『メガテン』ならではの爽快感と緊張感

 アトラスが2013年5月23日に発売予定のRPG『真・女神転生IV』が、フェスイベント“ニコニコ超会議2”にて初めてプレイアブル出展された。当記事では、サンプル版(製品版とほぼ同内容)もプレイ済みの週刊ファミ通編集者・川島ケイジが、体験版の内容をリポートしていく。製品版でも同様に楽しめる、体験版の要注目ポイントは……?


『真・女神転生IV』体験版でわかる、製品版のお楽しみ【ニコニコ超会議2】_01

 本作『真・女神転生IV』は、中世ヨーロッパを彷彿させる“東のミカド国”と、現代の東京を舞台に、悪魔を使役する“サムライ”となった主人公(プレイヤー)たちが戦うRPGだ。体験版の舞台は“新宿”だが、主人公たちが東のミカド国から東京へと足を踏み入れる経緯は、重大なネタバレになるので当然明かされていない。体験版を始めると、クエスト“コープスどもを殺りやがれ”を引き受けて、さっそく悪魔がはびこる新宿を探索することになる。屍鬼・コープスはどこだ!?

『真・女神転生IV』体験版でわかる、製品版のお楽しみ【ニコニコ超会議2】_02
『真・女神転生IV』体験版でわかる、製品版のお楽しみ【ニコニコ超会議2】_03
※当記事の画面写真はすべてサンプル版のものです。

 ちょっと歩くと、すぐに悪魔シンボルが現れたので、ぶっ叩いて先制攻撃。主人公は4属性──火炎、氷結、電撃、衝撃の各攻撃スキルをすでに持っており、味方全体のHPを回復するスキルまで習得済み。さらに、仲間(仲魔)たちも頼もしい面々が揃っているうえに、敵の弱点が攻撃実行前にわかる(敵にカーソルを合わせると、“!”マークが表示される)ため、よほど油断しないかぎりは、通常バトルでゲームオーバーになることはないだろう。敵の弱点を突けば大ダメージを与えられつつ、味方の行動回数を増やせるので、敵を圧倒する爽快感が味わえる。

 ただし、肝に銘じておくべきは、こうした爽快感を得るためには相応の努力が本来必要であるということ。製品版では、物語の開始当初は当然ながら仲魔がおらず、主人公のスキルも充実していない。敵の弱点も最初はわからない。襲い来る悪魔たちとの戦いや交渉を重ねて、味方の数と力を増強していかないと、無事に東京を訪れることすら叶わないのだ。もちろん、体験版における強さや気持ちよさは、製品版でも到達できるものなので、苦難を乗り越えた先に必ずや実りがあるということを知っておいてほしい。

 体験版では、仲魔のレベルアップや進化(ハイレベルアップ)、習得したスキルを主人公に授けてくれる“ウィスパーイベント”、仲魔どうしを組み合わせて新たな悪魔を作る“悪魔合体”など、戦力アップに関わる各種システムも、製品版と同じように楽しめた。敵が手強いからこそ戦力アップを図りたくなり、戦力アップの自由度や奥深さがあるからこそバトルもいっそう楽しくなる……そんな相乗効果で、遊び始めたらきっと夢中になれるハズ!

『真・女神転生IV』体験版でわかる、製品版のお楽しみ【ニコニコ超会議2】_04
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▲敵の弱点を突くなどしたキャラクターは、時折“ニヤリ”として攻撃力や命中率が大きくアップ。敵にニヤリとされてしまったときは要注意。

 クエスト“コープスどもを殺りやがれ”は、一定数のコープスを探して退治し、さらにボス級の悪魔“幽鬼 デュラハン”を倒せば達成目前となる。通常バトルでは敵に連勝できたという人も、ボス戦では油断禁物。下手をすると、主人公が早々にやられて、残された仲魔たちが必死に戦う……という、筆者が陥った事態になりかねない(苦笑)。そんな緊張感も『メガテン』らしい魅力ではあるが。ボス戦に絡むイベント会話では、「人外ハンター」「タヤマ」「悪魔と共生できるルール」といった、気になるキーワードが出てくるので、そちらもぜひお見逃しなく。

 “ニコニコ超会議2”には行けなかったという人も、5月以降、本作の店頭体験会が開催されるようなので、詳しくは公式サイトでチェックしてみよう。週刊ファミ通の最新号(2013年4月25日発売)では、サンプル版のプレイ・インプレッションと、アトラスの山井一千ディレクターへのインタビューも掲載しているので、あわせて読んでほしい!

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※画面は開発中のものです。
※ニンテンドー3DSの3D映像は、同本体でしか見ることができません。画面写真は2D表示のものです。