最新シングルだけでなく、お茶大使の仕事も聞きます!

 『薄桜鬼』シリーズのテーマソングなどを始め、数々の楽曲を送り出してきたシンガーソングライターの吉岡亜衣加。彼女の12thシングルとなる、『夢待ちの季節』が2013年4月17日に発売される。表題曲の『夢待ちの季節』は、iOS&Android 用アプリ『薄桜鬼 懐古録』のオープニングテーマで、カップリングの『虹織る調べ』は同作のエンディングテーマとなっている。今回、そんな12thシングルのリリースを控える吉岡亜衣加にインタビューを決行。最新シングルはもちろんのこと、2013年6月に行われるコンサートについてもうかがった。また、最近彼女のファンになったという初心者のために、オススメのCDから“お茶大使”の話まで、さまざまな話題にも言及。以前からのファンはもちろんのこと、最近知ったという人も要チェックの内容だ。

最新シングルからお茶大使まで、吉岡亜衣加の魅力を凝縮したインタビュー!_01

■夢待ちの季節
発売日:2013年4月17日発売予定
価格:1260円[税込]
【収録曲】
01. 夢待ちの季節 (iOS&Android 用アプリ「薄桜鬼 懐古録」オープニングテーマ)
02. 虹織る調べ (iOS&Android 用アプリ「薄桜鬼 懐古録」エンディングテーマ)
03. 夢待ちの季節 (Instrumental)
04. 虹織る調べ (Instrumental)
05. 夢ノ浮舟 -LIVE ver.- (『吉岡亜衣加コンサート in 日本青年館 2012 ~薄桜鬼 歌響の宴~』より)

隊士の四季の思い出を歌った『夢待ちの季節』

最新シングルからお茶大使まで、吉岡亜衣加の魅力を凝縮したインタビュー!_04

――まずは最新シングルからお話をうかがいます。新曲『夢待ちの季節』は、どんな曲ででしょう?
吉岡亜衣加(以下、吉岡) 仲間と過ごした思い出、回想にひたりながら、四季それぞれの季節を感じている、そんな曲になっています。オープニング曲にしては、ゆったりしたバラードタイプのメロディーですね。

――この曲をどんなときに聴いてほしいですか?
吉岡 歌詞の中に4つの季節が盛り込まれているんですね。とくに、個人的には春を表す“花の浮橋”という歌詞の部分がとても好きなので、皆さんもここに注目して聴いていただきたいですね。じつは、最初“花の浮橋”という言葉の意味がわからなくて(笑)。

――あまり聞かない言葉ですよね。どんな意味なんですか?
吉岡 歌詞カードにも、“流れ着いた花びらが敷き詰められた様子を、浮き橋に見立てたもの”という注釈があるんですが、桜などの花びらが散って、近くにある小川に敷き詰められて橋のようになっている状態のことなんです。私も、「これ見たことある! わかるわかる!」って思って。すごいステキな言葉ですよね。いま春ですし(インタビューは、2013年4月上旬に行われた)、この春らしい感じを味わいながら聴いてほしいですね。

――のんびりとお花見をするときにも合いそうな曲ですね。
吉岡 そうですね。関東は、今年の桜は散ってしまうのが早かったですが、これから咲く地域の方などはぜひお花見中に聴いてほしいですね。

――そして、もうひとつの曲『虹織る調べ』は、どんな曲でしょう?
吉岡 こちらは、戦いなどの辛いことが終わって、絆を確かめながら希望を抱いているというテーマの曲になります。

――“虹織る調べ”とは、どういう意味を持っているのでしょう?
吉岡 “雨”って、そんなに明るいイメージがないですよね。今回の曲では、“雨”を『薄桜鬼』の中での戦いに見立てて、雨があがった後の虹ということで、戦いが終わった後を表現しているんだと感じています。曲調としては、ゆったりしていますが、サビの部分で雄大になっていくのが特徴ですね。

――『夢待ちの季節』も『虹織る調べ』もライブで聴き入ってしまいそうな曲ですが、(2013年)6月のコンサートで歌う予定はありますか?
吉岡 まだ詳しくは言えないんですが、新曲なので歌いたいと思っています!

