『三国志演義』をモチーフにした歴史戦略シミュレーションRPG

三国志を抱く』は、古代中国の“三国志”の時代を描いた『三国志演義』の世界でくり広げられる、歴史戦略シミュレーションRPGだ。これまで多数のヒット作を手掛けてきたネクソンが放つ、クロスプラットフォームでのプレイを可能にした本格派のオンラインゲームで、シミュレーションとMMORPG(大規模多人数同時参加型オンラインRPG)の両方の要素を備えている。

 プレイヤーは、自分の分身となるオリジナル君主を操り、曹操や劉備を始めとした有名武将を集め、強化したり、自分の領地を開発しながら、原作の物語に沿ったさまざまなクエストをこなしていく。領地の開発といったシミュレーション要素もあるが、基本的にはキャラクターの育成や物語、バトルをメインに楽しむRPGなので、誰でもとっつきやすいタイトルとなっている。2013年4月24日より実施予定のクローズドβテストに先駆けてテストプレイをする機会を得たので、本作の概要をリポートする。

PCでもモバイルでも同じゲームが楽しめる

 テストプレイということで、ネクソン本社の会議室にやってきた取材班。ドアを開けると、そこには整然と並んだPC、タブレット、スマホ。しかも、いずれも液晶には『三国志を抱く』のタイトル画面が表示されていた。じつは、本作はひとつのアカウントでさまざまなプラットフォームでのプレイが可能な“クロスプラットフォーム”システムを採用している。すべてのプラットフォームから同一のサーバーにアクセスしているので、PCでプレイしている人とスマホでプレイしている人が、ひとつのフィールドで同時に遊べるのだ。自宅ではPCの大画面で落ち着いてプレイして、外出先に持っていったスマホやタブレットで続きを楽しむ、なんてことも可能だ。

【三国志を抱く最新情報(1)】最速プレイリポート:ユニークな演出や原作準拠の物語も楽しい!_01
▲画面の大きさが異なるがプレイできる内容は同じ。

 プラットフォームによって画面の大きさや通信速度、処理能力に差があるため、協力プレイではマップの切り替え時などで若干のタイムラグが生じるものの、チャットなどは非常にスムーズ。仲間を自動的に追いかけてくれる“追跡”機能を使えば、とくにストレスは感じずにパーティープレイを楽しめた。

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▲美麗なムービーシーンは、どのプラットフォームでも同じように挿入される。一度見たイベントムービーは、後で自由に再生可能だ。

原作の流れを追体験できるメインクエスト

 ゲームは、プレイヤーの分身となるオリジナル君主を作成したら、オープニングイベントを経てすぐにチュートリアルを兼ねたメインシナリオに突入する。全体的に、キャラクター&内政に関する設定や、物語の前置き的な話にはそれほど時間がかからないようになっており、短い時間でテンポよく進行できるのが特徴だ。また、ムービーや個性的な街の住民たちのアクションなど、演出面がかなり作り込まれており、見た目にも楽しませてもらえそうに感じた。

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▲オリジナル君主は、異なるスキルを持つ美男型・英雄型・貪欲型・美人型の4タイプから選択できる。タイプを決めたら体型や髪形などをを選ぶ。

 序章での物語は、黄巾の乱に始まり、劉備、関羽、張飛の3人が出会って桃園の誓いを交わすまでの『三国志演義』の有名なエピソードが、ムービーやさまざまなクエストを交えてダイジェストで展開される。劉備たちが初対面でいきなり意気投合してつぎの瞬間には義兄弟になっているなど、展開が猛スピードすぎるところはご愛嬌だが、物語はかなりていねいに作られているので、なるべくひとりでコツコツ楽しみたい、というプレイヤーにもオススメできる。

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▲原作の『三国志演義』同様、序盤は黄巾の乱を鎮圧するため立ち上がった劉備をメインに物語が展開していく。仲間になる武将は、最終的には200人以上にもなるとのこと。

シンプルながらボリューム満点のシステム

 本作では、おもに以下の行動をくり返してゲームを進めていくことになる。
(1)メインクエストを進め、有名武将を仲間にしていく
(2)与えられた領地を開発し、物資やアイテムを生産したり兵士を徴兵する
(3)他勢力に計略を仕掛けたり、協力を要請したりする
(4)ほかのプレイヤーと協力して戦いに挑むなどして、サブクエストをクリアしていく
(5)時間/期間限定のイベント(PvPなど)に参加する

 今回のプレイは序盤のみで、イベント戦闘のようにプレイヤー君主のレベルが条件となる要素は確認できなかったが、運用スタッフに聞いてみると、プレイを重ね、経験を積んでレベルを上げていくことで加速度的に行動の選択肢が増えていくようだ。また、プレイヤーの行動範囲は限定されておらず、、ほかのプレイヤーとチームを組んだり、チャットも楽しめる。まさに盛りだくさんである。

 そして、本作での白眉(※)となるのが戦闘である。戦闘はターン制で、自動戦闘させることもできる。自動戦闘は文字通り、何も操作する必要がないのでとても便利。ただし、敵が手強くなってくると自分で考えながら多彩な戦術やスキルなどを使うほうが効率的なようだ。本作に登場する武将たちはそれぞれ異なる戦術を修得するので、敵に合わせて編成を変えたり、戦術やアイテムの使いどころを考えるのが楽しい。

※白眉(はくび)……たくさんある中で、もっとも優れているもののこと。白い眉毛の持ち主だった『三国志』の馬良の故事から生まれた言葉。

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▲戦闘時は多くの武将が入り乱れる。仲間の力を借りつつ、配置なども工夫して敵を打ち破ろう。

 今回はわずか1時間弱のプレイながら、多くの内容を体験することができた。韓国で先行してリリースされている作品でもあり、そこでのフィードバックが活かされているために、この段階でも想像以上の完成度が実現できているのだろう。これからクローズドβテスト、オープンβテスト、そして正式リリースに向けてさらに内容を充実させていくとのことなので、その仕上がりに期待していきたい。また、ファミ通.comでは、今後も本作の最新情報を随時お届けしていく予定なので、続報を楽しみにしていてほしい。

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