『GRAVITY DAZE』がエンターテインメント部門優秀賞を受賞

 アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門において、国内外を問わず、優れた作品を表彰する“平成24年度・第16回メディア芸術祭”(主催:文化庁メディア芸術祭実行委員会)の受賞作品が決定。明日2013年2月13日(水)から24日(日)までの期間、国立新美術館を中心に、受賞作の作品展が開催される。それに先駆け、2月12日にメディア向けの内覧会が開催され、多くの受賞作品が展示された。

第16回文化庁メディア芸術祭で、『GRAVITY DAZE』がエンターテインメント部門の優秀賞を受賞_01
第16回文化庁メディア芸術祭で、『GRAVITY DAZE』がエンターテインメント部門の優秀賞を受賞_02
第16回文化庁メディア芸術祭で、『GRAVITY DAZE』がエンターテインメント部門の優秀賞を受賞_03
▲外山圭一郎ディレクター。

 平成24年度は、応募作品の総数がじつに3503作品にもおよぶ。今回の受賞作品展では、その中から選ばれた受賞作品120点を展示・上映している。おもな受賞作は既報の通りだが、ファミ通ドットコムの読者がとくに気になるであろう“エンターテインメント部門”では、見事『GRAVITY DAZE/重力的眩暈:上層への帰還において、彼女の内宇宙に生じた摂動』が優秀賞を受賞した。会場で、『GRAVITY DAZE』の外山圭一郎ディレクターに話を聞いた。

--優秀賞受賞おめでとうございます。率直な感想から聞かせてください。
外山 開発中はとてもたいへんな状況で、頭が空っぽの状態で作っていました(笑)。発売後にこうして評価していただいたのはとてもうれしく、感謝しています。
--どういった部分が評価されたと感じていますか?
外山 ゲームに必要とされる“エンターテインメント性”や“楽しさ”という部分と、これまでに誰も見たことがないようなビジュアルや感覚という、本来相反する要素を盛り込んだのですが、それらがせめぎ合った結果、ひとつの作品として結実したことを評価していただいたのではないかな、と思っています。自分の中にぼんやりとあった“感覚”が再現できれば、きっとみんなが楽しんでくれると思っていました。
--完成後の感触もよかったわけですね?
外山 もちろん、こういった賞を狙って、ゲームを作っているわけではないのですが、僕たちがこれまで育んできたよいものを昇華して、新しい形にして、広く世の中に出せたらいいと思っていました。スタッフとも、うまく意思疎通ができた結果、こうした賞にも繋がったのではないかなと思います。今回の受賞は、スタッフもとても喜んでいました。
--ファンへのメッセージをお願いします。
外山 今回の受賞に慢心することなく、皆様の期待に応えつつ、いい意味で期待を裏切るような作品をこれからも作るべく鋭意努力していますので、長い目でお待ちいただければと思います。

第16回文化庁メディア芸術祭で、『GRAVITY DAZE』がエンターテインメント部門の優秀賞を受賞_05
第16回文化庁メディア芸術祭で、『GRAVITY DAZE』がエンターテインメント部門の優秀賞を受賞_04
第16回文化庁メディア芸術祭で、『GRAVITY DAZE』がエンターテインメント部門の優秀賞を受賞_06
▲受賞作品展では、貴重な設定画を見ることができる。

 ゲーム関連では、以下の作品が審査委員会推薦作品に選考されている。
・ドットハック セカイの向こうに+Versus Hybrid Pack
・箱! -OPEN ME-
・初音ミク -Project DIVA -f
・DARK SOULS
・orgarhythm
・The Elder Scrolls V: Skyrim

 “第16回文化庁メディア芸術祭”では、国立新美術館をメイン会場に、明日2月13日(水)から24日(日)まで、受賞作品展を開催する。また、展示以外にも、受賞者によるプレゼンテーションやシンポジウムなど、さまざまな催しが予定されている。詳しくは、文化庁メディア芸術祭公式サイトをチェック!