ついに来週末の2013年3月23日に劇場公開が迫った、ディズニー・アニメーション・スタジオが贈る最新アニメーション映画『シュガー・ラッシュ』。善悪論が巻き起こったという“ザンギエフ”は、同作ではどのように描かれたのだろうか。製作スタッフの声を集めてみた。

●“ザンギエフ”も、ヒーローか、悪役かで悩んでいた?

 来週末の2013年3月23日に公開を控える、ディズニー・アニメーション・スタジオの『シュガー・ラッシュ』。人間の知らないゲームの世界を舞台に、ヒーローになれない悪役の“ラルフ”と、レーサーになれない“ひとりぼっち”の少女が大冒険をくり広げる感動のファンタジー映画だ。

 『シュガー・ラッシュ』には、多くの有名ゲームキャラクターが登場するが、なかでも『ストリートファイターII』の“ザンギエフ”をめぐっては、「彼は本当に悪役か?」という議論が、スタッフのあいだで起こったという。本作のプロデューサーであるクラーク・スペンサーは、「脚本家のひとりが子どものころからの大ファンで、最初に登場したころは、悪役のイメージが強いという意見があったのです」と語る。スペンサー自身も「“ザンギエフ”は、ある面では悪役ですし、ある面では英雄です。彼も“ラルフ”同様に、ヒーローか悪役か悩んでいたんじゃないでしょうか?」と続ける。
 “ザンギエフ”の善悪キャラクター議論が盛り上がるなか、『ストリート・ファイターII』の生みの親のひとりで、カプコン時代はアートディレクターとして活躍した“あきまん”こと安田朗氏は、自身のTwitter上で「ペレストロイカあたりの新時代で開放的なキャラなので日本とかロシアでは良い英雄という扱いのつもりですがアメリカでは悪で結構だと思います。スト2の世界はお客さんが物語を作る世界なんで(原文ママ)」と、“ザンギエフ”の役柄についてコメント。そして、「スト2の世界はリュウとベガでさえ同じ世界でありながら、どちらかに視点を置くと別世界ともとれるようにデモ等を考えました。ゆえにリュウが勝つと表彰台に乗ってしまうようなベガになるんです。そしてリュウはのらないんです。お仕着せのストーリー」という概念を古いモノにしたかったんです(原文ママ)」と、当時の思いをコメントしている。
 また、『シュガー・ラッシュ』のリッチ・ムーア監督は、「なるべく忠実に再現するよう心がけました。多くのファンをもつ人気ゲームですから、ヘタにいじるわけにはいきません」と注意点を語る。もちろん、“ザンギエフ”の役については、ゲーム会社とも密接な連携によりオーケーが出たもの。スペンサー氏は、「彼らが所有するキャラクターをどう使うかという点も含めた映画のアイデアと、私たちが目指すゴールについてプレゼンしました。どんな反応が返ってくるかとドキドキでしたが、幸い皆さんおおいに乗り気でホッとしました」と語る通り、日米ががっちりと手を組み制作された本作。ディズニー×日本生まれのゲームキャラクターたちが織りなすファンタジックな世界を堪能してはいかがだろうか?

【人間たちの知らない“ゲームの裏側”の世界へ、ようこそ!】
【STORY】
「誰だって、ヒーローになりたいんだ…」
アクション・ゲームの悪役キャラのラルフの夢は、みんなに愛されるヒーローになること。そのために自分のゲームを飛び出し、お菓子の国のレース・ゲーム『シュガー・ラッシュ』に迷い込んだ彼は、ひとりぼっちの少女ヴァネロペと出会い、彼女に隠された恐るべき秘密を知ってしまう。はたしてラルフはヴァネロペを救い、ゲーム界の運命を変えることができるのだろうか? そして彼は、“本当のヒーロー”になることができるのだろうか…?
'2013年3月23日(土) 全国公開 ディズニー デジタル 3D同時公開''
原題:WRECK-IT RALPH
監督:リッチ・ムーア(“ザ・シンプソンズ”シリーズ)
製作:クラーク・スペンサー(“リロ&スティッチ”、“ボルト”)
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン