすごくたくさんあるので。前作とぜんぜん違いますよ。マイルームも……ルームどころの騒ぎじゃないですから。ご期待ください。

――アーケードでも、コンシューマーでも、今後の展開に期待しています。
大崎 これからも応援をよろしくお願いします。