今井麻美10枚目のシングル『Dear Darling』は、取り戻せない青春の味!?

声優、そしてアーティストとして活動する今井麻美。2013年3月27日に発売される、彼女の10枚目のシングル『Dear Darling』について、直撃インタビュー!

●記念すべき10枚目のシングルの内容に迫る

 声優、そしてアーティストとして活動する今井麻美が、2013年3月27日に10枚目のシングル『Dear Darling』をリリースする。2009年のアーティスデビューから約4年。数々のライブを成功させ、これまでに3枚のアルバムをリリースしてきた彼女が、10枚目の節目となるシングルでは、どのような挑戦をしているのか。先日行なわれた、合同取材の模様をお届けする。

■Dear Darling
発売日:2013年3月27日
価格:1680円[税込]
発売元/販売元:5pb./メディアファクトリー

収録曲数:3曲+off vocal
01. Dear Darling(作詞:小雪 作曲/編曲:宮崎 誠)
02. 旅人(作詞:森由里子 作曲:椎名 豪 編曲:幡手康隆)
03. 題名未定(作詞:未定 作曲:濱田智之 編曲:濱田貴司)
04. Dear Darling(off vocal)
05. 旅人(off vocal)
06. 題名未定(off vocal)

――10枚目のシングルという印象は?
今井麻美(以下、今井) いつの間にか10枚目を出せることになりまして。このお話をいただいたのが、アルバムの『Precious Sounds』を出す前だったんですね。プロデューサーから、「3月にノンタイアップの、今井さんらしい曲を作ろうと思っている」と。私が思っている以上に、スタッフの方々に私の音楽活動を認めていただいているからこそ、こういう10枚目の記念に、3曲入りで、ノンタイアップという決断をしていただけたんだなと思うと、とても感謝の気持ちが浮かんできました。1曲目は、2012年の11月あたりのけっこう早い時期に、ライブに合わせて作らせていただいたので、シングルとは思えない、いままでより長い製作期間を取っていただけたんです。そのおかげもあって、ほかの曲も含め、1曲1曲を丁寧に作らせていただいています。ですので、ある意味、私の音楽活動の集大成になるといいなと思えるものになりました。

――今回、シングルとしては2回目のノンタイアップ、今井さんのオリジナルと言えるシングルですが、印象はいかがですか? 前回は、「とても不安」とおっしゃっていましたが?
今井 そうですね。前回で、1度経験させていただいて、CD作りの責任の場所がずいぶん違うことを実感しました。作品ありきのものと、自分らしく好きにやっていいというものは、CDや曲に対して思うところがまったく異なりますね。1度体験して、味を占めてしまったと言うか……(笑)。ほかのタイアップ付きシングルと比べると、アルバムの製作に近い印象です。ただ、アルバムの場合は、長期スパンで、それまでに作ってきた曲を、ひとつの作品としてまとめあげる作業になるんですが、シングルの場合は短期間で好きな曲を仕上げるということになるので、ある意味燃えますよね。その代わり、ダッシュ力が必要になりますので、どんなものにするか、どういう方向性にするかというコンセプトが大事になって、そもそも“私らしさっていうのはなんだろう”と、基本に立ち返るのにいい機会で、楽しい作業でした。

――では、今回はどういう方向性で作られたのでしょう?
今井 私の音楽活動というのは、会議室で偉い人が集まって、「つぎの今井さんの方向性は……」みたいな会議は一切しないんですね。日々の活動の中での会話で漠然と決まっていくということが多いんです。
濱田智之プロデューサー(以下、濱田) そこまでアバウトじゃないよ(笑)。
今井 あ、濱田さんの中ではね(笑)。でも、私の中ではそれに近いイメージで、アルバムを作っている最中に、「つぎのシングルは、すっごいかわいい方向性もアリですかねー?」と言った気がします。
濱田 僕らスタッフも、かわいい曲が欲しいという話をしていて。
今井 どっちもそろそろ………考えているタイミングで、出たのがかわいい方向性だったんだと思います。それは、やっぱり日々の話し合いをしているからこそ方向性がブレないんでしょうね。ただ、この曲ができあがったときは、まだ表題曲にするかは決まっていなくて、様子を見ながら決めていくというタイミングだったんです。それで、「表題曲は『Dear Darling』で行きます」と決まるんですが、ふと冷静になってしまって。「あれ、ジャケットはこのかわいい感じでいくのか? 私、いくつだっけ? 10枚目の節目がこれでいいのか!?」と(笑)。急にその状況をリアルに感じて、「今井、やっちゃったなー……」と感じているところです。

