武将たちが戦い、舞い踊る絢爛豪華な『戦国BASARA』
カプコンの『戦国BASARA』シリーズ初のミュージカルとなる、宝塚歌劇花組公演 ミュージカル・ロマン『「戦国BASARA」-真田幸村編-』が、2013年6月15日(土)~7月1日(月)、東京・東急シアターオーブにて開演となる。6月14日(金)、同会場にて関係者向けのゲネプロ(公開リハーサル)公演が開催されたので、その模様をお届け。
カプコンと宝塚歌劇のコラボレーションとしては、『逆転裁判』に続く2作目となる本公演。宝塚歌劇『逆転裁判』シリーズでも演出を担当していた鈴木圭氏が脚本・演出を担当している。ちなみに東急シアターオーブでの宝塚歌劇公演は初である。

<出演者>(順不同・敬称略)
蘭寿 とむ(真田幸村 役)
蘭乃 はな(いのり 役)
明日海 りお(上杉謙信 役)
高翔 みず希(山本勘助 役)
華形 ひかる(武田信玄 役)
春風 弥里(伊達政宗 役)
月央 和沙(真田昌幸 役)
望海 風斗(猿飛佐助 役)
芽吹 幸奈(夢 役)
鳳 真由(宇佐美定満 役)
大河 凜(直江兼続 役)
桜咲 彩花(かすが 役)


ネタバレになってしまうため、詳細は割愛させていただくが、物語は武田軍の若き虎・真田幸村を主人公として展開。幸村がお館様と慕う武田信玄と、武田軍と相対する上杉謙信が、川中島で幾度となく熾烈な争いをくり広げている最中、そこに挑んでいく葛藤や生き様など、幸村が成長する姿が描かれている。
幸村のライバル・伊達政宗や、真田軍の忍び頭・猿飛佐助、謙信の“うつくしきつるぎ”・かすが、上杉軍の直江兼続に加え、オリジナルキャラクターとしては、ヒロイン役に幸村が命を救った少女・いのり、武田軍の参謀・山本勘助、幸村の父・真田昌幸、上杉軍の宇佐美定満、そして幸村の夢の中に現れる象徴的な人物・夢が登場。
信玄が治める甲斐の国に住む人々や、いのりと幸村との淡いラブロマンス、回想での昌幸と幼い幸村との修行シーンなど、ゲームではあまり見られない、戦い以外の姿が多く描かれていたのが印象的だった。
ゲームではおなじみの、謙信とかすがの背景に薔薇が飛び交う美麗なシーンも見事に再現。天井近くから床まである可動式の巨大モニター一面に薔薇が映し出され、謙信とかすがが身を寄せ合うと、観客からは少しの笑いとため息がこぼれていた。また、こちらもゲームではおなじみの直江兼続の“無敵”ネタも仕込まれており、観客の笑いを誘っていた。
戦いの場面では、それぞれに武器を振るい本格的な殺陣を披露。幸村対政宗や、佐助対かすがのような1対1のものから、真田隊対上杉軍といった大人数の派手なものまで多彩な戦の数々に、観客は目を奪われていた。
宝塚歌劇ならではのミュージカル要素もたっぷり。ゲームで使用されている楽曲に歌詞を乗せたものを幸村が客席に降りて熱唱したほか、いのりや謙信、佐助もソロで歌うなど、本公演オリジナルのものが数多く披露された。また、ゲームで使用されている楽曲の編曲バージョンが多く流れ、ファンならば思わずニヤリとしてしまうこと間違いなし。アップテンポでダンサブルな曲から、しっとりとしたバラードまで、武将たちのさまざまな演技は大いに観客を魅了していた。




















