ゲーム性の一新を図った注目の意欲作が、満を持してお披露目!

 2013年2月15日、16日に千葉・幕張メッセ行われている“ジャパンアミューズメントエキスポ2013”(以下、JAEPO2013)。スクウェア・エニックスの特設ステージで開催された、『ロード オブ ヴァーミリオンIII』のステージイベントの様子をお届け。


注目のアーケードタイトル『ロード オブ ヴァーミリオンIII』。その全貌がついに明らかに……!!【JAEPO2013】_18

 2013年2月15日、幕張メッセ。スクウェア・エニックスブース周辺は異様な熱気に包まれていた。

 それもそのはず、JAEPO2013は、アーケードカードゲームの雄とも言うべき『LoV』シリーズ最新作が一般に公開される始めてのイベントなのだ。

 『LoV』シリーズは2008年6月に第1作が稼働開始し、バージョンアップや第2作『LoVII』などを経て現在も好評稼動中のアーケードゲーム。“使い魔カード”と呼ばれる美麗なカードを組み合わせてデッキを組み、奥深い駆け引きが楽しめる作品だ。また、自社タイトルのゲームのほか、『ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ』など、メーカーの垣根を越えたコラボレーションを行っていることも特徴のひとつ。

 JAEPO2013の特設ブースでは、『LoV』シリーズの総合プロデューサー柴貴正氏が登壇し、『LoVIII』への意気込みを語った。

注目のアーケードタイトル『ロード オブ ヴァーミリオンIII』。その全貌がついに明らかに……!!【JAEPO2013】_01
▲始めに、シリーズを振り返るトークが行われた。通算で1000種類の券種があり、累計1億枚以上のカードが出荷されていること、イベントの観客動員数が合計で10000人以上に達していることなどが語られた。

具体的なゲームの遊びかたが明らかに

 『LoVIII』のプレゼンテーションでは、始めにPV映像が流され、最大8人のプレイヤーで戦うマルチ対戦ゲームとなった『LoVIII』の新情報の数々が、矢継ぎ早に発表されていった。

 その後、開発ディレクターの浅尾祥正氏、ゲームデザイナーの横山賢介氏がステージに登壇。

注目のアーケードタイトル『ロード オブ ヴァーミリオンIII』。その全貌がついに明らかに……!!【JAEPO2013】_02
注目のアーケードタイトル『ロード オブ ヴァーミリオンIII』。その全貌がついに明らかに……!!【JAEPO2013】_03
▲横山賢介氏(画面中央)は、『Re:2』でディレクターを務めていた。「『LoV』シリーズでいちばんインカムのいいバージョンである『Re:2』を作っていた横山が開発にいるので、きっと『III』も面白くなる」と柴氏。

 以下でピックアップした要素が、『LoVIII』での大きな変更点となる。

■筐体を一新。27インチの“タッチモニター”と“プレイスクリーン”による直感的な操作が可能に

注目のアーケードタイトル『ロード オブ ヴァーミリオンIII』。その全貌がついに明らかに……!!【JAEPO2013】_04

上部のタッチパネルでは、プレイヤーキャラクターや使い魔をタッチすることで、自軍に指示が出せる。簡単な操作で、任意の場所に攻め込んだり、味方プレイヤーを守ったりと、さまざまな行動が行えるようになった。

下部のプレイスクリーンには従来のシリーズ作と同様に、使い魔カードをセットする。特殊行動の“スマッシュ”などをくり出す操作は、こちらのスクリーンで行うのだ。

■最大8人のマルチバトルは、勝敗よりも順位を競う

注目のアーケードタイトル『ロード オブ ヴァーミリオンIII』。その全貌がついに明らかに……!!【JAEPO2013】_05
注目のアーケードタイトル『ロード オブ ヴァーミリオンIII』。その全貌がついに明らかに……!!【JAEPO2013】_06

これまでのシリーズでは、ステージ内に配置された敵の“アルカナストーン”を破壊することで勝敗が決していた。本作では敵味方4対4に分かれて敵のアルカナストーンの破壊を目指して戦う部分は変わらないが、全国ランキングでは試合中のプレイヤーの貢献度を数値化した“ソウル”の量で順位が決定する。つまり、チームが敗北しても、貢献度が高ければランキングを駆け上がれる仕組みなのだ。

■使い魔カードを一新

注目のアーケードタイトル『ロード オブ ヴァーミリオンIII』。その全貌がついに明らかに……!!【JAEPO2013】_07

種族(カード左上)……人獣、神族、魔種、海種、不死の5種族
コスト(種族の下)……総コスト90でデッキを組む、これまでのルールを変更。コストに関係なく、最大で7枚の使い魔が登録可能になった。使い魔はコストと同量の“マナ”を消費することで召喚可能
ジョブ(カード右上)……新規要素。アタッカー、ディフェンダー、マジシャンの3種類があり。アタッカーはマジシャンに強く、マジシャンはディフェンダーに強く、ディフェンダーはアタッカーに強い三すくみの関係になっている
アーツ(カード下)……マナを消費することで使用できる特殊技
アビリティ(アーツの左上)……使い魔が持つ能力。マナを消費して使い魔を覚醒すると使用可能になるものも

