ゲームソフト事業はセグメント利益25億1500万円を記録
コーエーテクモゲームスが、平成25年3月期第3四半期決算短信を発表した。平成24年4月1日~平成24年12月31日の業績を示すもので、売上高222億600万円(前年度比6.5%増)、営業利益24億9400万円(同38.3%増)、経常利益40億2000万円(同133.7%増)、四半期純利益26億1200万円(同291.7%増)となっており、短信では「経営統合以来、最高の業績」としている。
各事業ごとの報告も興味深い内容となっているので順に見ていこう。
■ゲームソフト事業 売上高 146億8600万円、セグメント利益 25億1500万円
家庭用ゲームを対象とするゲームソフト事業では、Wii Uのローンチタイトルとして3タイトルをリリースしたことを始めとして、コーエーテクモゲームスおよびガストタイトルの発売に言及しつつ、新作タイトルだけでなく、既発タイトルのリピート販売やダウンロードコンテンツ売上が伸びたことなどを増収増益の理由としている。
■オンライン・モバイル事業 売上高 38億1200万円、セグメント利益 4億1800万円
ソーシャルゲーム事業・オンラインゲーム事業では、ソーシャルゲームの累計会員数が国内外を合わせて880万人を突破したことを報告。
■メディア・ライツ事業 売上高 10億5200万円、セグメント損失 9800万円
イベント事業では、ネオロマシリーズのイベントや、ソーシャルゲーム事業での『100万人の金色のコルダ』のiOS版リリースなどを紹介。セグメントとしては損失が出ているが、これは第4四半期に発売予定のタイトル開発費が先行していることによると述べている。
■SP事業 売上高 15億3400万円、セグメント利益 4億3900万円
パチンコ・パチスロ機への版権許諾を積極的に実施したことや、液晶ソフト受託開発の進捗の順調な推移により、大幅な増収増益としている。
■アミューズメント施設運営事業 売上高 14億4500万円、セグメント利益 1億円
既存店売上高が底堅い動きと述べた上で、業務効率の向上や収益性改善への施策を続けていくとしている。
■その他事業 売上高 1億6500万円、セグメント利益 2600万円
自己資本比率91.7%へ
このほか、総資産819億5500万円(平成24年3月期では807億4600万円)、純資産751億7300万円(同704億1400万円)、自己資本比率91.7%(同87.2%)といった数字が挙がっている。
資産においては、為替相場の好転による有価証券の損益が大幅に改善したと述べており、資産の部では投資有価証券が65億5800万円増加、純資産の部ではその他有価証券評価差額金が33億600万円増加したことなどが報告されている。
なお、平成25年3月31日までの平成25年3月期全体の業績予想は、前回予想からの修正なしで、売上高390億円、営業利益70億円、経常利益83億円、当期純利益50億円としている。