●表情の演技を取り込み、より深い物語を表現

 2013年6月7日、KONAMIは、同社特設サイトにて、E3に先駆けて主要タイトルを紹介する”KONAMI Pre-E3 Show”を配信した。
 その中で、FOX Engineで開発中の『メタルギア』シリーズ最新作『METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN』の主人公スネークをキーファー・サザーランドが演じることが発表された。

 本作のパートで小島秀夫監督は、まずテーマを“Race(人種)”や“復讐”であると発表。そういったダークなテーマのもと、抑えたトーンでフォトリアリスティックに物語を描くために、言葉だけでなく表情の微細な変化なども含めた演技が必要となり、ハリウッドで収録するフェイシャル・キャプチャー(顔の演技をデジタル収録すること)をベースとした制作プロセスを選択しているという。

 舞台となるのは1984年、スネークは49歳になっており、当然、演技にも歳相応の物が求められる。そこで映画プロデューサーのAvi Arad氏(同氏は実写映画化も進めている)から推薦されたのが、人気テレビドラマシリーズ「24 -TWENTY FOUR-」の主人公ジャック・バウアーでお馴染みの俳優キーファー・サザーランドというわけだ。

 確かにスネークもジャック・バウアーも、緊迫した状況をくぐり抜けて世界を救ってきたワールドクラスの渋い男。まさにジャストなチョイスと言えるだろう。ちなみにキーファー・サザーランドはフェイシャル・キャプチャーをすでに行なっており、さまざまな表情を収録しているそう。動画では、キーファー・サザーランドの演技に3DCGのスネークがシンクしている様子も示された。

 また、物語への深みという点においてどういう影響を与えるかという説明も小島監督からなされており、これまでであれば「カズ、大丈夫か?」とセリフで感情も説明していたところ、今回は「カズ?」というセリフと表情の演技だけで、言外に含まれた彼の心情を物語るようになっているそう。
 フォトリアリスティックなオープンワールド世界で、ハリウッドスターを使ったかつてなく深いストーリーテリングが見られるだろう本作、まさに『MGS』の次世代、新たなステージが見られそうだ。

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