――期待している人も多そうですね! 3曲目には、『夢ノ浮舟 -LIVE ver.-』が入っています。『夢ノ浮舟』は人気の高い曲だと思いますが、ライブバージョンをご自身で聴いてみていかがですか?
吉岡 この曲を歌ったのが、ライブのラストに向けて盛り上がっているところだったんです。それもあって、お客さんの声が入っていて、私も気持ちが盛り上がってワクワクしながら歌っているところなので、ライブ感がたっぷり出ているんじゃないかなと思います。

――このライブが行われた、2012年6月の日本青年館での初ライブはいかがでしたか?
吉岡 広いホールでワンマンライブをやるのは初めてだったので、「どんな風になるのかな……」って最初は緊張していたんです。でも、いざステージに立ってみると、だんだん居心地がよくなってきて。ペンライトも私の好きな緑とピンクをグッズで販売していたので、ファンの皆さんが振ってくれるのを見て「好きな色だらけだー! キラキラしてるー!」って喜んでました(笑)。激しい曲もバラードもたっぷり歌えて、本当にいろいろなことができたなーって思います。

――日本青年館は歴史のあるホールですが、立ってみた感想は?
吉岡 始まるまでは本当にドキドキしていましたね。でも、いつも初めての会場では、リハーサルのときに端の席や奥の席からステージがどう見えるかをチェックしていまして、日本青年館でも同じことをしたんですね。そうしたら、「いちばんうしろでもハッキリ見えるんだなー」ってことがわかって。それがあったので、歌っているときも、「奥の人たちが観てくれているんだろうな。ちゃんと届けなきゃ!」と思いながら、歌えました。あと、ライブハウスよりも、スタッフさんが多いので、改めてスタッフさんのありがたみを知りましたね。

――ライブではどう見えるかを意識しながら歌われるんですね。
吉岡 そうですね。お客さんひとりひとりの視線としてどう見えるのかを確かめるために、ひとつずつ座席に座ったりして、座り心地も確かめて(笑)。

――座り心地まで(笑)! 日本青年館の座席は、いかがでした?
吉岡 私、緑の座席って初めてだったので、ちょっと珍しかったですねー。座席にも歴史を感じました。でも、並びも見やすくて、ステージからもお客さんがちゃんと見えてうれしかったです。

お茶大使のお仕事って?

最新シングルからお茶大使まで、吉岡亜衣加の魅力を凝縮したインタビュー!_05

――長い期間、『薄桜鬼』の楽曲を担当されていますが、吉岡さんにとっての『薄桜鬼』とはどんな存在ですか?
吉岡 『薄桜鬼』は、最初の作品である『薄桜鬼 ~新選組奇譚~』が出たときに主題歌の『はらり』を歌わせていただいたのですが、それが私のデビュー作でもあるんです。最初の作品から、今回の最新作まで担当させていただいていて、私自身、『薄桜鬼』といっしょに成長させてもらっているイメージで、家族のような温かい存在です。

――ちなみに、吉岡さんは『薄桜鬼』シリーズは、プレイされていますか?
吉岡 はい、もちろん! 最初の『薄桜鬼 ~新選組奇譚~』や『薄桜鬼 随想録』を始め、ミニゲーム集の『薄桜鬼 遊戯録』など、いろいろプレイしています。どれも大好きですよ。

――もともと新撰組はお好きなんでしょうか?
吉岡 いえ……。歴史は苦手だったので、あまり知らなかったんです(苦笑)。でも、『薄桜鬼』は、わからない言葉をゲーム内で調べられるので、わかりやすいんですよね。歴史の勉強にもなりました。

――それはいいですねー。もともとゲームはお好きなんですか?
吉岡 いろいろ遊ぶんですが、とくにパズルゲームが好きです。『テトリス』とか。ついついやっちゃうんですよね。

――いままでとくにハマったゲームは?
''吉岡亜 ベタなところですが、『スーパーマリオ』シリーズはずいぶん遊びましたねー。

――時代的には、スーパーファミコンのころでしょうか?
吉岡 初代ファミコンです。実家でまだ現役なんですよ。

――現役!?
吉岡 まだちゃんと動くんです。ちょっと息をふーって吹きかけますけど(笑)。いまは実家のお姉ちゃんの部屋にあるので、そんなにできないですが、たまに遊びますよ。

――それはすごい! 最近は、どんなゲームを遊びますか?
吉岡 最近、やっとケータイをスマートフォンに変えまして。それで、友だちと『LINE POP』をいっしょに遊んでいます。友だちがすごい点数を出すので、負けじとやっちゃうんです。

――友だちと遊ぶと盛り上がりますよね。ところ、吉岡さんと言えば、静岡県掛川市の出身で、掛川市の“初代お茶大使”を務められていますが、大使になってどれくらいでしょう?
吉岡 2013年の3月いっぱいで2年ですね。任期が2年だったんですが、先日掛川に帰って委嘱式に出まして、また任期を2年更新させていただきました。

――おお。おめでとうございます。最近の活動はいかがですか?
吉岡 5月は新茶の季節で、八十八夜という、いわゆるお茶がおいしい季節なんですね。それに合わせて、5月に掛川でお茶祭りというイベントが開催されるんですが、そちらに出演させていただいて、ミニライブなどをやる予定です。

