ウェディングドレス姿も披露！
2013年1月30日（水）、この日誕生日を迎える声優の下田麻美をお祝いするイベント“下田麻美おたんじょうび披露宴？！”が、東京の大田区産業プラザ PIOにて開催された。“披露宴”という言葉の通り、会場に入るとステージへと続く中央の通路に赤い絨毯が敷かれ、ステージ上には金屏風、入場時に“乾杯用”として“しもすい”というラベルの貼られたミネラルウォーターが配られるなど、まさに結婚披露宴のような様相を呈していた。
司会進行を務める声優の明坂聡美が登場すると、イベントの注意事項を説明。「イベント中はどんなことがあっても温かい目で見守ると同時に、大きな声で笑ってあげてください！」というひと言で、会場があたたかい空気に包まれると、いよいよ主役の下田麻美が登場。会場後方、スポットライトを浴びた下田の衣装は、ウェディングドレス。これに会場中から「おおおおお！」という声が漏れる。ゆっくりと手を振りながらステージへと向かう下田に、「おめでとう！」というファンからの声と拍手、そして黄色いサイリュームの輝きが浴びせられた。ステージにたどり着いた下田は、「盛大なる披露宴へようこそ！ すごく楽しみにしていました。みんな私に会いにきてくれた感じですか？ 27年間の中でいちばんいい誕生日にしたいと思いますので、みんなの力を貸してくれますか？」とファンに挨拶。これにファンが力強く呼応すると、満面の笑みを浮かべる。
続いて、下田のプロフィールをVTRで紹介するコーナーへ。幼少時代の写真、養成所時代の写真など、VTRの中にはレアな写真が多数登場。すると本人は「恥ずかしい……」としきりに恥ずかしがっていた。さらに、下田の所属するアーツビジョン代表取締役会長・江崎加工男氏と、『声優グランプリ』編集長・広島順二氏からの祝電を公開。「ひとりで着るウェディングドレス、さぞ寂しいことでしょう」（江崎氏）など、ユニークな内容に会場から笑いが漏れる。さらに、友人からのビデオメッセージということで、長谷川明子、浅沼晋太郎、井上麻里奈からのビデオメッセージを上映。「お嫁に行くのかい？ 私のとこに嫁に来てくれるんじゃなかったのかー？」という長谷川や、「（下田のことを）妹的な存在だと思っていたからこそ、直接（会場に行って）誕生日おめでとうと伝えたかったんだけれど、残念ながらブロードウェイに用事があって……。中野ブロードウェイなんですけど」という浅沼、「手紙を書いてきました」と、手紙にしたためた下田へのメッセージを読み上げる井上と三者三様のメッセージが披露される。
さらにここで、サプライズが！ なんとビデオメッセージで出演していた井上麻里奈が会場にも足を運んでいたのだ。これには下田も驚きを隠せず「招待メールを送ったのに返事がないから、来ないのかと思ってた（泣）」と大泣き。そんな下田に駆け寄りながら、「今日は絶対、直接あさぽんにおめでとうを伝えたいなって思って、駆けつけたわけですよ！」と井上は満面の笑みを浮かべながら、下田の誕生日をお祝いした。
続いてステージでは、ケーキ入刀が行われる。ケーキの登場に合わせて会場のファンが『ハッピーバースデー』を合唱するといったひと幕も。そして、入刀とともに「おめでとうー！」の声が会場中から上がり、幸せそうな笑顔を見せる下田。さらに司会の明坂に促され、“ファースト・バイト”も行うことに。ふつうにフォークでひと口食べようとした下田だったがスタッフからケーキサーバーを渡され、めいっぱいのケーキを食べることに。口いっぱいにケーキを頬張った下田は苦しそうにしながらも、「美味しい！」と舌鼓を打った。そして、入場時に配られた“しもすい”で乾杯をすると、会場のファンから感想を聞かれ「大地の味がするーーーーーーー！」と下田のお約束のひと言で会場を盛り上げた。
“ご歓談”という名のトークパートでは、ウェディングドレスを着たことについて質問された下田。“結婚前にウェディングドレスを着ると婚期を逃す”といったジンクスがあることも当然知っており「着ちゃったね？ どうしよう。もらってくれます？」と会場のファンに問いかける。すると、ファンからは「いえーーーい！」と全力の返事が下田に届けられる。さらに、27歳の抱負を聞かれた下田は、「自分の誕生日イベントを開くのが（今回）初めてなんです。まさかこんなに応募があると思っていなかったものですから、すごくアットホームな小さいイベントをやろうと思っていたんですけど、こんなに応募があるならがんばらなきゃなと思いました。私を応援してくれる人がこんなにいるんだって再確認できましたね。だから、今年の抱負はみんなに負けないぐらい、みんなを愛する！」と回答。さらに司会の明坂に、同じ質問を振ると「早く結婚したい」（明坂）と即答だった。