――今井さんのシングルは、シリアスな曲調が多いですよね。
今井 私の声質だったりタイアップの方向性だったり。あと、私の得意分野がカッコイイものだったり、澄んだイメージのものだったりで、そういうものが多くなりますね。

――でも、かわいらしいものもお客さんは求めていますよね?
今井 求められているんですかね? 私、自己分析が苦手なので、その辺が不安なんですよね。さりげなく出すつもりだったのに、10枚目でやっちゃったって、ちょっとヘコんだんですけど。……10枚目っていう節目でかわいいものを出すと、「これが私です!」って言ってるようなものじゃないですか。それで、やっちまったな、と。……と思っていたんですが、スタッフのアシスタントの女子が、「皆さん、こういうのを求めているんです!」と言ってくれたときには、ちょっと勇気づけられました(笑)。

――『Aroma of happiness』以来のかわいいジャケットになりますね。
今井 『Aroma of happiness』はどっちかと言うと、お姉さん系だったのでよかったんですが、噂に聞くと、今回はかなり攻めてるという……。いまから戦々恐々としているという。
濱田 『Strawberry ~甘く切ない恋~』よりは『フレーム越しの恋』かな。あれの年齢層を下げる感じ。
今井 でしょ? 怖い! 夜も眠れない! 等身大の私……になるのかな(笑)。わからない! ふだんからどういう心構えを作ればいいのか不安なんですけど、がんばって演じ切りますよー!

――お客さんの反応などを見つつ、かわいい曲を歌いたいという発想になったんでしょうか?
今井 いちばんのきっかけは、昨年(2012年)4月に地元の山口で行なわれた“花とワインフェスティバル”で歌ったときですね。以前、友だちの結婚式に出たときに、『Aroma of happiness』などのCDを渡したんですが、そこで『Aroma of happiness』を聞かせたら、お子さんたちがみんな踊ってくれたんですよ。それが、めっちゃかわいくて。「幸せだなー」って思っていたんです。それで“花とワインフェスティバル”にも、友人たちが子どもを連れてきれてくれて。楽屋に10人くらいの子どもたちが来てくれたんですが、その中のひとりから「今日、あの曲(『Aroma of happiness』)を歌ってくれるの?」って言われたんです。それで、「歌うよー」って答えたら、すごくうれしそうにしてくれて。子どものお母さんからも、「あの曲を歌ってくれるの、楽しみにしてたんだよ」って言ってもらったんです。それで、ステージで歌ってると、手作りのうちわで応援しながら、子どもたちが飛び跳ねているのが見えて、とてもうれしかったんです。自分の曲で、そういうお子さんたちが喜んでくれるような曲って、それこそ『Aroma』、『フレーム越しの恋』、『Strawberry』くらいかな。それもあって、そのころから漠然と小さい子がついてきてくれるような、明るくて楽しくてかわいい感じの曲を作りたいなーって、思っていたんです。でも、蓋を開けてみたら、もう少しお姉さんじゃないとわからない歌詞になってしまったんですが(笑)。曲的には、楽しく乗れるものになっているかなと。

――『Dear Darling』は、自分的にどんな曲ですか?
今井 とりあえず、3センチって近いですよね(笑)。冒頭から、あと3センチでチューしちゃうっていう衝撃的な出だしで。私の中では、あと3センチだったら、「もうしてる!」と言っても過言ではないくらいなんですが(笑)。でもそれは、おそらく心の距離でもあると思うんですよね。オーバーな子が「あと3センチくらいだったよ!」って言っているような。そんな甘酸っぱい曲ですね。歌詞はコンペで選ばせていただいたんですが、見た瞬間に「これ!」って即決で選んだら、プロデューサーを始め、そこにいる皆さんに「麻美ちゃんが、これを選ぶとは思わなかった!」と総ツッコミを受けました(笑)。いちばんキュンキュンくるピュアな歌詞で、曲の持っている青春感とか、愛らしさとか、あったかさ、人の距離感にピッタリで、ドーンと心臓に刺さってしまったので、すぐに「これ!」って。自分が歌うということはあまり考えず、歌ってから「あ、わりと攻めてる……」って(笑)。