――お茶大使の歌もお持ちですよね。
吉岡 3枚目のアルバム『時の彩り』に入った、『天葉』という曲ですね。ミニライブではこの曲も歌うと思います。

――お茶大使の活動というのは、どういったことをされるんですか?
吉岡 とくに「これをしなさい」っていうものはないんです(笑)。イベントに呼んでいただいたりとか。あとは個人的にもお茶が大好きなので、自分好みのお茶をブレンドしてグッズとして販売したり。コンサートで“一煎茶パック”という1回分の茶葉をまとめたパックを作って、自分のパッケージデザインをして、皆さんに配ったりしていますね。

――お茶を広めるお仕事なんですね。もともとお茶がお好きだったんですか?
吉岡 そうなんです。ラジオなどで勝手に「掛川茶はおいしいんですよ!」なんて宣伝していたら、それを聞きつけた地元の方が「そんなに応援してくれてるんだったら」という流れでお茶大使の話につながっていったんです。

――日本茶以外のお茶もお好きなんですか?
吉岡 紅茶とかも好きですが、やっぱり日本茶がいちばんですね。お茶大使になってから、いろいろな種類のお茶があることを知って。茎茶とか棒茶とか。それと、ファンの方から「私の地元のお茶も飲んでください」って、いろいろな地域のお茶をいただくことになったんですよ。私がパーソナリティーを務めているWebラジオで“吉岡亜衣加のお茶の間レディオ”という番組があるんですが、そこで予習ムービーと、ファンクラブムービーとして、毎回違うお茶を飲んでいるんです(笑)。

――お茶のソムリエですね! 「ここのお茶はおいしかった」というのはありましたか?
吉岡 好みで言うと、掛川茶がいちばんなんですが、鹿児島のお茶もおいしかったですねー。掛川のお茶は葉っぱが細かくて濁りのある緑色なんですが、鹿児島は黄色くて濁りもなかったんです。でも、旨味はしっかりあって、おいしかったです。

――お茶大使らしい、深いコメントをありがとうございます!

最新シングルからお茶大使まで、吉岡亜衣加の魅力を凝縮したインタビュー!_02
▲こちらがお茶大使の名刺。

吉岡亜衣加入門にふさわしいCDは……

――最近吉岡さんを知ったという方もいらっしゃると思うんですが、そんな初心者に吉岡さんの入門用CDをオススメするとしたら、どれをオススメしますか?
吉岡 うーん。それは難しいですねー。……でも、やっぱりアルバムかなあ。1年ごとにアルバムを出させていただいていますので、デビューアルバムの『はらり』から聴いて、1年ずつ成長を感じていただけるとうれしいですね。そして、気に入っていただけたらコンサートにも来ていただければ(笑)。ライブDVDも出ていますので。

――ファンは女性の方が多いですよね。
吉岡 そうですね。よくファンの方がお友だちを連れてきてくれるっていうのはありますが、私のファンの方ですと、家族を連れてきてくださる方もいて。親子で来てくれたりするんです。しかも、お母さんだけじゃなく、娘さんとお父さんとか、娘さんとご両親とか。そういう広がりかたがあるのは、うれしいですね。

――その広がりは珍しいですねー。では、初めてコンサートに行く人に、「これを持って行くといいよ」といったアドバイスをいただければ。
吉岡 ぜひライブDVDを観て予習してください(笑)! そこにすべてが詰まっていますので。

――なるほど! それはまさに予習ですね(笑)。最後の質問へいく前に、吉岡さんがお好きなアーティスト、よく聴くジャンルなどを教えていただけますか。
吉岡 柴田淳さん、一青窈さん、鬼束ちひろさんが昔から好きですね。皆さん、自分の言葉で歌ってらっしゃるところが好きです。あとは、寝る前にやすらぎの曲が集まったコンピレーション・アルバムなども聴きます。

――ありがとうございます! では最後に、読者へメッセージをお願いします。
吉岡 (2013年)4月17日に『夢待ちの季節』がリリースされます。それぞれの四季を温かくイメージしながら歌いましたので、ぜひ聴いてください! そして、(2013年)6月にコンサートツアーとして、静岡、大阪、東京の3ヵ所を回ります。もちろん1ヵ所でも楽しめますが、3ヵ所全部に来ていただいても楽しめるようにしますので、ぜひお越しくださいませ!

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●コンサートツアー2013のチケット発売もまもなく!

■吉岡亜衣加コンサートツアー2013~薄桜鬼歌響の宴~
2013年6月1日(土) 静岡県・静岡市民文化会館(中ホール)
開場:16時30分 / 開演17時00分
問い合わせ先:サンデーフォークプロモーション静岡
電話番号:054-284-9999

2013年6月22日(土) 大阪府・なんばHatch
開場:17時00分 / 開演:17時30分
問い合わせ先:サウンドクリエーター
電話番号:06-6357-4400

2013年6月23日(日) 東京都・日本青年館(大ホール)
開場:16時30分 / 開演:17時00分
問い合わせ先:キョードー東京
電話番号:0570-550-799

チケット発売日:2013年4月27日(土)午前10時00分から
各プレイガイドにて発売