注目のアーケードタイトル『ロード オブ ヴァーミリオンIII』。その全貌がついに明らかに……!!【JAEPO2013】_08
注目のアーケードタイトル『ロード オブ ヴァーミリオンIII』。その全貌がついに明らかに……!!【JAEPO2013】_09
▲時間の経過で自然に貯まるマナを消費して使い魔を召喚、強化を行う点は、戦略の面でも大きく変わった要素と言える。また、“マナ”が貯まりやすくなる施設“マナタワー”の存在も明らかに。さらにマナを貯めやすくする能力を持つ使い魔も存在するようだ。
注目のアーケードタイトル『ロード オブ ヴァーミリオンIII』。その全貌がついに明らかに……!!【JAEPO2013】_10
注目のアーケードタイトル『ロード オブ ヴァーミリオンIII』。その全貌がついに明らかに……!!【JAEPO2013】_11
▲マナを消費すれば、使い魔の能力をアップさせる“覚醒”が行える。さらにマナを消費すれば“超覚醒”となり圧倒的な力を得られる。
注目のアーケードタイトル『ロード オブ ヴァーミリオンIII』。その全貌がついに明らかに……!!【JAEPO2013】_12
注目のアーケードタイトル『ロード オブ ヴァーミリオンIII』。その全貌がついに明らかに……!!【JAEPO2013】_13
注目のアーケードタイトル『ロード オブ ヴァーミリオンIII』。その全貌がついに明らかに……!!【JAEPO2013】_14
▲スマッシュはジョブごとに出しかたが異なる。アタッカーはカードを前後に動かすと、マジシャンはカードを一定時間動かし続けると、ディフェンダーは一瞬カードを傾けることでスマッシュを放つ。

イベントの最後には『LoV』おなじみのあの人も登場?

 ステージイベントの最後には、『LoV』の公式サポーターとしてユーザーにはなじみ深いfan114氏も登場。プレイヤー目線で鋭い質問を柴氏にぶつけていた。

注目のアーケードタイトル『ロード オブ ヴァーミリオンIII』。その全貌がついに明らかに……!!【JAEPO2013】_15

 fan114氏の「『LoVII』からの引き継ぎ要素はどうなるのか?」という問いに柴氏は「戦績などはリセットしますが、これまでに獲得した称号は基本的には引き継げるようにします」とのこと。「ただし、一部の称号は引き継げないのですが、なるべく多くの称号を引き継げるよう、他社さんとの調整も頑張っています。もちろん、ゲスト称号に関係のあるBGMも可能な限り、引き継げるようにします。ユーザーさんがいちばん気にしている部分だと思うので」と語った。

 また、既存のカードの引き継ぎの有無という話では、「最後の最後まで悩みましたが、いままでのカードは使えなくなります」と、柴氏が明言。ゲームシステムが一新しているため、使いどころが非常に難しいこと。将来的によりよいゲームを提供するために最新の印刷技術を導入し、カードの読み取りの精度を上げたり、カードの制作期間を短縮できるようにしたことなどが、おもな理由のようだ。新しい印刷技術なら使い魔カードの印刷にかかる期間が短縮されるため、「バージョンアップの際には、毎回100枚以上のカード追加を目標にしたい」と柴氏は語ってくれた。

 そのほか、新規ユーザーがゲームを遊びやすいようにキャラクターの成長要素を廃止や、短いスパンのゲームバランスの調整を行うことなどがつぎつぎと発表された。

 また、『LoVIII』はユーザーの要望が高かったプレイ動画の撮影が可能になったことも明らかに。

注目のアーケードタイトル『ロード オブ ヴァーミリオンIII』。その全貌がついに明らかに……!!【JAEPO2013】_16
注目のアーケードタイトル『ロード オブ ヴァーミリオンIII』。その全貌がついに明らかに……!!【JAEPO2013】_17

 イベントの最後には、『LoVIII』のロケテストの詳細も公開。ロケテストは下記の日程で行われる予定だ。

■第1回・東京 池袋GiGO
3月8日(金)、3月9日(土)、3月10日(日)

■第2回・東京 タイトーステーション秋葉原店
3月14日(木)、3月15日(金)、3月16日(土)、3月17日(日)

■第3回・大阪 開催店舗未定
3月21日(木)、3月22日(金)、3月23日(土)、3月24日(日)