――攻めている(笑)。
今井 曲はバッチリで、メロディーも完璧だし、アレンジもすばらしいし、「この曲、かわいい! すてき! みんなと歌ったら楽しいだろうなー!」って思ってたんですけど、歌ってみて現実を見るという(笑)。これを「新曲です」って、ライブで披露するんだーと思うと、「やっちゃったかな……」と(笑)。でも、大好きです。

――歌詞を見ると、小学生くらいの恋愛なのかなと感じたんですが?
今井 少女マンガみたいですよね。するんだか、しないんだかで、けっきょく15巻くらいしないみたいな(笑)。でも、まさにそういう感じなんですよね。それがまたたまらない!(笑) 自分はそういう青春をまったく経験していないので、別次元というかマンガのなかの出来事という、この記事を読んでくださっている多くの方と共感できると思うんですけど。……あ、決めつけちゃダメですね(笑)。

――そうですね(笑)。結婚している方もいらっしゃると思いますし。
今井 うらやましいですねー。

――(笑)。
今井 (笑)。王道の恋愛というものへの憧れは私もあるので、そういうのを歌で表現できるのは、自分が経験しなかった青春を追体験させてもらっているような気がして。つぎに生まれ変わったら、こういう恋愛をするような人生を歩んでみたいですね。もう戻ってこない青春時代みたいな(笑)。
濱田 それキャッチコピーにしようか(笑)。
今井 やめてください!(笑)

――今井さん的には、どれくらいの年代を意識していたんですか?
今井 中学生か、高校生くらい。15歳くらいを想像して歌ってました。ただ、私は声優をやらせていただいているので、いわゆる歌手の人、アーティストは歌いかたがあまり変わらないと思うんですが、どうしてもこういうかわいい曲だと、声が高くなって、キュンキュン声に近くってしまいがちなので、あまりそうならないように、幼くなりすぎないようにしました。そうすると、私の歌ではなくなってしまうと思ったので、そこの調整に気を遣いました。

――ジャケット撮影はまだなんですね。じゃあ15歳風の……。
今井 ならないですから! 身体のラインがならない! これでも大人なんです。何気に倍にしても届かないですから(笑)。こう見えて大人なんです!

――では、続いて2曲目の『旅人』はどんな曲でしょうか?

今井 このあいだ、収録しまして。ひと言で言うと、アンデスです。山脈のほう。私、山脈を旅して来ました。今井麻美さんが世界でいちばん大好物な方向性です。何なら、こういう曲だけを集めてアルバムを作りたいと思うくらい。フォルクローレというジャンルらしいんですけど……。
濱田 フォルクローレも種類あるんですけど、アンデス系、ペルーですね。
今井 鷹だかワシだか、コンドルだか、そういう曲がテレビで流れているのを聞くと、小さいころからビクって反応して、「これ好き!」って(笑)。なんか前世で関係があったのかと思うくらい大好きで、曲を聴いた段階で「ああ、もう好き」と思っていました。ただ、無茶苦茶難しいので、これはたいへんだなっていう思いが……。先日収録が終わったので、ホッとしながらも、できあがりが非常に楽しみです。イメージしていただくなら、『母をたずねて三千里』のオープニングみたいな。

――好きそうですね。
今井 大好きです! しかも、今回生音が豪華なんです。
濱田 ケーナとかチャランゴとか、そういう民族楽器を使いました。ケーナは縦笛で、チャランゴはクラシックギターの小さいようなやつ。
今井 自分の声を抜いたものをずっと聴いていたいくらい!