下田がお色直しで一旦ステージを下りると、そのあいだに2013年2月27日に発売予定の『下田麻美ファン感謝CD』のメイキング映像が上映される。セーラー服やエプロン、パジャマなどを着た下田が映し出されると、会場から声が「おおおおお」と感嘆の漏れた。そして、いよいよお色直しを終えた下田が登場。今回のイベントの物販で販売されたイベント用のTシャツを着た下田は、さっそく『リンリンシグナル』を披露。会場を右往左往と移動しながらの歌唱となり、ファンとの距離の近いライブとなる。ステージに上がった下田は、「今回のイベントは『下田麻美ファン感謝CD』の発売前祝いイベントでもある」として、同CDに収録される楽曲を披露することを宣言。そのうちの2曲は、下田が劇団の公演に出演した際に歌った楽曲で『I never lose』と『彼方の涙』を歌い上げ、観客を魅了した。
さらに4曲目には、明坂とともに出演したアニメ『今日の5の2』から誕生したユニット、Friendsの楽曲を選択。同作の主題歌であった『ニセモノ』を歌い上げると会場は大盛り上がり。ふたりの振り付けもバッチリで、歌い終えたふたりは「超楽しいー！」（下田）、「すっっごい楽しい！」（明坂）と大満足の様子だった。そしてイベントのトリを飾る最後の楽曲は、『下田麻美ファン感謝CD』に収録される新曲『Link!』。同曲は作曲をVOCALOIDなどでおなじみのsamfree氏、作詞を声優の藤田咲が担当した楽曲で、藤田の作詞について「いい詞を書くんですよ、ホントに！」と下田は大絶賛。元気になれる明るく前向きな楽曲ということで、下田も会場のファンを煽りまくり、会場の熱をよりヒートアップさせた。曲の最後には、自身の誕生日を祝うために会場まで足を運んでくれたすべての人たちに向けて「愛してまーす！」とあふれ出る喜びを全身で表現した。
イベントの最後には、下田が感謝の気持ちを綴った手紙を読み上げることに。以下がその全文。
私のことが好きで好きでたまらない、みんなへ。
今日は会いに来てくれて本当にありがとう。
気づけば今年で、声優というお仕事に携わらせていただいてから
早10年となりました。
その記念すべき年の、記念すべき瞬間を、
今日、みんなと過ごせたことは、
これから先ずっとずっと私の宝物になると思います。
今日のこのイベントを、
みんなきっとすごくすごく楽しみにしていたと思います。
その気持ちは私もいっしょでした。
みんなに早く会いたいな。楽しんでほしいな。
そんな気持ちで指折り数えて迎えた今日、正直不安でいっぱいでした。
私が考えた企画、みんなが受け入れてくれるかどうか。
みんなにどうやったら喜んでもらえるかを考える一方で
プレッシャーやマイナスな妄想で頭がいっぱいになったりもしました。
でも、ひとつひとつアイデアを出して、みんなのことを四六時中考えて、
私は、そんな自分がとっても輝いているように思えたんです。
だから、きっと大丈夫だって。
楽しんで、たくさん考えてできた、手作りのイベント。
みんなが笑顔で受け止めてくれるはず。そう思えたんです。
私は、みんなが大好きです。
いつも100％の笑顔を見せてくれるみんな。
私には見せないけど、きっと苦しいことや悲しいこともいっぱいあるよね。
だけど、ひとりじゃないからね。
私の声が、言葉が、笑顔が、
これからもみんなの力になれるようがんばります。
だから、いっしょにがんばろうね。
最後に。
私は、みんなと出会えて本当によかったです。
みんなのことが大好きで大好きでたまらない、麻美より。
時折涙を浮かべながら、嗚咽をかみ殺しながら、ファンに自分の気持ちを伝えようとひと言ひと言を丁寧に紡いでいく下田。手紙を読み終えると、温かい拍手が長く長く会場に響き渡った。最後は、会場中央の赤い絨毯の上を通って退場。ファンに向けて“ブーケトス”をしながらの退場になるなど、最後まで“披露宴”の名にふさわしい、バースデーイベントとなった。
■下田麻美ファン感謝CD -LINK-
発売日：2013年2月27日発売予定
価格：1470円［税込］