――オフボーカルバージョンありますしね。
今井 これ、私のためですね!(笑)

――歌詞はいかがですか?
今井 森由里子さんにお願いしたんですが、何も言うことがないくらい、なんてステキなんだろうという、すばらしい歌詞ができあがっていて。デモの段階で、「こういう感じの曲です」って渡して書いてもらったんですけど……。
濱田 アンデス系のアレンジになるといったコンセプトと、旅というテーマで恋愛はなしと、ざっくりとお願いしています。
今井 目をつぶっていると、目の前に情景が鮮明に浮かんでくるような歌詞で。私はビジョンを浮かべながら歌うのが得意というか、それしかできないんですけど。森さんとは、これまでにいろいろな曲をごいっしょさせていただいているので、何も言わずともわかり合える感がどんどん強くなっている気がして。以前、森さんが別の方におっしゃっていただいて、うれしかったことがあるんですけど……。森さんが「今井麻美ちゃんって、初めてお会いしたときから、どうしてかわからないんだけど、妹みたいな気がするの」っておっしゃってくださって。じつは私もずっと感じていて。プライベートでいっしょに何かをするということでもないのに、魂が惹かれ合うというか、感覚が分かり合える不思議な方で、歌詞が来た瞬間に森さんが描きたかったものがすーっと身体に馴染んで。これを私が表現するんだ……と、すごく旅人の気持ちになりました。

――とくに印象に残った部分は?
今井 私はとくに2番の歌詞に感銘を受けまして。揺さぶられたんですよね。「この静かな草原で遠い日に争いがあった」という歌詞があるんですが、ちょうどこのレコーディングの前後で、アフリカのほうで大きな事件があって、戦争などの争いごとや、人が人を殺めることに世間が敏感になっていた時期でもあったので、よりリアルに感じたんですよね。今回のアルジェリアの事件は、私にとっては遠い出来事かもしれないけど、考えれば考えるほどすごい事件というか、当たり前に日本で歩いていた方が突然被害に遭われた。いつかその事件も風化していくのかもしれませんし、新しい事件が起こるかもしれません、人類は争いを避けられない悲しい性を持つ生き物なんだと思います。こういう“争い”という観点で考えさせられたときに、そのことをすごく受け止める歌詞に思えたんですよね。そういうことを感じたあとのレコーディングだったので、より考えさせられるというか、胸にズンと感じるものがあったんですね。そのうえで、2番に「祈りを歌にして口ずさむと涙が溢れだした。無力な自分に」という歌詞を見ると、おこがましいのですが、無力な自分が歌を歌わせてもらっているということに、より感謝をしなくてはいけないなと思ったので、本当に感動したんです。レコーディングには森さんも立ち会ってくださったので、終わったあとに、このお話しを伝えたら、「この歌を口ずさむ部分は、私にとっては、麻美ちゃんそのものなのよ」と言ってくださって。もう、恐れ多い! と思ったのですが、そういうところが森さんと通じ合えていた部分なんだなと、改めて思って。この曲を歌うと、たいした人生じゃないかもしれないけど、私の人生もいつか終わる旅なんだなと思わされますね。

――なるほど。3曲目は、タイトルも歌詞も未定ということですが、どのような雰囲気なのでしょうか?
今井 バラードになります。ちょっと違うんですが、私の曲で言うと『クレッシェンド』みたいな。……違います? 現状はそうなんですけど(笑)。
濱田 『クレッシェンド』よりは、『蒼穹の月』かな。
今井 ホントですか! まだ私のところには、その雰囲気が降りてきていないんですけど……。穏やかな、でも熱い想いが込められているのかしら?
濱田 神秘的な感じです。ちなみに、作曲も編曲も濱田です。
今井 作曲はこっちの濱田さんで、編曲は私の『サ・ヨ・ナ・ラ』などを作ってくださった、濱田貴司さんです。

――3曲で、方向性が見えているかと思いますが、今回のシングルの印象は?
今井 方向性はてんでバラバラ好き放題というように聞こえると思うんですが、これまで10枚シングルを出させていただいて、何がブレていないかと、自分の中で芯がわかったような気がします。私の歌いかただったり、歌に向かう方向性だったり、こうやって集まってくださる皆さんだったり、自分のいままでの仕事のありかた、向かいかたが、自分は好きだし、間違っていなかったのかもしれないという、その方向性はブレないでいたいなと。それぞれの楽曲は方向性がまったく違うけど、声優をやりながら歌うという、特殊かつ恵まれた環境への感謝を忘れたくない。そういうものがブレないでいれば、これからもいろいろなものが表現できるのではないかな、というのが今回の3曲に詰まっていると思います。

――今回、キャンペーンイベントが全部で6ヵ所ありますね。
今井 正直な話、2013年の頭に体調を崩しまして。アルバムの発売記念イベントで多くの方にご迷惑をおかけして、ご心配をおかけして、そして楽しみに来てくださった方に、思ったものと違うものを提供してしまったので、まだちょっと微妙に傷心なんですね。調子の悪かった時期にイベントが重なっていたこともあって、予定通りのことができず、スタッフの方が裏話をしてくださったり、ハイタッチ会などをしたりということをしたんです。でも、それですごく感動したんですね。その場でお客さんからお叱りを受ける覚悟もあって、……本当は残念に思った方もいらっしゃったと思うんですね。そこで怒りに変わってもおかしくないんですが、来てくださったほとんどの方が、私の心配をしてくださって。本当は怒っていたとしても、「つぎは期待していますよ」と、人として温かい言葉をもらったりして。その恩返しではないですけど、すでに気合が入っているところです。規模は大きくないところもありますが、うれしいことにあまり行ったことのない場所にも行けるようになって。これを機に来てくださったらうれしいです。

――今回のレコーディング時のエピソードなどがあれば、教えてください。
今井 『Dear Darling』のときは、曲がああいう感じだったので、1曲歌ったごとに空を仰いでました(笑)。私の場合、何回か歌って、歌ったものを聴きながら、「つぎはこの音程に気をつけよう」という感じで修正していくんですが、『Dear Darling』のときは、歌って聴くたびに、必ずこうしていましたね(薄めを開けて、ぼーっとするポーズ)。
濱田 それ、伝わらないよ!
今井 えー! 聴きながら、「リズムがいい感じだな」とか、「もうちょっと遅らせたほうがいいな」とか思うんですけど、それよりも、“震える足をスカートの上から抑える”みたいな歌詞が聞こえてきて、「どんだけ緊張してんねん!」って突っ込みたくなるんですよ(笑)。
濱田 恥ずかしい感じ?
今井 いや、違うんです! わからないかなー。……ふと冷静になったときに、湧き上がる照れ……?
濱田 恥ずかしいんじゃん!
今井 うーー、うまく表現できない!

――(笑)。『Dear Darling』は、2012年末のライブで歌っていましたが、そのときの感想は?
今井 ある意味予想通りというか、悔しいというか。「新曲を披露します」と言ったときに、客席から「何色?」って声がかかったんですね。私のライブは、曲によってサイリュームの色が違って、お客さんもそれを楽しんでくださっている部分もあって、私もその色に影響を受けることもあるんですが……。「何色?」って聞かれたときに、本当は「ピンクだな……」って思ったんですが、悔しくて言えなくて、「言わなーい。聴いて判断してー」って逃げたんですね。でも、イントロで「ワナキス!」って歌った瞬間に、客席にピンクがバーーーって広がって(笑)。しかも、見える範囲の人の顔全員に「ピンク!」って出ていて、すこぶる悔しかったですね(笑)。しかも、その色に影響されて、CDよりもかわいく歌っちゃいました。これが赤だったり、真っ青だったりしたら歌いかたが違うんでしょうね。

――ライブでピンクを出すと、何割か増しでかわいく歌ってくれるかもしれないってことですね。
今井 そうですね。ほかの人より、すごい影響を受けやすいんですよ。
濱田 この記事を読んだ人が示し合わせて、違う色を出したりして(笑)。
今井 それはおもしろいですね! だから、ラジオで『Dear Darling』を流したときは、「意外と大人っぽく歌っているんだな」と思われるんじゃないかとドキドキしていました。ライブでは、かなりかわいい感じで歌っていて、「どうしたんだろう、私、やばーい!」って、自分でどんどん攻めちゃって泥沼にハマっていく感じが、恋愛みたいですね(笑)。

――では、最後にメッセージをお願いします。
今井 10枚目、ようやく来たような、あっという間だったような。自分の体感的にもまだ把握しきれていないんですけど、おそらく私の人生でとても重要な、とても大事な位置づけの1枚に仕上がっているんじゃないかと思っています。この10枚目が発売されるという人生の高揚感は1度しかないし、つぎの節目として20枚目となると、しばらく先ですし。桁が変わるとなると100枚目で、そこまで生きていられるのか、続けていられるのかと。ある意味、2桁に変わるステップというのは一生に一度しかないので、ぜひこの曲を聴いていただいて、人生の節目をいっしょにお祝いしてくれたらうれしいと思っています。

▲『Dear Darling』視聴中の今井の姿?